- 本作に収録されている車両の特筆すべき特徴・仕様を解説するページです。
あくまでゲームシステムとしての特徴を載せるだけであり、自動車用語全般について解説する訳ではありません。
編集する場合、用語の解説をし過ぎてシステムの説明が御座なりにならないよう注意してください。
自動車用語についてはGT5 用語集を参考にしてください。なお、紹介されている車両はあくまでも一部です。
リトラクタブル・ヘッドライト
写真はマツダ「RX-7」
- 解説
- 一言で言えば「可動式ヘッドライト」である。消灯時はボンネット内部に格納され、点灯時のみ外部に展開される構造を持っている。
他に似たような可動式ヘッドライトの例として、ランボルギーニ・ミウラの「ポップアップ式ヘッドランプ」が存在する。
かつては現在より厳しいヘッドライトの位置に関する規制をクリアしつつ、車体前部の高さを下げる目的で、スポーツカーやスーパーカーに採用例が多かった。
- 現在リトラクタブル・ヘッドライトは、部品点数の増加によるコストや重量の増加などの理由により、新車市場より消滅している。
日本国内では2002年に生産終了したRX-7(FD型)が、世界的に見れば2005年にフルモデルチェンジしたコルベット(C5型)が最後である。
- 以上の理由から新規開発・販売は困難だが、現在でもスタイリング面の魅力等から、本機構を装着した車両は根強い人気を持っている。
- 本作におけるリトラクタブル・ヘッドライト
- 本作では、常時点灯状態のニュルブルクリンク等の例外もあるが、基本的には夜間走行・時間経過・天候変化によって自動的に点灯する仕様となっている。また、プレミアムカーはパッシングによって任意で展開・点灯させる事も可能。前述のミウラのポップアップ式ヘッドランプについても同様である。
多数のリトラクタブル・ヘッドライト搭載車両が存在しており、プレミアムカー・スタンダードカー共に全て再現されている。
ただし、スタンダードカーは時間経過などで消灯時間になると、格納動作が無く「パッ」と格納される。
オープンカー
写真はホンダ「S2000」
- 解説
- 屋根が存在しない、あるいは屋根の開放が可能な車両を指す。乗用車・スポーツカー問わず数多い。ただし、F1などのフォーミュラカーは当てはまらない。
その殆どは屋根の取り外し、もしくは格納が可能な構造を持ち、布製の幌以外にもハードトップが用意されているものも数多い。
ちなみに「オープンカー」とは和製英語であり、海外ではロードスター、カブリオレ、コンバーチブル、スパイダー等と呼ばれる。
- 主に趣味性が高い車に採用例が多く、また、パレードや式典等でも積極的に用いられている。
- 式典などにおいては、通常オープン仕様の設定されていない高級セダンなどを特別に改造してオープン化する場合もある。
- 本作におけるオープンカー
- 本作のオープンカーはユーザーが任意で屋根の開閉を選択することはできない。
ディーラー画面とフォトトラベルではトップレス(オープン状態)であり、レース時に自動的にトップ化(クローズ状態)される仕様となっている。ただしフェラーリ カリフォルニア '08だけは例外で、リアウイング装着時のみトップ化される。
車両内部が再現されていないスタンダードカーは最初からトップ化(トップがないものを除く)されており、この仕様は設けられていない。
アクティブエアロシステム
写真はランボルギーニ「アヴェンタドール」
- 解説
- アクティブエアロシステムとは、走行状態によって自動で可変するスポイラー全般の事を指す。
その性質上、高コストなデバイスであるため一般車への採用例は皆無で、一部のスポーツカーやスーパーカー等に採用されるに留まる。
主に直進安定性を狙い装着されている。(恐らく300km/h以上出る車かと・・・)
また、W12・GT-Rコンセプト・HSR-IIのように、技術披露目的でコンセプトカーに搭載される場合も多い。
走行状態、主に速度によって自動で可動するタイプが大半だが、1996年以前のGTO(GT5未収録)のように、スイッチで稼働させるものもある。(自動可動の中にもスイッチでON、OFF設定できる車種もある。アウディTTなど。)
F1やDTMなどで採用されたDRSのように近年レースイベントでアクティブエアロシステムが解禁されつつある。
- 本作におけるアクティブエアロシステム
- 本作のオートスポイラーは、主にアクティブリアウイングとして再現されている。
大凡時速100kmを境に作動し、高速走行時の安定化、及び後輪のグリップ力を増大させる働きをする(本当にGT5内でグリップ力が増大しているかは要検証)。
GTオートでウイングを装着すると殆どの車は作動しなくなる、もしくは装着できない場合が多い。
空力ブレーキシステム
写真はマクラーレン「マクラーレン F1」
- 解説
- 前述のアクティブエアロシステムの一種。アクティブリアウイングはグリップ力や安定性の向上を図るのが目的なのに対し、こちらは空力付加物による減速力の向上を図るのが目的である。
写真のマクラーレン・F1のように、可変式のリアウイングをイメージする人が多いが、NASCARのルーフフラップや、ドラッグレースカーがゴールライン通過後に展開するパラシュート等もこれに含まれる。
- 本作における空力ブレーキシステム
- 本作では、SLR マクラーレン等の可変式ウイングスポイラーとして登場、再現されている。
高速走行からのブレーキング時に大きく持ちあがり、空力ブレーキとして作用する。
こちらもアクティブエアロシステム同様、GTオートでウィングを装着すると殆どの場合作動しなくなる。
尚、本作ではNASCARのルーフフラップは再現されていない。
プラーク
写真はトヨタ「セリカ ラリーカー (ST205)」
- 解説
- プラークとは、簡単に言えば各国のラリーイベント別の標識のようなものである。主に車両のボンネット・リア・両サイド等に貼られている。
WRCは、日本なら「ラリー・ジャパン」、フィンランドなら「1000湖ラリー」、ニュージーランドなら「プロペシア・ラリー・ニュージーランド」と、名称も内容も異なる。それらのイベント別に随時プラークを変更するのである。
- 本作におけるプラーク
- 「イベントによってプラークが変わる」というWRCの仕様は本作でも再現されており、コースによって変更される(プレミアムカーのみ)。
例えば、写真のST205のプラークはシャモニーで撮影した時のもの。デフォルトと違っているのが分かるだろう。
ファン・カー
写真はGT5オリジナルの「Red Bull X2011」
- 解説
- ファン・カーとは、車体後部に設置されたファンを用い、車体底面を流れる空気を穴から『吸い上げる』事で、常時強力なダウンフォースを発生させる機能を搭載したレーシングカーの事である。
実戦投入された車両は「シャパラル 2J」と「ブラバム BT46B(GT5未収録)」の僅か2台であり、どちらも他チームからの苦情殺到により即引退。
- ファンシステムは構造上、路上の小石なども吸い上げてしまうため、ファンの排出口から出される小石などが、後続車とそのドライバーに当たってしまう。実際に当たったドライバーは、飛んでくる小石が痛くて大変だったという。
- 今日のレースにおいてはファンシステムの搭載は禁じられている。ファン・カーとはそれほどまでに速いのだ。
ちなみに、最近では市販車(公道走行不可のサーキット専用車)のフェラーリ599XX(GT5未収録)にファンシステムが採用されている。
- マクラーレン F1も車体下部にファンシステムを搭載しているが、整流補助程度で本格的なファンシステムの機能は持っていない。
- 本作におけるファン・カー
- 本作には前述の「シャパラル 2J」と、Red Bull Racingの全面協力の基に製作された「Red Bull Xシリーズ」が登場している。
速度に比例しない一定のダウンフォースを常時発生させる事が可能なため、シケインやヘアピン等の低速コーナーが多いテクニカルコースでは、他の追従を許さない圧倒的な性能を発揮する。
ただし、車体が路面から離れてしまうとファンから得られる全てのダウンフォースを一挙に失ってしまうという欠点もあり、走り方によっては操縦性が急激に変化する場合もある。
ユーザーがファンの出力をコントロールすることは出来ないが、そのあまりにも高い性能から、2Jは配信イベントにて、Xシリーズはあらゆるレース全般にて猛威を振るう。オンラインレースで使用すると凄まじいヒンシュクを買うのも現実と同じ。
ハイブリッドカー
写真はトヨタ「プリウス」(3代目)
- 解説
- ハイブリッドカーとは、簡単に言えば「異なる2つ以上の動力源を持つ自動車」の事である。
GT5では「ガソリンエンジンと電動モーター双方を搭載したクルマ」という狭義の意味で用いられている。
詳しくは用語集を参照のこと。
- 本作におけるハイブリッドカー
- 本作でも上記の仕様はきっちりと再現されており、バッテリー残量や減速時の充電を燃料インジケーターで確認する事が可能。
また、ハイブリッドカーはモーター性能がパフォーマンスポイントに考慮されていないため、エンジン出力を絞ってもモーターのアシストによって性能差が生じにくい。配信イベントのFFチャレンジで実感できるだろう。
なお、一旦バッテリーを使い切ってしまうとパワーダウンしてしまう欠点もある。当然、燃料を使い切らない限り走行不可能にはならないが。
電気自動車
写真は日産「リーフ」
- 解説
- ガソリンではなく電気をエネルギー源とし、エンジンではなくモーターを動力源として走行する車両。
近年エコカーとして注目を浴びてはいるが、未だインフラ整備がされておらず、発展途上の段階であり、普及にはまだまだ時間を要する。
充電時間・充電環境・バッテリーの寿命・短い航続距離、価格の高さ等の課題があり、解決・改善すべき問題は数多い。
- 本作における電気自動車
- 電気モーターの仕様上、超低回転から最大トルクを発生できるので、0kmからの加速性能は同馬力のガソリン車のそれを大きく上回る。
ただし、「航続距離が短い」という現実世界の電気自動車の欠点は、本作においても同じである。
ハイブリッドカー同様、レース中にバッテリーを使い切ってしまうと再充電するすべはない。耐久レースや周回数が多いレースには出場しないように。
- ver2.04以降はピットで充電できるようになった。
写真を見てもらえば分かるが、電気自動車なのでマフラーは存在しない。当然エンジン周りのチューンも不可。
収録されている電気自動車のトランスミッションは全てCVTである。
レーシングカート
写真はGT5オリジナルの「レーシングカート 100」
- 解説
- モーターレーシング界の登竜門、レーシングドライバーの入門クラスとして位置付けられており、有名なドライバーの大半はカートの出身・経験者である。
フロントシャフトに直結したステアリング・一般的にはリヤブレーキのみ・サスペンションが存在しない等、入門用らしく非常にシンプルな車体構造にされている。
競技のみならず、遊園地等で遊技・娯楽用としても親しまれており、そちらはレーシングカートと区別するために「ゴーカート」と呼ばれる。
- 構造上、右足がアクセルペダル、左足がブレーキペダルとハッキリ分かれているため常に左足ブレーキの状態。そのためカート出身者は左足ブレーキングに慣れているとされる。
- 本作におけるレーシングカート
- 写真の「レーシングカート 100」は、モーターレーシングの登竜門であるスプリントカートの入門クラスの車両。
そのため真っ先に解禁されるスペシャルイベントもカートである。
当初の収録車両はグランツーリスモ PDI レーシングカート 100のみであったが、後のDLCにより多数のクラスのカートが追加された。
車体が小さいため、GTオートの洗車では作業員が誰一人いない状態で洗車される。→参考動画
なお、入門用・車体構造が単純であるが故に、カートには多数の制限・制約が存在する。具体的な制限は以下の通り。
AT限定 | チューニング・タイヤ・ホイール交換不可 |
バラスト・トランスミッション以外のセッティング不可 | ドライビングライン・パッド操舵スピード補正以外のアシスト使用不可 |
カート専用を除くオフラインレースイベントへの参戦不可 | レース時はワンメイク限定 |
天候変化可能なコースでの走行不可 | オンラインレース時は"クルマの絞り込み"がカートの時のみ走行可 |
ただし、チューニングパーツショップで購入したタイヤはそのまま装着可能。
セッティングシートの変更やピットインによってもタイヤの変更は可能である。
レーシングモディファイ
写真はスバルの「インプレッサ セダン RM」。カラーリングはソニックブルーマイカ。
- 解説
- レーシングモディファイとは、市販車をレーシングカーに改造する、グランツーリスモオリジナルの用語・機能である。
ごく一部の車両に限られるが、「グランツーリスモ2」以来の登場となった。
- 本作におけるレーシングモディファイ
- モディファイを施した車は強制的に白色(色名なし)に塗り替えられる。もちろん、モディファイ後にボディペイントを施すことは可能である。
また、施工時にホイールも交換される。こちらも基本的にはモディファイ後も交換可能だが、一部車種は交換できない。
RMを施すことが可能な車両は以下の通り。詳細は特設ページを参照。