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Top > 205 ターボ 16 ラリーカー '85
分類 | 性能 |
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メーカー | プジョー | 総排気量 | 1,775cc | PP | 504 | 国籍 | フランス | 最高出力 | 350PS/8,000rpm | 全長 | 3,825mm | カテゴリ | ラリーカー/WRC-グループB | 最大トルク | 44.9kgfm/5,000rpm | 全幅 | 1,674mm | モデル | 簡易 | 駆動形式 | 4WD(35:65) | 全高 | 1,354mm | ギャラリー | 非対応 | 吸気形式 | TB | 車両重量 | 940kg/46:54 | 内装 | 簡易 | PWR | 2.69kg/PS | TM | 5速 | 入手方法 | カスタム/チューン制限 |
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ディーラー | Cr.145,000,000 | カスタム | ペイント:不可、ホイール交換:不可、エアロ装着:不可 | プレゼント | --- | チューン | エンジンチューン・ターボキットのみ可 |
- 82〜84年までのグループB。ラリーフィールドに4輪駆動を持ち込んだアウディ クワトロがWRCを制していた。
これを間近で実感していたジャン・トッドは、「フロントエンジン・直結4WD」であるが故、クワトロが強アンダーに悩まされている事を見抜いていた。
彼は81年までWRCで活躍していたドライバーであり、また、新設されたプジョー・タルボ・スポーツのディレクターでもあった。
それまで使用してきたタルボ・サンバラリー(未収録)ではアウディに対抗できないと判断、新たなグループBマシンの製作を決定する。
- そうして生まれたのがこの「プジョー 205 ターボ 16」である。ドライバーはユハ・カンクネン、アリ・バタネン、ティモ・サロネン等。
外観こそベース車の205(未収録)だが、あくまで外観だけであり、その中身は直列4気筒エンジンをリアミッドシップに(無理矢理)ねじ込み、更にターボで過給するというとてつもない怪物であった。
車体はセミパイプフレーム+ケブラー樹脂という構成によって徹底的に軽量化され、1t以下、僅か940kgと凄まじい軽さを実現した。
自然吸気エンジンの搭載を見送り、直列4気筒+ターボという構成にしたのも、そちらの方が軽くなるという軽量化を見越しての処置であった。
当時のWRCは、ラリー037(未収録)を筆頭にミッドシップ車こそ存在していたものの、4WD車はクワトロが初めて持ち込んだという時期である。
ミッドシップ4WDというレイアウトと駆動形式の組み合わせは、全くの未知の世界・前代未聞とも言えた。
- 賭けとも言える試みであったが、結果は見事成功。成功しすぎてグループBの流れを完全に変えてしまった。
84年にデビューするや否や、1000湖ラリー・サンレモラリー・RACラリーと3連勝し、それまで無敵を誇っていたアウディを全く寄せ付けなかった。
王者アウディをあっさり打ち破ったプジョーの存在は、各ワークスに衝撃を与え、数々のモンスターマシンが生まれる要因となった。
ランチアがデルタS4を、フォードがRS200を、アウディがクワトロS1を、MGがメトロ6R4(未収録)を、シトロエンがBX-4TC(未収録)を投入。
プジョーもまた、進化型のEvolution2を投入し、グループBは混沌の道を全力で突き進む事となる。
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