|
分類 | 性能 |
---|
メーカー | ベントレー | 総排気量 | 4,000cc | PP | 683 | 国籍 | イギリス | 最高出力 | 632PS/6,000rpm (796PS/6,000rpm) | 全長 | 4,645mm | カテゴリ | プロトタイプレーシングカー/ACO-LMGTP | 最大トルク | 77.5kgfm/4,000rpm (97.7kgfm/4,000rpm) | 全幅 | 1,992mm | モデル | 高品質 | 駆動形式 | MR | 全高 | 970mm | ギャラリー | 対応 | 吸気形式 | TB | 車両重量 | 900kg/49:51 | 内装 | 再現 | PWR | 1.13kg/PS | TM | 6速 | 入手方法 | カスタム/チューン制限 |
---|
ディーラー | Cr.190,000,000 | カスタム | ペイント:不可、ホイール交換:不可、エアロ装着:不可 | プレゼント | --- | チューン | ターボキットのみ可 |
- 1998年にベントレーがフォルクスワーゲン社に買収され、レース活動の再開を認められた後、99年のル・マンでアウディが作り上げたもう一つのR8と呼べるクローズドプロトタイプ・アウディ R8Cをベースに製作された。
- 当時のル・マンでは航続距離とコーナリング性能が重要と考えられていたため、空気抵抗こそ大きいが、タンクが大きく太いタイヤを使えるオープンが大半で、本車は唯一のクローズドプロトタイプであった。
クローズの場合空気抵抗が少ない代わりに1サイズ細いタイヤしか使えない事から、コーナリング性能は期待できない。
逆にオープンより1サイズ大きいリストリクターを使える事を利用。開き直ってR8の3.6Lに対して4Lにまで排気量を上げ、高速セクションをこれまでかというほど重要視した。
この排気量拡大と引き換えに燃費性能が更に悪化してしまったが、増えたピット回数分のロスタイムを向上したラップタイムで補うというやや強引な手法で挽回してしまったのは見事。2013年のR18vsTS030同様、ルマンでは他のコースと異なり、本車の解が正解なのかもしれない。
- ル・マン優勝三ヶ年計画の集大成となった2003年、ベントレーはアウディのワークス活動終了を契機に「ル・マン優勝請負人」と名高いTeam Joestとタッグを組む。
同じVWグループ、元々のシャーシを作ったメーカー、エンジンもそのメーカー、オペレーションも昨年までのワークスと、実質的にはアウディワークスのマシンスイッチに等しかった。
- プライベーター中心のアウディ側がトラブルに苦しむ一方、ベントレー側はほぼノントラブルで走り続けた。唯一8号車がバッテリー交換の為長時間ピットストップを強いられたが1930年以来のル・マン通算6勝目の勝利を、"フロントロー独占・8号車のファステストラップ・7号車と8号車の1-2フィニッシュ"という最高の形で手に入れ、ベントレーは再びモータースポーツの表舞台から姿を消した。
優勝車7号車のチームクルーはT.クリステンセン/R.カペロ/G.スミスで377LAP、2位8号車はJ.ハーバート/M.ブランドル/D.ブラバムの元F1トリオで375LAPを走りきり両車完走。
- またこの年のル・マン参戦時、7号車と8号車はウィングの形状が異なっている。興味がある人は調べてみると良いだろう。
簡単に書けば8号車のリアウィングはアウディR8に近い形状となる。ベントレー陣営(Team Joest)は7号車を"ダウンフォース重視"、8号車を"最高速重視"という異なるセッティングを採用していた、ということ。
+
| | 余談
|
- 前作ではスタンダードカーでの収録だったが、本作で晴れてプレミアムカー相当に格上げとなった。
ちなみに前作の没データにはプレミアムカー化が予定されていた痕跡が存在していた。
- GT.comでGT6収録車種が発表になった際、当初ベントレーSpeed 8は"Exp Speed 8"となっていた。
このExp Speed 8というネーミングは2002年まで使われていたネーミングである。
- 肖像権がクリアできたのか、ボディサイドのドライバー名が優勝車7号車のチームクルーの実名となっている。
- ちなみにこのスピード8、見た目の印象がTS020に似ていると思った方は少なくない(これは前年型の方が顕著)かもしれないが、実は2車"まったくの無関係"という訳ではない。
それは"空力を煮詰めたら似通った型になった"というものではなく、スピード8の生まれた施設に関係がある。その施設とは元トヨタGBの施設(トヨタがF1集中に切り替えたため売却)であり、その施設がトヨタTS020の生まれ故郷でもある為なのだ。
この車は"アウディR8"がクローズドプロトタイプだったなら"というifのほかに"トヨタが2000年以降もル・マンに参戦続けたなら"という2つの可能性を秘めた車である。
- 「"まったくの無関係"という訳ではない」という程度だったが、2019年に発売された雑誌において、デ・コルタンツが「あれを作った人間たちはGT-Oneの細かいところまで写真に撮っていて、空力的な作りだけでなくサスペンションのデザインから何からもGT-Oneのコピーを作った」「GT-Oneのクローン」と答えた。無関係どころかクローンと呼ばれるほどの関係性を持った車であることが判明した。
- ベントレーは高級GTである"ベントレー コンチネンタルGT"をベースにFIAが定めるGT3仕様のコンチネンタル GT3を開発し*1、2003年のSpeed 8以来となる約10年ぶりのサーキット復帰を2013年に表明した。14年度はM-Sport Bentleyより7号車と8号車の2台がブランパン耐久レースに出場している。
|
|