Top > サルト・サーキット

概要 Edit

サルト・サーキット(フランス語: Circuit de la Sarthe シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト)は毎年フランスのル・マン郊外で開催される世界三大レースのひとつ、ル・マン24時間レースが開催されるコースとして有名。

  • 全長13.629kmの多くは公道を利用しており、路面のμは低く、クルマを300km/hオーバーで走らせられるのか疑問に思わせるレベルでバンピー。特に高速域で不安定になりがち。
    スタート地点ならびにピットレーンなどはブガッティ・サーキットの一部を流用している。

コース攻略 Edit

サルト・サーキット Edit

Sarthe-09C.jpg1.メインストレート
2.Dunlop Curve
3.Dunlop Chicane
4.Esses
5.Tertre Rouge
6.L'Arche Chicane
7.Mulsanne Straight
8.La Florandiere Chicane
9.Mulsanne Kink
10.Mulsanne
11.Straight
12.Indianapolis
13.Arnage
14.Straight
15.Porsche Curves
16.New Maison Blanche
17.'S'
18.Ford Chicanes
コース情報
分類リアルサーキット
所在国フランス
コース長13629m
ストレート長1679m
高低差37.3m
コーナー数38
ピットあり
天候変化なし
温度 --℃
時間変化なし
時刻 00:00~23:50
備考Ver.1.19で追加
  • 全般
    ブガッティ・サーキットの一部と公道とサーキット専用部分からなる全長13kmに及ぶ広大なコース。
    具体的に言うとフォードシケイン~コントロールライン~ダンロップシケインまでがブガッティ・サーキット部分。エッセ~テルトルルージュ、ユノディエールのシケイン2つ、ポルシェカーブ~フォードシケイン間が専用部分(レース非開催時は閉鎖されている)。テルトルルージュ~ミュルサンヌ~インディアナポリス~アルナージュが公道部分。
    コースのほとんどが公道で構成されているため、通常のサーキットと異なる波打つ路面・グリップの低さには注意が必要である。
    基本は長いストレートからのフルブレーキングと低速からの全開加速がほとんどである。
    曲がりながらブレーキをかけなければいけない場合もあり、いかにして制動と旋回にグリップを配分するかが重要である。
  • Dunlop Curve(ダンロップ・カーブ)(2)
    次のDunlop Chicaneに向けてコンパクトなラインで立ち上がると良い。
    ダウンフォースのないハイパフォーマンスカーだとラインがかなりシビアになるので油断は禁物。
  • Dunlop Chicane(ダンロップ・シケイン)(2)
    アルナージュと並び注意が必要なコーナー。横Gが残った状態でブレーキングを開始しなければならないため姿勢が乱れやすく、
    緩い登り勾配で進入するためにフロント荷重がかかりにくくアンダーが出やすい。
    ダウンフォースの強いレーシングカーでも速度域が遅くダウンフォースを期待できないため、アンダー傾向に拍車がかかりやすい。
  • Esses(エッセ)(4)
    エス・テルトルルージュや森のエスとも言われる。
    大きく右に曲がった後左、右と続く中速S字コーナー。
    最後の右コーナーを優先し、左コーナーはコンパクトに回ると良いだろう。
  • Tertre Rouge(テルトル・ルージュ)(5)
    Mulsanne Straightにつながる高速右コーナー。ここの脱出速度がミュルサンヌの速度に直結し、数秒は軽く変わってしまうため、
    なるべくスピードをのせて立ち上がりたいが、サーキット舗装から公道舗装への変わり目という落とし穴があり
    ここで挙動を乱すマシン・ドライバーは多く、難所の一つに数えられる。
    イン側、アウト側共に舗装されているが、はみ出しすぎるとペナルティをとられ大幅にタイムを失うことになるのでレースでは慎重に。
    アウト側にコースアウトしてもペナルティが待っている場合があるので注意。
  • L'Arche Chicane(第一シケイン)(6)/La Florandiere Chicane(第二シケイン)(8)
    かつてのユノディエールストレートに追加された2つのシケイン。
    いずれも超高速域からのブレーキングとなるため、BPをしっかり把握し、絶対に逃さないよう細心の注意を払う必要がある。
    また、路面がバンピーで姿勢を乱しやすい点にも注意*1
    第1シケインはかつての名前であるニッサンシケインの名で呼ばれることもある。これはシケインに日産のスポンサー幕が掛けられていたため。その後スポンサーの変化によりプレイステーションシケイン、フォルツァシケインと名が変わっているが、往年の解説者になればなるほどニッサンシケインとうっかり呼んでしまいがち。尤も、富士のAコーナーBコーナー同様に通じる場合が多いのだが。
    第2シケイン側は同じ理由でミシュランシケインと呼ばれることもある。
  • Mulsanne Straight(ミュルサンヌ・ストレート)(7)
    かつての名前であるユノディエールと呼ばれることが圧倒的に多い、森の中を切り裂く長い長いストレート。
    レースの際はスリップを使うことも考慮したうえでギア比を設定しよう。
    第2シケインからミュルサンヌの間はコーナーとは言えないが緩いカーブになっているため、うっかりコースアウトしないように注意しよう。
  • Mulsanne(ミュルサンヌ)(10)
    ストレートエンドにある低速右コーナーであり、サルトサーキットの難所の一つ。
    コーナーの直前で小さく右に曲がっているため、横Gがかかった状態でブレーキングしなければならない。
    立ち上がりにも注意。直後にまた長い全開区間があるため、ここでのミスは大きなタイムロスにつながる。
    進入が安定しない場合は、より手前から細かく調節しながらブレーキングするというのも一つの手だろう。
    ただしその場合、後方車に追突されないよう配慮すること。
  • Straight(11)
    道幅がクルマ二台分ほどしかないため、特にオンラインにおいては無理に追い越しをかけるべきではない。
    尤も、相手が譲ってくれる場合は別だが。
  • Indianapolis(インディアナポリス)(12)
    道幅の狭い直角左コーナー。直前に超高速右コーナーがあるため、極めてシビアなブレーキングを要求される。
    手前の右コーナーはイン側の縁石をなめるようにアウト・イン・インのラインでクリアし、すぐにブレーキングに移行。
    イン側の縁石にはのせずアウトいっぱいに立ち上がってクリアする。
    手前の右コーナーを頑張ってもほとんどタイムは向上しないので、無理せず無難に攻略しよう。
    ただし高速右コーナーからのブレーキングという度胸が要求されるパートであり、ドライバーには評価の高いコーナーのひとつ。
  • Arnage(アルナージュ)(13)
    サルトサーキットで最も低速となる直角右コーナー。
    ブレーキングポイントが50cmずれたらコースアウトする、コンマ1秒削ろうとして3秒ロスするとも言われる難所中の難所。
    ルマンウィークに入っても唯一ラバーが乗らないと言われるほど路面μが低く、トラクションがかかりにくい。
    あまりにもストレスが溜まるため、ドライバーが皆揃って一番嫌いなコーナーとボヤくレベルなのでアクセルワークは慎重に。
  • Porsche Curves(ポルシェ・カーブ)(15)/New Maison Blanche(16)
    中高速コーナーが連続する区間。このコーナーより非公道区間となる。
    この区間全体を一つのコーナーととらえ、最後の左コーナーをアウト・イン・アウトでクリアできるようなラインを組み立てていこう。
    慣れないうちはドライビングラインを参考にしたり、速い人の後ろについて走行ラインを真似てみると良いだろう。
    高速でのツイストということで鈴鹿のS字同様に好きなコーナーに名が挙がることが多い。
    ダウンフォースの少ない車では慎重に走る必要があるのも似ている。
    • 名称の由来は"ここでポルシェが別格に速かったから"、"コーナーの改修に携わったのがポルシェだから"という2説に分かれている。
  • Ford Chicanes(フォード・シケイン)(18)
    左、右と切り返す2連続シケイン。2つ目のほうがよりタイトとなっているため、現実では2つ目のシケインはどのクルマも当然のように縁石をカットしていくが、本作中でそれを行うとカットペナルティを取られやすいので要注意。
    2つ目に備え、1つ目のシケインはインをキープしたまま立ち上がるラインで攻略すると良い。

サルト・サーキット ノーシケイン Edit

&ref(): File not found: "Sarthe-09N.jpg" at page "サルト・サーキット";1.メインストレート
2.Dunlop Curve
3.Dunlop Chicane
4.Esses
5.Tertre Rouge
6.Mulsanne Straight
7.Mulsanne Kink
8.Mulsanne
9.Straight
10.Indianapolis
11.Arnage
12.Straight
13.Porsche Curves
14.New Maison Blanche
15.'S'
16.Ford Chicanes
コース情報
分類リアルサーキット
所在国フランス
コース長13567m
ストレート長5700m
高低差37.3m
コーナー数32
ピットあり
天候変化なし
温度 --℃
時間変化なし
時刻 --:--
備考Ver1.19で追加
  • 全般
    本コースのシケインを省略したレイアウト。
    コースの殆どがシケインありレイアウトと共通なので、攻略はそちらを参照。

開催される主なレース Edit

実際に開催される主なレース Edit

  • ル・マン24時間レース

小ネタ Edit

  • 1989年まではユノディエールと呼ばれる全長6kmを越えるストレートを有しており、400km/hを越えるスピードが記録されていたが
    国際自動車連盟(FIA)が安全性向上のために「2km以上のストレートを持つコースはサーキットとしない」としたため、1990年にストレートをおおよそ3等分するようにシケインが追加された。
    • それにより最高速度が落ちてしまったため、400km/hを記録できた昔を惜しむ人が多いが、近年はシケインがあっても400km/hに迫ることがあるので、旧コースだとどうなっていたかわかったものではない。
      レギュレーション改定に悪評の多いFIAだが、この判断が正しかったとする人は多い。
    • ちなみに旧コースでの最高速度は1988年予選でセカテバ WM プジョー・P88が記録した405km/h。
      決勝レースでは1989年に本作収録のザウバー メルセデス C9(収録車のNo.63ではなく僚友のNo.61)が400km/h超えを記録している。
      • これには異論もあり、"ただ測定されていなかっただけで400km/hを超えていた車は他にも多々ある"という説も多い。
      • ちなみにこのセカテバ WM プジョー、チーム関係者は確かにプジョー関係者なのだがれっきとしたプライベーターであり、ルマンの予選で行われる最高速測定に情熱を燃やし続けた名物チームである。
        なので決勝では初回のピット辺りまで走ってリタイヤというのがお約束でもあり、決勝のグリッドにマシンを送り出した途端祝杯を挙げるのはこのチームぐらいだろう。
    • 参考だがリストリクターその他でガチガチにエンジンが絞られている2013年でも344km/hを記録。
      GT3に比べ3ランク以上リストリクター制限が厳しい(その代わり車重は軽減されている)LM-GTEクラスでも300km/hは超えてくる。
  • コースの長さをカバーするため、レース中の事故によるセーフティカー導入時は通常のサーキットと異なり同時に複数のセーフティカーがコースインするため、どのセーフティカーの後ろに入るかで悲劇が起こる事もある。
    2013年のルマンでは、開始早々に起こったアラン・シモンセンの事故(後述)で、LMGTE-Proクラス上位3台とその他の間にいきなり2分のギャップが出来てしまい、殆どのチームが事実上終戦となってしまった。
  • 日本での知名度は低いが、オートバイ24時間耐久レースがブガッティ・サーキットにおいて毎年4月に開催されている。
  • ブガッティ・サーキットでは、1967年にはF1フランスGPが開催されたこともある。
    2000年からはロードレース世界選手権(現MotoGP)フランスGPが開催されている。
  • 1955年のルマンにおいてモータースポーツ史上最悪となる、観客を含む82人が死亡する事故が発生した。
    ピットインの車との交錯が原因で、追突した車の部品がスタンドまで飛び込んでしまったのが原因。
    まだスタンドとコースの間にキャッチフェンスが設置されていなかったり、ピットとストレートが隔離されていなかったりと、黎明期故に不手際があったというのも原因がある。
  • 1999年のルマンにおいてメルセデス・CLRが予選中にミュルサンヌ手前、決勝レース中にインディアナポリス手前でそれぞれフロントから浮き上がる(後者は登り坂の部分の終わりの部分からテイクオフするように舞い上がったというべき事態)しクラッシュする事故が発生。前年の911GT1、その後BMWのLMR(この2台はロードアトランタで飛んだ)も類似の事故を起こしたため、翌年以降のLMPクラスなどのレギュレーションの改定に影響を与えることになった。またメルセデスの後者の事故を受けてインディアナポリス手前の区画の改修も行われた。
  • 2013年のルマンではテルトル・ルージュで起きた事故により#95のアストンマーティンに乗るアラン・シモンセンが死亡している。(参考動画)
  • 2017年のルマン予選では、小林可夢偉がトヨタ TS050でコースレコードを樹立した(3分14秒791)。
  • 本作に収録されているコースは2018年現在の最新のものである。



*1 2013年には、ダントツのペースで走っていたアストンマーティンが立ち上がりでアウト側に寄った際、雨で濡れたカマボコ型の路面とバンプが重なり、突如フロントがスナップしてガードレールに直撃、リタイアとなってしまっている。

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Last-modified: Sat, 11 Apr 2020 22:25:41 HAST (1671d)