分類性能
メーカー---総排気量3,700cc(-,---cc)PP---
国籍---最高出力540PS/-,---rpm
(---PS/-,---rpm)
全長4,650mm(-,---mm)
カテゴリ---/---最大トルク--.-kgfm/-,---rpm
(--.-kgfm/-,---rpm)
全幅-,---mm(-,---mm)
モデル高品質/通常/簡易駆動形式MR全高-,---mm(-,---mm)
ギャラリー対応/非対応吸気形式TB/NA/EV車両重量/配分-,---kg(-,---kg)/--:--
内装再現PWR-.--kg/PSTM-速/CVT
メーカーアウディ総排気量3,700ccPP626
国籍ドイツ最高出力540PS/-rpm
(540PS/5,000rpm)
全長4,650mm
カテゴリプロトタイプレーシングカー/ACO-LMP1最大トルク91.8kgfm/-rpm
(91.8kgfm/3,500rpm)
全幅2,000mm
モデル高品質駆動形式MR全高1,030mm
ギャラリー対応吸気形式TB車両重量900kg/49:51
内装再現PWR1.66kg/PSTM6速
入手方法カスタム/チューン制限
ディーラーCr.---,---,---カスタムペイント:不可、ホイール交換:不可、エアロ装着:不可
プレゼント---チューン---
  • 備考:
    ディーラーCr.200,000,000カスタムペイント:不可、ホイール交換:不可、エアロ装着:不可
    プレゼント---チューンターボキットのみ可

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  • 2011年のルマンのレギュレーションは、排気量が大幅に減る事が決定した。これに対しアウディ陣営は、R15+(GT6未収録)のエンジンを積み替えるのではなく、新規車両を制作することを決断する。
    排気量ダウンで一番厳しくなったパワー面をカバーする為、R8〜R15+まで使用していたオープンボディを廃止し、R8C以来のクローズドボディを採用することにより、空気抵抗を削減していく事でスピードを維持しようとした。

    この方向に走った理由のもう一つは、今まであったオープン/クローズドの性能調整がほぼ無くなったこともある(唯一とも言える性能調整は「クローズドの場合室温が一定以下になっていること」程度)。視界が悪いのが難点ではあるが、ルームミラー部分にバックビューモニターを埋め込む事である程度解決している。

    同時にR8から続いていた左ハンドルから、右ハンドルへと変更された。これはノーズのフォーミュラ化が進んだ結果、左ハンドルではフットボックスのポジションもあり、ドライバーに窮屈な姿勢を取らさざるを得ない為である。
  • R15の後継として2011年に開発されたプロトタイプレーシングカーであり、R8C以来のクローズドマシンとなる。
    収録モデルは2011年のルマン24時間レースとインターコンチネンタルルマンカップシリーズに出場した2号車で、ドライバーはアンドレ・ロッテラー/マルセル・ファスラー/ブノワ・トレルイエ組。
  • コンセプトは「効率」。その大きなポイントとしてV型エンジンのセオリー「吸気は内側、排気は外側でツインターボ」を打ち破った「外側吸気、内側排気でシングルターボ」というパワーユニットである。これによりエンジン自体をコンパクトにすることに成功。120度バンクV6エンジンのバンク間にターボを置いたことにより、ターボとエキマニという熱源をまとめる事が出来た為、冷却性能の向上にも繋がっている。シングルターボなので屋根上のインレットから取り入れた空気は、ほぼ一直線にコンプレッサーへと運ばれ、吸気抵抗の削減にも役立っている。
    タービン本体も可変ジオメトリーコンプレッサーホイールを導入、エキゾーストハウジングも左右バンクから来た排気を、一度まとめてからターボに入れるのではなく、「互」という字の形のように、それぞれを独立してターボに入れるという独特な構成を採用し、熱効率アップと排気抵抗減少、エキマニの曲げや溶接部分が少なくなることによる信頼性の向上に繋がっている。コンプレッサーハウジングも同じよう互型ハウジングを使い、直接2系統で排出することにより、ターボ→インタークーラー→エンジンまでの経路をシンプルかつ短くすることに成功している。

    排気量が落ちて最大トルクが下がったというのもあり、TDIシリーズ初の6MTが採用された。
  • 2011年のレギュレーション変更により、直噴ターボディーゼルエンジンは5.5リッターV10ツインターボから3.7リッターV6シングルターボへとスケールダウンされた。
    V型エンジンであればツインターボが一般的であるが、レギュレーション上吸気口がルーフにしか設けられない*1ため、ルーフからのエア流路を分割するのであればシングルにしたほうが良い、でもV型エンジンなので排気管の取り回しが困難…

    そこで開発されたのがVバンク内側排気という奇手、ターボが上に行くため、重心こそ上がるものの、それを上回るメリットがあったとされている。ちなみにターボ自体もコンプレッサーホイールから直接2方向に圧縮空気を吐き出せるように、「互」を横倒ししたような特注品となっている。
  • 特徴的なライトユニットはフルLED仕様。今のエンブレムの前に使っていた「1」というエンブレムがモチーフになっている。開発にも気合を入れすぎたようで、カウルとこのライトユニットを合わせると、マンションが買えるという噂もあるほど。
    なお照射距離は800m先まで照らす為、前の車に追いつくとバックミラーは真っ白になってしまい、何も見えなくなってしまうと、特に追いつかれる事の多いLM-GTEクラスのドライバーからは不満が出ている。ただこれくらい明るくないと闇夜のナイトセッションでは危険という、アウディ陣営からのメッセージとも受け取れる。

    余談だが後年シボレー陣営はこれに対抗してか、モニターの映像に、後ろのマシンの位置と自分の回避する方向の指示を合成する、高機能バックモニターを開発した。
  • 排気量ダウンで減少したパワーは、クローズドボディ化による空気抵抗減退効果によってカバーされている。
    操縦席はそれまで左ハンドルであったが、モノコック前部のフットスペースの関係で、右ハンドルに変更された。
  • 2011年のルマンには3台を投入。1号車と3号車をLM-GTEクラスとのクラッシュで失う中、唯一生き残った2号車を最終局面まで1位で持って行く事に成功。しかし2-3-4位と3台全てを生き残らせているプジョー908(GT6未収録)との差はわずか1分。ここで2位のプジョーがラストピットでタイヤ交換をしないというギャンブルに出る。同じようにスプラッシュゴーしたのでは、タイヤが持たないと判断したアウディ陣営は4本交換のフルサービスを決断。これによりピットアウト直後に8秒まで詰め寄られてしまう。最終スティントを担当したロッテラーの必死のドライブにより、最後はなんとか14秒まで離して優勝をもぎ取る。最後の15分はパレードと言われるルマンの中で、チェッカーまでフルスピードで勝負を行っていたのはまれに見るケースであった。
    1年しか使われなかったとはいえ、あのルマンの激戦はファンの心に刻まれている。
  • 特徴的なライトユニットはLMPとしては初となるフルLEDであり、形状はアウディの旧ブランドロゴの「1」がモチーフになっている。
    開発費5000万とも言われるこのユニットは、照射距離800mとも言われるほどの高出力を低重量で達成。

    ただLED特有の直進性とその光量で、他カテゴリーのドライバーからは「バックミラーが真っ白になってどっちに避けて良いのか分からない」と若干不評。
  • 翌2012年。このマシンは新生WECの開幕戦に出場したのを最後に引退。第2戦よりモノコックから作り直され極限まで軽量化し、ハイブリッドシステムレディとなった「R18 Ultra」と、それにハイブリッドシステムを組み込んだ「R18 e-tron quattro」(共に未収録)を投入した。13年からは1シーズン走らせてe-tronシステムの信頼性も確認されたため、Ultraモデルも引退させ、e-tronモデル1本のみで参戦している。
    +  発展系とも言えるUltraとe-tronの解説