インプレッサ WRXは、レガシィ RSに代わるWRCベースカーとして生み出され、その型式からGC8と呼ばれた。
そのGC8型の最終進化モデルにあたる車両が、1999年9月に発表された「インプレッサ WRX STi Version VI」である。
Version VIでは、それまで積み上げてきた改良策を全て取り入れた上で、完全な調整を図る方向に開発が進められた。
リアスポイラーの翼断面形状を一新してリアのダウンフォースを高めた他、フロントアンダースポイラーを追加。
これによって高速走行時における空力性能を高めると共に、ワールドラリーカーに通じるスタイリングへと進化した。
ボンネットはアルミ製となり、フロント周りの荷重を軽減して回頭性を向上。その他にも細かい軽量化が施されている。