分類性能
メーカー/国籍日産/日本総排気量2568cc全長4,675mm
カテゴリー1N300最高出力324PS/6,800rpm全幅1,780mm
カテゴリー2ノーマルカー/スポーツカー最大トルク43.4kgfm/4,400rpm全高1,360mm
内装あり駆動形式4WD車両重量1,540kg
年式1997吸気形式TBTM5速
入手方法セッティング他
ディーラーCr.5,400,000制限---
その他---特記デフォルトでダウンフォースの調整が可能(0:30~80)
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r33.jpg

  • 1993年にスカイラインがフルモデルチェンジして9代目となってから1年少々遅れ、1995年に追加されたBCNR33型スカイラインGT-Rは先代GT-Rのメカニズムを継承しつつ、最大出力は280psのままながら徹底的な改良がなされた。
  • その結果、実際にニュルブルクリンク 北コースのタイムを先代から「21秒」短縮して7分59秒としたことから、「マイナス21秒のロマン」をキャッチコピーとするなど高いパフォーマンスをアピールした。
    • この際にタイム計測したマシンは日産の広報車両として、国内の車情報メディアにも登場していたが、某ビデオにて広報車とノーマルのVスペックで、筑波サーキット1周あたり2秒のタイム差が出てしまい、
      ほぼチューンドカー並みに手が入っていた事が露呈してしまった。その企画のデジタルリマスター版は、現在もYoutubeの公式チャンネルで無料視聴できる。*1*2
  • 総合性能こそ向上したものの、ベース車両のR33スカイラインがR32に比べて大型化した事から、発売初期の頃はGT-Rも含め評価・評判共にあまり芳しくなかったようである。
    • 大型化はローレルと車台を共有したことが一因である。
      これは先代のR32が、車内やトランクの狭さで従来のユーザーから批判された為だったが、ボディサイズは大きくなったものの、室内容積はあまり変わらずトランクも狭いままであった事から、更に批判される事となってしまった。
      また一足先にモデルチェンジしたトヨタの90系マークII等が高性能スポーツセダンとしての地位を築いていた事も不振に拍車をかけた。
    • 一方、ホイールベースが第2世代GT-R最長である事による直進安定性の良さが買われ、湾岸や谷田部、ドラッグといった限定的な環境では重宝された。
      • R32と同じく5ナンバーベースのままでは年々厳しくなっていた衝突安全性の基準をクリアするのが難しくなりつつあり、仮に5ナンバーベースで衝突安全性の基準をクリアできても相当な重量増が避けられなかった(3ナンバーベースで設計した方が楽)という事情もあった(RX-7がFD3Sで3ナンバー化した際に類似の指摘があったはずなのだが)。
  • BCNR33型は(いずれも限定販売ながら)ファミリー展開されたのも特徴で、スカイライン生誕40周年を記念して4ドアセダンモデルが発売されたり*3、名前こそステージアのままではあるが、RB26DETTとアテーサE-TSと5MTを移植し、実質スカイラインワゴンGT-Rという物まで生産された(ステージア260RS)*4
    これらの事から、R33はGT-R史上唯一クーペ・セダン・ワゴンという3種類ものボディタイプが用意されていたモデルと考える事もできる。
  • また、国内専用モデルでありながら(限定100台が)正規に海外輸出されたり、ル・マン出場のためロードカー(ニスモ GT-R LM)が製作される等、海外においてGT-Rの名が知られるきっかけを作った。
  • 1998年にベースモデルがフルモデルチェンジされた後もBCNR33型の生産は続き、次期モデルにバトンタッチしたのは1999年の事であった。
  • 収録モデルはアクティブLSDと呼ばれるLSDも制御系に加えたアテーサE-TS PROと呼称される4WDシステムが搭載されたVスペックと呼ばれるモデルである。

+  余談

+  B「C」NR33?



*1 ちなみに、比較対象となったノーマルのVスペックはかの土屋圭市氏の私物。日産広報はこの結果を受け、その場でオイルクーラーとブレーキパッドの換装を白状しているが、直後の検証で車高がフロント15mm、リア5mm、キャンバー角が1度以上も違っており、これに加えてエンジンの吹けもやたら良い事から、ギア比変更かブーストアップ、CPU書き換え等も疑われている。
*2 また、何故わざわざ土屋氏の私物であるR33が出たかというと、当初土屋氏が乗る予定だった、広報車のランエボⅢが予選時点で突然エンジンブローを起こしたため。
*3 2ドアモデルのブリスターフェンダーを再現するため、限定車にも関わらずわざわざリアドアとボディパネルのプレス型を作る等、かなり大掛かりな事をして話題となった。
*4 制御系までGT-Rの物をそっくり移植したため、GT-R用のチューンドECUがそのまま使えたレベル。HKSのスタッフが260RSの試乗車を見るなり内装を外し、そのことを秒で見抜いたというエピソードもある。

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