分類 | 性能 |
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メーカー/国籍 | レクサス/日本 | 総排気量 | 5407cc | 全長 | 4,846mm | カテゴリー1 | Gr.3 | 最高出力 | 532PS/6,500rpm | 全幅 | 2,030mm | カテゴリー2 | レーシングカー/International GT Open-Pro*1 | 最大トルク | 61.9kgfm/4,500rpm | 全高 | ---mm | 内装 | あり | 駆動形式 | FR | 車両重量 | 1,300kg | 年式 | 2017 | 吸気形式 | NA | TM | 6速 | 入手方法 | セッティング他 |
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ディーラー | Cr.45,000,000 | 制限 | --- | その他 | --- | 特記 | --- |
- 2016年のVLN9に登場したRC F GTプロトタイプの姿ほぼそのままに、2017年にデビューを果たしたのが2017年型RC F GT3である。
本モデルではようやくFIAのホモロゲーションも得る事ができ、FIA-GT3正式デビューと相成った。
- エクステリアはプロトタイプからあまり変わらないように見えるが、その中身はシンプル化をコンセプトに掲げ開発した結果、全くの別物と思える程の進化を遂げている。
- まずはボディの寸法。前年モデルに比べると全長およびホイールベースが40mm延長され、安定性が向上した。
また空力も見直され、開発陣によればより扱いやすい車となったという。
- サスペンションは従来のアウトボード式から、前後共にプロトタイプカーやフォーミュラーカーのようなインボード・サスペンションへと変更。
これにより、フロントではダンパーを支えていたフレームを、リヤではサスペンションタワーを撤去する事が可能となり、大幅な軽量化と車両バランスの向上に貢献した。
- また、プロトタイプでは車体の中心にトランスミッションを置き、リヤにデフを置くセミトランスアクスルレイアウトという方式を採っていたが、ごく一般的なトランスアクスル方式へ変更。また、これに伴いエンジンとトランスミッション、デフの位置を見直し、軽量化と低重心化を同時に行う事ができた。
- 軽量化と共に課題に上がっていたエンジンパフォーマンス不足も、70㏄の排気量アップと、リストリクターをツインタイプとし空気の充填効率を上げる事で対策を図った。
- 内装に至っても、従来の市販型RC Fの面影を残したダッシュボードを簡素化。ステアリング形状もGT500で使用している物と似た形状に改められた。
- 徹底的なシンプル化とレーシングカー化を行った結果、プロトタイプから40kgの軽量化に成功。
開発ドライバーをして「本物のレーシングカーになった」と太鼓判を押す程の進化であった。
- 本車両で2017年のINTERNATIONAL GT Openに参戦したEmil Frey Lexus Racingは開幕戦と第2戦、第5戦のレース1と最終戦のレース2にて優勝し、計4勝を挙げる大活躍を見せたものの、ドライバーズランキングは惜しくも3位でシーズンを終えている。
- この年のINTERNATIONAL GT OpenではFarnbacher Racingと共に2台のRC F GT3が参戦したが、全14戦中6戦をRC F GT3が制するという快挙を成し遂げている。
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| | 余談
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- 前述の通り大きなパフォーマンスアップを果たした本モデルだが、あまりに大きな改造を施した結果か、はたまた開発に非常に時間が掛かってしまった影響か、国内モータースポーツ専門誌によれば車両価格で8000万円、走らせるのに1億2000万円というGT3マシンとしては莫大過ぎるコストが掛かるという。
- ちなみに現代のFIA-GT3マシンの基準価格は5000万円~6000万円。
これまで一番高いと言われていたフェラーリ488 GT3で7000万円という値段から、本車がいかに高価であるかが分かるだろう。
- カスタマーレーシングカーとしては致命的ともいえるこの価格の為か、2018年現在非トヨタ系プライベーターでRC F GT3を運用するのはスーパー耐久 ST-Xクラスに参戦するMAX RACINGだけである。
- 2019年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに日本のレーシングチーム、レーシングプロジェクト・バンドウとNOVEL RACINGのコラボレーションの元本車両が投入される事が2019年2月19日に発表された。
本車のニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦は勿論初めてのこと。初優勝に期待が掛かる。
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