| 分類 | 性能 | 
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 | メーカー/国籍 | フェラーリ/イタリア | 総排気量 | 4499cc | 全長 | 4,527mm |  | カテゴリー1 | N600 | 最高出力 | 571PS/9,000rpm | 全幅 | 1,937mm |  | カテゴリー2 | ノーマルカー/スポーツカー | 最大トルク | 55.1kgfm/6,000rpm | 全高 | 1,213mm |  | 内装 | あり | 駆動形式 | MR | 車両重量 | 1,485kg |  | 年式 | 2009 | 吸気形式 | NA | TM | 7速 |  | 入手方法 | セッティング他 | 
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 | ディーラー | Cr.28,300,000 | 制限 | ダート走行不可 |  | その他 | --- | 特記 | デフォルトでダウンフォースが存在(0:100固定) |  
  
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| カラーバリエーション | 
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 | Bianco Avus | Avorio | Giallo Modena | Rosso Scuderia | ☆Rosso Corsa |  | Rosso Mugello | Vinaccia | Nero | Nero Daytona | Grigio Scuro |  | Grigio Silverstone | Grigio Ferro Met. | Grigio Medio | Grigio Titanio | Grigio Alloy |  | Argento Nurburgring | Grigio Ingrid | Celeste Met. | Azzurro Met. | Avio Met. |  | Blu Abu Dhabi | Blu Mirabeau | Blu Tour de France | Blu Scozia | Blu Pozzi |  | Verde | --- | --- | --- | --- |  
  
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- 458イタリアは2009年9月のフランクフルトモーターショーにおいて、先代F430の後継V8モデルとして登場した。
 
車名は4.5リッターV8ユニットに由来し、末尾に付すイタリアの名付け親はフェラーリ会長であるモンテゼモーロ氏である。  
- エンジンは先述のように排気量4.5LのV8エンジンであるが、フェラーリのMRモデルとして初の直噴エンジンが採用された事はトピックである。
 
このエンジンはカリフォルニアと同じものだが、より高回転まで回るようにチューニングされレブリミットは9000rpmに設定されている。 
先代よりも71psの出力向上を達成しながら15%の燃費改善も達成するなど時代の流れを伺わせる。 
また、トランスミッションは先代のF1マチック(セミAT)からゲドラグ製7速DCTに変更となりF430まで採用されていた3ペダル型MTは廃止された。 
ただし、F430でも採用されていた走行モード切替スイッチ「マネッティーノ」は健在である。  
- デザインはピニンファリーナが担当し、殆どの部分で先々代360を踏襲していた先代F430から大きく変更され空力性能が大幅に向上している。
 
2つから1つになったフロント開口部には速度によって変形しダウンフォースを発生させるといわれる弾性ウィングレットが装備され、縦に長く鋭くなったフロントライト等、変更点は多岐に渡るがシルエット全体で見れば過去のフェラーリMR車の伝統的なモチーフを受け継いでいる。 
また、エンツォ フェラーリで取り入れられ、F430でも採用されたテールランプの上半分が露出した意匠が継続して使われている。 
ただし、個数が左右併せて2個に減らされたため、テールランプ1個に後進灯、制動灯、方向指示灯が集約されている。  
- 内装についてはF1においてフェラーリで5度、計7度のワールドチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハの意見を取り入れている。
 
その為なのか、通常の車に付いていることが多い各種レバーが存在せず、殆どがボタン操作となっている。  
- 採用されたエンジン断熱材固定用接着剤が可燃性であったため、長時間に渡って走行したエンジンの熱が接着剤に伝わり、炎上する事故が多発。
 
フェラーリは当初過失を認めなかったが、2010年9月にリコールを発表。2010年8月までに生産された1248台全車がリコール対象となり、事故原因となった接着剤の代わりに断熱材はリベットによって固定するように改善した。参考   
- 2015年に後継モデルとなる488GTBにバトンタッチ、生産終了した。
  
 
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 |   | 派生モデル及びレース仕様車
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- 公道走行が可能な派生モデルは以下の通り。
 
便宜上、本作収録モデルは『ベルリネッタ』と呼称する。  
- 458イタリア スペシャルエディション
 
2012年に上海万博公園イタリア館で発表された、フェラーリの中国進出20周年を記念したベルリネッタベースのスペシャルモデル。 
専用色マルコポーロ・レッドに塗装された車体に、黒地のストライプの中に金色の龍が車体上部を縦断するように描かれている。 
また、ホイール・サイドスカート・インテリアの刺繍にはふんだんにゴールドがあしらわれている。 
なお、中国語で表記されたエンジンスターターボタンや『中国限定版』と表記されたシリアルプレートからも分かるように生産・販売される20台は全て中国市場向けとなる。  
- 458 スパイダー
 
ベルリネッタのリリースから2年後となる2011年のフランクフルトモーターショーにてに発表・リリースされたスパイダーモデル。 
エンジンスペックに差異はないが、電動格納式のアルミトップルーフを採用しているのが最大の特徴。 
ルーフの格納にかかる時間は約14秒。そのルーフの格納方法もユニークで、通常のメタルトップルーフではZ字上に折り畳まれて格納されるが、458 スパイダーでは180度回転しながら分割格納される。 
また、ルーフ展開状態ではベルリネッタと大差がない一体感のあるスタイリングが特徴で、格納状態でも330P4などのような往年のフェラーリレーシングカーを髣髴とさせるスタイリングになるなど、視覚的にも楽しめるモデルとなっている。 
ただし、オープンカーの宿命故にベルリネッタと比較してボディ剛性が若干犠牲になっている。 
『スパイダー』の名の付く通り、オープンモデルのみの展開となる。 
後継モデルとなる488 スパイダーのデビューにより、ベルリネッタともども2015年に生産終了。  
- SP12 EC
 
ベルリネッタをベースに、512BBをモチーフとしたワンオフモデル。 
フェラーリの守秘義務により、2012年3月登場当初はオーナーが明かされていなかったが、2ヵ月後に発行された雑誌にて、オーナーが世界的ミュージシャン、エリック・クラプトン*1 であることが明かされた。 
名称の『SP』は『Special Program』の略称、『12』は『12気筒ベルリネッタへの憧れ』、『EC』は『Eric Clapton』を表しているとされる。 
搭載されているパワーユニットは、ベース車両と同じ4.5L V8エンジンに7速DCTを組み合わせたものと変化はない。  
- 458 スペチアーレ / 458 スペチアーレA
 
2013年にリリースされたエボリューションモデル。 
この車専用に奢られた内装や専用設計されたフロント・リヤの各ディフューザーが奢られたエクステリアの他、90kgの軽量化・高圧縮比化などにより605ps / 55.1kgmまで出力を向上した4.5L V8エンジンを搭載。 
それらにより0-100km/h加速は従来の3.4秒から3.0秒に短縮されると同時に、フェラーリのテストコース・フィオラノサーキットで、2002年にエンツォ・フェラーが出した1分24秒9を上回る1分23秒5を叩き出している。 
同時にリリースされたスパイダーモデルとなる458 スペチアーレAもほぼ同様のスペックとなる。 
尚、車名にある『A』は『アペルタ』を意味しており、これにはラテン語で『開放』という訳とオープンモデルであることをかけている。 
2モデル合算の総生産台数は499台だが、限定生産モデルではない。 
余談だが、イギリスに割り当てられたオーダー枠は、受付締め切り後にオーダーしたジェームス・メイの為に1台割り当てを増やされている。  
- 458 MM スペチアーレ
 
2016年に発表されたワンオフモデルであり、このモデルを注文したクライアントはイギリス人であるが氏名の公表はされていない。 
458スペチアーレをベースに製作されており、ビアンコイタリアに塗装されたボディとセンターを貫くようにイタリア国旗をモチーフとしたトリコロールストライプが配されている。 
また、Aピラーを黒く塗装することでフロントウィンドウとサイドウィンドウの一体感を持たせている。 
空力特性を考慮して改良された前後バンパー・精悍な顔つきを演出するヘッドランプユニット・リヤに違和感なく一体化している新デザインのリヤスポイラー・星形の5本ダブルスポークのホイールも、このモデルのためだけにデザインされたもの。 
搭載されるパワーユニットは、ベースとなった458スペチアーレのものと同じ4.5L V8エンジンに7速DCTを組み合わせたものだが、サイドにエアインテークが追加されたことに伴ってラジエターの配置角度が変更されている。  
- セルジオ
 
2013年のジェノバモーターショーにて展示された458 スパイダーベースのコンセプトカー『ピニンファリーナ・セルジオ』に感化されて、2014年に458 スペチアーレAをベースに6台限定で製造されたスペシャルモデル。 
公道走行に不可欠なフロントウィンドウが必要となり大人しくなった印象があるが、大まかなデザインはコンセプトカーと変わりはない。 
性能的には458 スペチアーレAそのものであり、0-100km/h加速3.0秒を発揮する俊足ぶりに変わりはない。 
アメリカに3台、日本・スイス・アブダビに各1台がデリバリーされている。  
- 458GT2 / 458GTC / 458GTE
 
2010年までル・マンシリーズやSUPER GTで第一線で活躍していたF430GTCの後継モデルとして、ミケロット社によってLM-GT規格 及び GT2規格で製作されたレーシングモデル。 
458GTCは2011年のセブリング12時間レースで実戦デビューを果たし、スプリントフォーマットのGT2カテゴリーの衰退により、ル・マンシリーズを中心に活躍していた。 
2016年からはGTE規定の規則変更に伴い488GTEにバトンタッチ。 
SUPER GTにはJIMゲイナーから2011年にデビュー。2位表彰台を4回獲得するなどチャンピオン争いに絡んでいたが、過大な性能調整の影響もあってあと一歩及ばず、ライバルの#4 初音ミク グッドスマイル BMWに敗れチャンピオンを逃してしまった。 
2012年からはマシンをR8 LMSウルトラにスイッチ、1年限りの参戦になったと同時に、ジムゲイナー時代から一貫して参戦し続けていたフェラーリとも袂を分かった。 
ちなみに458GT2・458GTC・458GTEは、それぞれ名称が違う程度で中身はほぼ同一。  
- 458 GT3
 
2011年に前年まで投入していた430スクーデリア GT3の後継モデルとして、ミケロット社によって製作されたモデル。  
- 458チャレンジ / 458チャレンジEvo.
 
ワンメイクレースシリーズ『フェラーリ・チャレンジ』用に開発・製造されたワンメイクレース車両。 
従来までのF430チャレンジに替わり、2011年より『458チャレンジ』を使用する。 
最高出力こそ市販モデルと大差はないが、7速DCTのギヤレシオ変更・足回りの強化・599XX譲りのブレーキ・カーボンファイバーやポリカーボネートなどの軽量素材の採用など、レースに必要な装備を搭載している。 
2014年にリヤウィングの追加・ブレーキの強化などを実施した改良型モデル『458チャレンジEvo.』に置き換えられ、2017年まで使用される予定。  
- 458イタリア・Grand-Am
 
458GT3をベースにグランダムシリーズのレギュレーションに沿って製作されたモデル。 
性能的には概ね458GT3に準じるが、500ps程度まで制限されるほか、ABSやトラクションコントロールがオミットされる。 
外観上の違いは小型化されたリヤウィングと比較的容易。
 
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