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テキスト【第九章】 Edit

惑星(ほし)や宇宙(アストロ)などの特殊な読みの単語は()をつけてあります(通常の読みのときはなにもつけていません)。
ネタバレの恐れがありますので、注意してください。
(見出しは仮の名前です。変えてもらって構いません)

次の目的地 Edit

【ガンタイ】
ふぅ……。

皆、寝静まったか。
まあ、たまにはひとりの見張りも悪くないか。

いい、風だな。

ぐっ……また、か。

(この右眼の痛み……
 日増しに強くなっているみたいだ)


【ガンタイ】
うっ……!

(ダメだ……
 どうしても、頭から離れない。)

(誰よりも強く、なによりも美しい。
 どこまでも先を見通しているような瞳)

(その姿に、言葉に、理想に。
 どうしようもなく、惹きつけられてしまう――)


【ガンタイ】
はぁ……は、あ……。

こんな、幻など……。

なにを恐れているんだ、私は……
ははっ。

……今の私には信頼できる、大切な仲間がいる。
大丈夫、やれる……大丈夫だ。


【ガンタイ】
『――本当にそうか?』

……ああ。そうだ。

『本当に、信じてもいいのか?』

なにも、問題はない。

『なら、どうして不安なんだ?』

……不安など、ない。
私はこの仲間たちと共に、この惑星(ほし)を出る。

『でも、裏切られるのが怖いのだろう?』

……っ!

『仲間を信じきれていないのは、
 他ならぬ、自分自身じゃないのか』

違う、私は――

『今の自分と《あのひと》は
 まるで同じじゃないか』

『巧みな言葉で皆の心を動かし、利用し、捨てた。
 ――《あのひと》と

……私は。

(皆を利用し、この惑星を脱出しようとしている)

(『あのひと』と同じ、この『力』で――)


【ガンタイ】
――みんな、聞いてくれ。

以前にも話した通り、
これから目指すのは、敵勢力の本部ビルだ。

【クイーン】
そこで、鍵の最後のパーツを
手に入れるんやったっけ?

【ガンタイ】
ああ。《金色の宝玉》は二つとも手に入れた。
残るは最後の《雄大な棒鍵》だけだ。

【ヒメ】
その《雄大な棒鍵》とやらが、
本部ビルのどこかにあるんじゃな。

【マリア】
ビルの中のどこにあるか、
というのはわかっているのですか?

【ガンタイ】
……だいたいはな。

【シンイリ】
なら、ドーンと行って
ドーンと奪ってきましょう!

【ガンタイ】
そうしたいのはやまやまなんだが……
なにしろヤツらの本部だ、慎重にいきたい。

まずは現地に到着し次第、偵察をする。
クノイチ、いけるか?

【クノイチ】
まかせるでござるよ。

【ガンタイ】
その後、今ある情報と照らし合せ、
さらに詳細な作戦を立てる。

ひとまず以上だが……
なにか質問はあるか?

【シンイリ】
ありませーん。

【クノイチ】
右に同じ、でござる。

【マリア】
ありませんね。

【ヒメ】
ないのじゃ。

【ガンタイ】
それでは――

【クイーン】
……待ちぃな。

【ガンタイ】
なんだ、クイーン?

【クイーン】
気にせんようにしとったんやけどな、
やっぱ、どーしても引っかかるわ。

事情があるのもわかる。 けどな……
そろそろ話してくれてもええんやない?

この脱出計画の情報をどこで仕入れたんか。
どうして、この情報が確実やって言い切れるんか。

【ガンタイ】
……それは。

【クイーン】
教えられへん……ってか。

【シンイリ】
でも、誰にだって言いにくいことくらい……。

【クイーン】
そうや。アンタの時も、そうやったやろ。

多少の隠しごとがあるのはしゃーないけどなぁ
……どうにも信用ならんねん。

ガンタイの情報は妙に詳しいときもあれば
やたらと曖昧なときもあるやろ?

ちゃんとした説明なしに、
いざっちゅーう時になんかあったら困るんや。


【クイーン】
(ガンタイの脱出計画には不確定な要素が多すぎる。
 それに、あの『眼』の力――)

(やっぱ、前にどこかで……)


【テンシ】
ま、まさか……そ、そんなはずが!
私よりも上位のコードなど、この惑星(ほし)に――


【ショーグン】
この力は……まさか、
いや間違いない、汝は……。


【クイーン】
(アイツらの反応……)

(あの力はおそらく、
 本来はカハヴを『支配』するためのものや)

(するとその正体は――)


【ガンタイ】
……。

【クイーン】
信用して、ええんやな?

【ガンタイ】
……ああ。

【マリア】
まあまあ、きっとガンタイさんも
いつかは話してくれますよ。

【ヒメ】
そうじゃ、わらわは信じておるからのぅ!

【クノイチ】
某も、信じているでござる。

【シンイリ】
そーですよ、お姉様っ。

【ガンタイ】
みんな……。


【クイーン】
(結局は脱出できる可能性も、
 頼りになる情報も、ガンタイのそれしかないし)

(前に進むためには、
 ガンタイを信じる以外にない、か)


【クイーン】
なら、とっとと行こか。

【ガンタイ】
あ、ああ……。

囚徒街の会話 Edit

【ヒメ】
おお。いま目の前を飛んでいった
円盤状のもの、あれはなんじゃ?

【シンイリ】
あー、懐かしいですねー。
あれ、わたしが子供の頃に流行った遊びですよ。

【クイーン】
ああ、ああ。あれなー。
得点差で賭けをするのも結構おもろいんよね。

【ヒメ】
ほぇ〜楽しそうじゃのぅ。
わらわはああいうのはやったことがないのじゃ。

【ガンタイ】
フムン……
私もああいった遊びは経験がないな。

【クイーン】
まあ、ガンタイらしいっちゃらしいか……。

【ヒメ】
マリアは、ああいうのやったことがあるのか?

【マリア】
あの競技は経験したことがありませんね。
わたくしはほぼ戦場にいましたから……。

【ヒメ】
あ、そうじゃったのぅ……。

【マリア】
あ、でもわたくしも待機時間中などは
たまに息抜きとして遊んでましたよ?

わたくし、こう見えても宇宙(スペース)ピンボールなどで
ブイブイ言わしてたんですからっ。

【シンイリ】
えっと……マリアさん、それ古くないですか?

【マリア】
えっ。

【クイーン】
それ流行ってたのって、2期前とかやないの?

【ガンタイ】
たしかに、今時ピンボールなどやらないかなあ。

【マリア】
ええっ、小惑星ぶつけ遊びとかやらないんですか?
みなさん暇な宇宙空間でなにやってるんですか?

【シンイリ】
マリアさん、年がばれますよ。

【マリア】
ええっ。

【ヒメ】
それにブイブイなんて言葉も使わんのじゃ……。

【マリア】
そ、そんな……。

【クイーン】
いやぁ、流石にそれはないでー。

【マリア】
クイーンさんまで!?

クイーンさんだってそんなに
わたくしと年違わないじゃないですかー!

【クイーン】
ま、ウチは最新の流行には敏感やし?
流行周期に合わせてちゃーんとチェックしとるわ。

【マリア】
そ、そんなのどうせまた一周したら
流行るんだからイイじゃないですか〜!

【シンイリ】
でもそれって、結構先のことじゃないですか。

【ヒメ】
わらわたちは今の話をしておるのじゃぞ?

【マリア】
くっ……。

【クイーン】
無駄や無駄。
おとなしく認めてまうことや。

【マリア】
うぅ……そ、そんなのたったの
100年やそこらじゃないですか!

【シンイリ】
えー、そうですけどー。
大事なのは今ですよ今ぁ〜。

【マリア】
これが若さ……。

【クイーン】
気にしとったら小じわが増えるで。

【マリア】
そ、そこまでは年いってませんよ……!

【ガンタイ】
ふふ……。

皆も、この町も……
囚徒ばかりなのに明るく、賑やかだな。

空を飛ぶ円盤も、なんだか悠々と
楽しそうに見える……。

(二度とこの惑星(ほし)から出られない、
 そうわかっていても……)

皆、それを受け入れて生きている。
元気、なのだな。

ビル地下水道 Edit

部隊分け Edit

【クノイチ】
――只今戻ったでござる。

【ガンタイ】
偵察ご苦労。
それで、どうだった?

【クノイチ】
やはり、例の物は本部ビル最上階に
保管されているようでござる。

【ガンタイ】
最上階か……
専用の保管庫があるという情報はアタリだな。

【クイーン】
場所がわかったなら、
さっさと突っこんで奪うぇ。

【シンイリ】
ええ、ドッガーンと行きましょう!

【クノイチ】
しかし、ひとつ……問題が。

【マリア】
やはり、警備システムでしょうか。

【クノイチ】
うむ。道中の警備用ドローンの強さは
さほどのものではないのでござるが、

最上階にあるセキュリティ装置は、
そう簡単に破れるものではないのでござる。

【ガンタイ】
フムン。なにか突破するための策はあるか?

【クノイチ】
そうでござるな……。

本部ビルの地下にある大型リブロチャージャーとの
接続をどうにかできれば、あるいは。

【ガンタイ】
なるほど……
エネルギーの供給源を断ってしまうわけか。

【クノイチ】
ちなみに、都合良く
電源を落とすボタンがあるのでござるよ。

【ガンタイ】
なるほど……。

切断後、予備のチャージャーに切り替わり
復旧するまでの時間は約180秒、といった所か。

【マリア】
その時間内にビル最上階のセキュリティー装置を
突破し、素早く目標を奪取……ですね。


【ヒメ】
つ、つまりどういうことなのじゃ……。


【ガンタイ】
それなら今回は地下工作班とビル強襲班で
二手に分かれて行動することになるな。

クノイチ。地下の装置までは、距離と
警備の数からして、どれくらいかかりそうだ?

【クノイチ】
地下水道を通って行くことになるでござるが、
ビルの最上階に着くよりは早い、かと。

【ガンタイ】
よし。それなら地下工作班は装置到達後は待機、
ビル強襲班からの合図と共に電源を落とす。

強襲班は速やかに《雄大な棒鍵》を奪取し、離脱。
……それでいこう。


【ヒメ】
えっと、えっと……?


【シンイリ】
合図はどうしましょうか。

【ガンタイ】
敵の通信機をろ獲して使ってくれ。
それで間に合わせよう。マリア、できるな?

【マリア】
はい〜。もちろんですよ。


【ヒメ】
も、もう任せるのじゃ……。


【クノイチ】
しかし、ビル内部の詳しい地図などは
手に入らなかったのでござる……ふがいない。

【ガンタイ】
いや、気にするな。
ビルのほうはこれを使おう。

【シンイリ】
金色の宝玉》ですか?

【ガンタイ】
ああ、これをこう
地面に置いて、回転をかけてやるとだな……。

【シンイリ】
浮き上がって……動いた?

【クイーン】
おおっ、なんやこれっ。
ちょっとずつ引き寄せられとるぇ!

【ヒメ】
わぁ……これまた面妖じゃのぅ。

【ガンタイ】
金色の宝玉》と《雄大な棒鍵》は共鳴し合い、
引き寄せ合う性質があるんだ。

【マリア】
なら、それを利用して
ビル組は進んでいけばいいのですね。


【クイーン】
…………ふぅん。


【クイーン】
ほんならウチは、ビル強襲班に行くわ。
スタイル的にそのほうが向いてるやろし。

【シンイリ】
クイーンがお宝以外で
率先して働くとか、珍しいですねー。

【クイーン】
んー? いやまあ、棒の奪取もある意味で
お宝探しみたいなもんやし?

【ガンタイ】
そうだな。それがいいかもしれない。

地下工作班は自分と爆弾の使えるシンイリ、
装置の場所を知っているクノイチで行こう。

【シンイリ】
わーい、お姉様と一緒ですぅ♪

【クノイチ】
承知したでござるよ。

【ガンタイ】
ビル強襲班は近接特攻タイプのクイーン、
強襲部隊出身のマリア、重火器の使えるヒメか。

【ヒメ】
な、なにをすればよいのかわからぬが……。

【マリア】
大丈夫ですよヒメ、わたくしがいますから。

【ヒメ】
むぅ、できるだけがんばるのじゃ。

【クイーン】
……決まりやな。


【ガンタイ】
では《金色の宝玉》を預けるが……
くれぐれも無くすなよ。

【クイーン】
わかっとる、わかっとるって。

【ガンタイ】
では、これより作戦を開始する!
みんな、必ず成功させるぞ!!

入り口での会話 Edit

【ガンタイ】
さて……クノイチ。
地下水道の警備は、どれくらいのものだ?

【クノイチ】
そこまで厳重なものではないようでござるよ。
某らだけで充分なんとかなるでござる。

【シンイリ】
ふっふーん。当然ですっ。
お姉様と一緒ならなんだってできますよっ!

【ガンタイ】
ふっ……そうだな。
こちらは地味な仕事だが、気を抜かずに行くぞ。

【シンイリ】
アイマムっ!

【クノイチ】
承知……!

旅の終わりが見えてきた? Edit

【シンイリ】
うっへぇ〜。内部はまた、
ひやりとした静かな空間ですねぇ。

【クノイチ】
雰囲気的に、影である某には
しっくりくる良い場所でござるよ。

【シンイリ】
そんなこと言って、ドロンしても
また頭隠して尻隠さず、でしょう?

【クノイチ】
そ、そんなことござらんよ!
某も、ここへ来るまで技を磨いてきたでござる!

【ガンタイ】
そうだな。ここへ来るまで皆、
己と向かい合いながら、成長してきた。

故に、終わりが見えてくると
感慨深いものがあるな……。

【シンイリ】
お姉様?

【ガンタイ】
(そう、だからこそ。もしバラバラになって
 しまったら……そう考えるのが怖い)

(それに、私自身は成長しているか疑わしい。
 皆に置いてかれやしないだろうか?)

【クノイチ】
ガンタイどの。
『終わり』ではないでござるよ。

【ガンタイ】
クノイチ?

【クノイチ】
無事に《雄大な棒鍵》を入手して、
『鍵』を完成させて、ハコブネで飛び立ち――

某らの旅はまた、そこから始まるのでござる。
そう言っていたのは、ガンタイどのでござるよ?

【シンイリ】
そうそう、そうですよ! お姉様。
わたし達の逃避行・第一部完なだけです!

デコっぱちも、
たまには良いこと言うじゃないですか。

【ガンタイ】
ふたりとも……。

【クノイチ】
まあ、そういうことでござる。
今はクイーンどのたちのためにも、動くでござるよ。

【ガンタイ】
……ああ!

ライバル同士 Edit

【ガンタイ】
……なんだか、調子が狂うな。

【シンイリ】
いきなり立ち止まって、
どうかしたんですか? お姉様。

【ガンタイ】
これまで、抜けたり入ったりはあったが
みんなで協力してきただろう?

だから、違和感というか。
振り返ればクイーンたちがいるような錯覚がな。

【クノイチ】
寂しいのでござるか?

【ガンタイ】
……それも情けない気がするが、
そうかもしれないな。

【シンイリ】
クイーンなんか、いちいちぎゃあぎゃあ
うるさいですからねー。

とはいえ、お姉様とクイーンって
刑務棟の時から良い関係ですよね。

【ガンタイ】
そうか?

【シンイリ】
はい。前にお姉様も『互いにお見通しだった』
って、言ってたじゃないですか。


【シンイリ】
お姉様は一匹狼の如く、いつも孤立して
隅からクイーンを観察していて……。

クイーンは手下共を従えながら、
横目にお姉様を見やり……。


【クノイチ】
ライバル同士、でござるな。

【シンイリ】
なんだか、妬けちゃいますよねー。
嫌よ嫌よも好きのうち、というか。

【ガンタイ】
まあ、クイーンは刑務棟でも
異彩を放っていたからな。

【シンイリ】
お姉様も、物静かにはしてましたけど
相当なオーラを放っていましたよ。

ま、わたしは、そんなお姉様の魅力に
きゅーんときちゃったんですけどね。

【クノイチ】
そして某も、ガンタイどのに
きゅーんでござる。

【ガンタイ】
こ、こらふたりともっ……
両腕が埋まっては、戦えないじゃないか!

ふぅ……やれやれ。


【ガンタイ】
(クイーンに関しては、今でも
 私に厳しい目を向けているが……)

(正直、ありがたい。常に冷静な目で、
 客観的に全体を見られる者は必要だ)

(だから、強襲班の指揮も任せられるのだが)


【ガンタイ】
ライバル、か……
確かに、そうなのかもしれないな。

VS ネオキャンサー軍団 Edit

【シンイリ】
これが、その装置ですか……。

【ガンタイ】
フムン……。

ここからビルの全体に
エネルギーを送っている、というわけだな。

よし。では敵が来る前に、
さっさと――

【クノイチ】
っ……ガンタイどの!

【ガンタイ】
……落とさせてはもらえない、ようだな。
予想はしていた。

【シンイリ】
あ〜〜もぅ、めんどくさい!

ぱぱっと片づけちゃいましょう、
お姉様! デコっぱち!!

【クノイチ】
応。いざ――!

工作班・ミッション終了 Edit

【ガンタイ】
……通信終了、と。

よし、いいぞ。電源を落とせ。

【シンイリ】
ガッテン! ……ポチッとな。

【クノイチ】
やったでござるな!

【ガンタイ】
ああ。これで我々の仕事は終わり……だが。


【ガンタイ】
さて、クイーンたちは、
うまくやってくれるだろうか?

地下水道サブイベント Edit

初め Edit

【アルラウネ】
カタイ〜カタイよぅ〜。

【シンイリ】
うわっ、うるさっ!
なんですかこの声は。

【クノイチ】
頭に響くような声でござるな……
む、あそこで泣いている者がいるでござるよ。

【アルラウネ】
うわぁ〜ん!
いやだよぅ〜カタイよぅ〜!

【ガンタイ】
どうして泣いているんだ?
自分に話してみろ。

【アルラウネ】
うぅ……?
あのね、ここの地面がかたくていやなの。

【ガンタイ】
フムン……
柔らかい土が必要なのか。

【アルラウネ】
もうかたいのはいやなのぉ〜
びぇえええええ〜〜ん!

【ガンタイ】
わ、わかった探してやろう。
だから泣きやめ、な?

【アルラウネ】
わぁ〜やさしい〜
ありがとうだよぉ〜。

【ガンタイ】
まあ……
またあの声で泣かれてはたまらんからな。

途中 Edit

【アルラウネ】
カタイ〜カタイよぅ〜。
やわらかい場所がいいよ〜〜。

終わり Edit

【ガンタイ】
よし、ここの地面はやわらかいぞ。

【アルラウネ】
おぉ〜ではではさっそく!


【クノイチ】
ほう、ドトンの術でござるな。

【シンイリ】
えっと……たぶんそれちがいますよね?

【アルラウネ】
わぁい〜
いい感じだよぉ〜。

【ガンタイ】
そうか、それはよかった。
どれ、水もかけてやろう。

【アルラウネ】
わぁ〜きもちいよぉ〜。

【シンイリ】
う〜ん、一家にひとり観葉植物として
居候させてあげたいかもです。

【クノイチ】
あの泣き声で夜起こされたら、
たまらんでござるよ……。

本部ビル Edit

入り口での会話 Edit

     ――遡ること数十分前――

【クイーン】
ぶぇ〜〜〜っくしょん!
まったく、誰やウチの噂をしとるヤツは。

まあ、ガンタイあたりやろうけど。
ウチらはウチらでやっちまうとするえ!

【ヒメ】
おーっ、なのじゃ!

【クイーン】
なあマリア、強襲のコツとかってあるん?

【マリア】
うーん、そうですね……。

不意打ちにより相手を混乱させ、
体制を整えられる前に、一気に突破する――

基本はそんなところですかね。

【クイーン】
ええな、わかりやすくて。血が騒ぐわ。

【ヒメ】
ヒメは? ヒメはなにをすればいいのじゃ?

【マリア】
ヒメは突入したら、
どんどんぶっ放しちゃってくださいな。

ヒメの重火器はいい感じに
場を混乱させてくれると思いますので。

【ヒメ】
ふっふっ! そーと決まれば、
ど派手にいくのじゃ!

【マリア】
あらあら、誰かさんの影響ですか?
やりすぎてはいけませんよ。

【ヒメ】
そんなこと言って、マリアだって
今日はずっとメガネをかけてるのじゃ。

【マリア】
うふふっ……。

【クイーン】
なんや、急ごしらえのわりに
ウチら案外ええチームかもなぁ。

【マリア】
そうかもしれませんね。

【クイーン】
(ウチがしきれるんも気持ちええし、
 ほんまに悪くないで)

よし。ほな……いくぇ!

【ヒメ】
らじゃー、なのじゃ!

【マリア】
任務、開始です!

寂しいのはイヤじゃ Edit

【ヒメ】
ん〜。戦闘、勝利なのじゃ!

マリア、マリアー♪

【マリア】
あらあら、ヒメったら……
終わった途端、甘えてきて。

【クイーン】
……アンタら、あいっかわらず仲ええなぁ。

【ヒメ】
ん? なんじゃ、クイーン。
ぼっちが寂しいのか?

【クイーン】
な、なんでそうなんねん!
誰もそんなこと、言うてへんやろ!?

【マリア】
……そういう割には、
慌てているようですが?

【クイーン】
ちっ。アンタの洞察力は、
ときどき怖いもんがあるわ……。

って、ぬあっ!?

【ヒメ】
ぎゅうぅぅ〜〜。

【クイーン】
な、なんのマネや? ヒメ。
そんなんしてもらわんでも、ウチ――

【ヒメ】
ほら、マリアマリア!
こっちへ来るのじゃ!

【マリア】
ふふ。はいはい。

【ヒメ】
よし。じゃあ、みんなまとめて――

ぎゅううぅ〜〜〜。

【クイーン】
ちょ……なんなんこれ?
みんな顔ちかっ……。

【ヒメ】
わらわ、寂しいのはイヤじゃ。

【マリア】
ヒメ……。

【ヒメ】
悲しいことも、辛いことも、独りだと思うと、
とってもとっても苦しいのじゃ。

わらわは……マリアだけじゃなく、クイーンも、
ガンタイも、みんなみんな大好き。だから、

みんなが苦しむのも、イヤじゃ。
だからこうしてぎゅっぎゅー! と飛ばすのじゃ。


【クイーン】
っ……ああ、もう。

【ヒメ】
クイーン?

【クイーン】
……ありがとうな。寂しくはなかったけど
なんか温かかったわ。

あんなふうに顔くっつけあったん、
初めての経験やったで。

【マリア】
あらあら、クイーンさんがお礼を言うなんて。
明日は雨や雪か大嵐ですね。

【ヒメ】
ふふっ。クイーンの顔、真っ赤なのじゃ!
喜んでくれて、嬉しいぞ。

【クイーン】
ふん……これは、体温上がっただけや。
恥ずかしがっとるわけやないで?

【ヒメ】
クイーンっ! ぜったいに、
この惑星(ほし)から揃って脱出するのだぞ。な?

【クイーン】
(それは……ガンタイ次第なところがあるけど)

……せやな。

ロボの宝庫 Edit

【ヒメ】
お、お〜!
ここはロボの宝庫なのじゃ!

ひゃっほーい!
乗っかって遊ぶのじゃ!


【マリア】
あ、あぶないですよ、ヒメ!

【ヒメ】
だいじょーぶなのじゃ〜。
わはははは!

【マリア】
あらあらまあまあ……
ヒメはロボが本当に好きなんですね。

【クイーン】
こんなんのどこがええんや?

【ヒメ】
どこって、全体的に?
かっこいいじゃろ?

【クイーン】
ウチにはようわからん趣味やわ。

【マリア】
わたくしもあまり理解はできませんね。

【ヒメ】
まったく……
ロボのよさがわからんとはのぅ。

こ、こらっ、暴れるでない!
わ、わあぁっ!?


【ヒメ】
あいたたたあ……。

【マリア】
あらあら、大丈夫ですか、ヒメ?

【クイーン】
ほれみたことか……
ほら、遊んでないでさっさと行くぇ。

【ヒメ】
ふぁ〜い。

VS DRAGMON軍団 Edit

【クイーン】
お、そろそろやない?

【マリア】
そうですね、このあたりのはずですが……。

【ヒメ】
敵じゃ! 敵なのじゃ!!

【クイーン】
なんや、こんだけかいな。
ほな、ぱぱっとやってまうか!

強襲班・ミッション終了 Edit

【クイーン】
うっしゃあ、突破……! 《金色の宝玉》の
反応からしてお宝はこっちの方向やね。

【マリア】
あ、待って下さいクイーンさん。ここから先が
例のセキュリティー装置の範囲内になるようですよ。

【クイーン】
そうなんか?
なんや、普通の通路にみえるけどなぁ。

【ヒメ】
いま入ったら、どうなるのじゃ?

【マリア】
レーザーでじゅじゅじゅっと、
丸焼きにされちゃうらしいです。

【ヒメ】
ひぇぇ〜! 恐ろしいのぅ。

【クイーン】
ま、試しに
このへんのゴミでも投げ入れてみよか。

【ヒメ】
ああーっ!?
それ、ヒメのぬいぐる――

【クイーン】
おわっ!?
丸焼きどころか蒸発してるやんけ!

【ヒメ】
ジャンヌーーッ!!

【クイーン】
ちょ、あれそんな名前やったん!?

【ヒメ】
ひどい、ひどいのじゃ……
うわ〜ん、マリアぁ〜。

【マリア】
あらあら……クイーンさん、
ヒメをあまりからかわないであげてください。

【クイーン】
いやぁ、すまんすまん、
冗談やって。ほれ、こっちが本物。

【ヒメ】
わ、わ……ジャンヌーッ!

よかった……よかったのじゃあ〜。

【クイーン】
ま、まあ。とりあえずガンタイに合図しよか。
マリア、ちょっくら頼むぇ。

【マリア】
はい、それでは……。

えー、こほん。
宇宙(アストロ)牛》、《宇宙(アストロ)牛》――

こちら《宇宙鶏(スペースコケッコー)》。
聞こえますか? どうぞ。

【ガンタイ】
『《宇宙鶏(スペースコケッコー)》、こちら《宇宙(アストロ)牛》。
 感明共に良好。どうぞ』

【マリア】
宇宙(アストロ)牛》、こちら《宇宙鶏(スペースコケッコー)》。
お庭の門を開けて下さい。どうぞ。

【ガンタイ】
『《宇宙(アストロ)牛》、了解。
 直ちに門をこじ開ける、以上』


【マリア】
ふぅ……これでいいはずですよ。

【ヒメ】
おお、おもしろいのぅ。

【クイーン】
なんでコールサインが家畜の名前なんや……。

【マリア】
さぁ?
ガンタイさんの趣味じゃないでしょうか。

【クイーン】
……と。電源きれたみたいやね。
一応また、なにか投げ入れてみよかー?

【ヒメ】
だ、だめじゃーっ!
もうハラハラするのはイヤじゃー!

【マリア】
では、代わりに……。

【クイーン】
ウチが投げられたぁ!?

【マリア】
あ、ちゃんと通れますね。

【クイーン】
ひ、ひぇえ……
なにげに恐ろしいことすんなや。

【マリア】
時間がありません。行きましょう。
今度は本当に蒸発してしまいますよ?

【クイーン】
お、おう……冷や汗かいたでホンマ……。


【マリア】
これが《雄大な棒鍵》……
これはたしかに立派なモノですね。

【ヒメ】
思っておったのより大きい!
すごいのじゃ〜。

【クイーン】
せやな〜。ほんまに立派やな〜。


【クイーン】
今のうちにコイツを……と。

(北の古代遺跡で見つけた
 《金色の宝玉》のダミーレプリカ……)

(あの時からずっと、
 袖の下に隠し持ってたかいがあったな)

(これさえあれば、ガンタイを出し抜ける!
 今がその時や――!)

ぬっふっふ。

(これで今後なにかあったとしても、最後に
 ホンモノをちらつかせて主導権を握れる……)

(いつのまにか、なあなあになってた
 リーダーの座も、今度こそウチのもんやで!)

それに、ガンタイは完全には
信用できんし……保険は必要やろうしな。

(それこそ、あの『眼』の力が
 ウチの予想通りやったら――)

ま、逆らうようなら置いていけばいいし、
なによりもまた自分がパーティーを仕切れる。

完璧な計画やで!

ふっふっふっ、あーっはっはっはー!

【マリア】
うん?
どうかしましたか、クイーンさん。

【ヒメ】
なんじゃこいつ、
棒鍵を前にして、壊れよったか?

【クイーン】
なんでもあらへんわ。
ほら、時間もないしさっさといくぇ!

【マリア】
はあ……。

【ヒメ】
へんなやつじゃのう。

本部ビルサブイベント Edit

初め Edit

【ヒメ】
うわぁ、ハチじゃ!?

【ハチ】
む、こんな場所になぜ囚徒がいる?
……まあ丁度いいか。

ちょっと手伝ってもらおうか

【マリア】
手伝い、ですか?

【ヒメ】
今ここには赤外線センサーが張り巡らされていて、
侵入者を即座に探知できる様になっている。

このセキュリティーは完璧のはずだが、
一応テストをしておかねばならんのだ。

そこで、お前達にテストのため、
ここの宝を盗んでみてもらいたい。

【クイーン】
なんでウチらがそんなことせなあかんの?
そんなめんどくさいことはごめんや。

【ヒメ】
そうじゃそうじゃー。

【ハチ】
もしあの宝を盗むことができたら
それはお前達にやろう。

【クイーン】
なんやて!
早速はじめよか!!

【ヒメ】
相変わらずじゃのぅ……。

【マリア】
あらあら〜
とりあえずやってみましょうか?

途中 Edit

【ハチ】
やっぱりお前たちでも
あの部屋に入るのは無理か。

終わり Edit

【ヒメ】
ふぅ〜やればできるものじゃな。

【マリア】
そうですね。
案外突破できるものですね。

【クイーン】
らっくしょうやぇ!
さあ、このお宝は貰っていくぇ!!

【ハチ】
ぐ、ぐぬぬ……ま、まだだ!

まだわたしのセキュリティーは
破られていない!

【クイーン】
はあ? なに言うてるん?

【ハチ】
さ、最後の関門が突破されていないぞ!
まだわたしがいる!

宝がほしくばわたしを倒すことだ!
とりゃー!!

【ヒメ】
うわわっ、あぶないのじゃ!!


【ハチ】
お、おぉお!?
は、針が!!

【マリア】
あらあら、
お尻の針が刺さっちゃってますねえ。

【クイーン】
これは簡単には抜けへんやろなあ。

【ハチ】
そ、そんなぁ!

【ヒメ】
ま、自業自得じゃな。


どこかで扉が動いたような音がした。

VS リーダー Edit

【シンイリ】
任務かんりょー、ですねっ。

【クノイチ】
これでクイーンたちは《雄大な棒鍵》のある
部屋まで進めたはずでござるよ。

【ガンタイ】
一仕事終えたって感じだな……。

【シンイリ】
それじゃ、わたしたちも行きましょうか。

【ガンタイ】
ああ、クイーンとの合流ポイントへ急ごう。

【???(リーダー)】
――手に入れたか。鍵を。

【ガンタイ】
なっ……。

(右眼が、焼けるように熱い……!)

そんな……馬鹿な。
あり得ない……。

(これは、またいつもの悪夢なのか……?)

(いや、違う……
 あの頃とは違う。右眼が、髪で隠れている――)

(これは、いつもの悪夢ではない。現実だ……!)


【シンイリ】
お姉様と同じ……黄金の瞳。

【クノイチ】
あの紋章は帝国の……!?
おぬし、何者でござるかっ!

【ガンタイ】
リーダー……。

【リーダー】
…………。

【ガンタイ】
なぜ、あなたがここに……?

【リーダー】
久しぶりだな。

【ガンタイ】
(ああ……)

(『あの日』と変わらない、微笑みだ)

(どこまでも先を、運命すらも
 見透かしているかのような瞳。間違いない――)

……答えろっ!!

なぜあなたがここに、この惑星にいる!

【リーダー】
……わめくな。

【ガンタイ】

【リーダー】
感情をコントロールできないのは
相変わらずだな、新入り。

【シンイリ】
えっ?

【ガンタイ】
……自分はもう、新入りではありません。

【リーダー】
ふっ……未熟者には変わりないだろう?

【ガンタイ】
……っ。

【リーダー】
それに……それを言うならば
私も既に、お前にとっての『リーダー』ではない。

――《トゥレイダー》の現リーダーはお前だろう?

【ガンタイ】
……っ、あなたは!

【クノイチ】
ど、どういうことですか……ガンタイどの?

【リーダー】
なんだ、今はガンタイと呼ばれているのか?
……そのままだな。

【ガンタイ】
馬鹿にして……!

【シンイリ】
お姉様!?

【リーダー】
――忘れたのか?

【ガンタイ】
ぐあっ!?

【クノイチ】
が、ガンタイどのっ!?

【リーダー】
孤児であったお前を拾って、
戦士へと育て上げたのはこの私だ。

お前の実力も、癖も。
なにからなにまで、全て知っている――

【シンイリ】
お、お姉様があんなに簡単に……。

【クノイチ】
それに、孤児とは……?

【リーダー】
私と共に来い――『ガンタイ』。

時は来た。この宇宙は生まれ変わる。
新たなる世界を今度こそ……みせてやる。

【ガンタイ】
どう、して……
意味が……わからないっ。

なぜ、今になって……
そんなことを言うのですか!?


【ガンタイ】
あなたが突然疾走して、
私が指揮を取ることになって……。

必死に皆をまとめようとして、
だけど、どうしてもうまくいかなくて……!

いつかあなたが
戻って来てくれると……そう思っていたのに。


【ガンタイ】
――《暴君の眼》。
皇族にのみ受け継がれる、支配者の証。

あなたは、帝国に反旗を翻す
反乱軍のリーダーでありながら――

【リーダー】
同時に……
帝国の正当なる後継者でもあった。

【ガンタイ】
……っでも、そんなことは関係なかった!

生まれも境遇も関係ない。
帝国のルールには縛られない!

私達は、そんな仲間だった――
たとえあなたが何者であろうとも受け入れた!

なのに、それをあざ笑うかのように
あなたは私を、私達を裏切った!


【ガンタイ】
(――炎と、悲鳴)

皆、あなたの言葉に惹かれて、
あなたの夢に憧れて集まった者達だった!

(――仲間達は次々と拘束され、処刑された)

この間違った世界を正すと……
その理想を共に追い求めた仲間だった!

(――多くの血が流れ、いくつもの命が散った)

帝国への大規模反抗作戦は失敗に終わり、
トゥレイダー》の半数は壊滅した!!

【リーダー】
…………。

【ガンタイ】
牢獄の中で意識を取り戻した時にはもう、
この『眼』が移植されていて。

真っ先に処刑されてもおかしくない私が、
ウルカに堕とされた後は警戒もされていない。

わけがわからなかった……!
あなたの言葉も、この眼の意味も。

この流刑の惑星(ほし)に送られてから
ずっと、毎日のように考えていた……。

考えても考えても答えは出なかった。
でも、まだあなたを信じていたかった!

だから――

【リーダー】
――その答えを聞くために、
この惑星(ほし)から脱出してみせると誓った、と。

【ガンタイ】
……っ! あなたはいつも!
そうやってなにもかもわかったふうに……!

【リーダー】
フッ……嫌われたものだな。
昔はよく姉と慕ってくれていたのに。

【ガンタイ】
っ……そんな昔のことなど!

【リーダー】
――全てが、必要なファクターだったのだよ。

あの時の傷も。
お前がここに来ることも。

【ガンタイ】
そんな……まさか!?

まさか因子や、ハコブネの情報は……。

【リーダー】
そう、ブラフだ。
お前があのデータを手に入れるように仕向けた。

すべてはこの時、この瞬間のため。
私の目的のための、布石だよ。

【ガンタイ】
……そん……な?

私は……
みんなで、この惑星(ほし)を出られると……。

なのにすべて……
嘘だったとっ……!

【シンイリ】
お姉様……。

【クノイチ】
ガンタイどの……。

【ガンタイ】
ちが……私は、ただ……。

【クノイチ】
が、ガンタイどの……?

【ガンタイ】
やめろ……そんな目で、私を見ないでくれ!

【シンイリ】
違いますお姉様、わたしたちは――

【リーダー】
失望したか?

【クノイチ】
キサマ……!

【シンイリ】
くそっ、あんたが悪いのか。
あんたがお姉様に……!

【リーダー】
フッ……。

【シンイリ】
うわぁああああーーー!!

《暴君の眼》forガンタイ Edit

【リーダー】
……他愛ないな。
それもまた、仕方のないことか。

【ガンタイ】
なに、を……。

【リーダー】
諦めろ。お前では私には勝てんよ。

みせてやろう。
この『眼』の真の力を――

【ガンタイ】
(うっ……光が?)

(あれをくらってはまずい……
 だが、身体がっ)

【リーダー】
さあ、さらけ出せその心――

失われし鎖を今、我に捧げよ。

【ガンタイ】
あ、あぁ……これが、この『眼』本来の……。

【リーダー】
王の力――その身で存分に味わうがいい!


【ガンタイ】
私の……負けだ……。

敗北 Edit

【ガンタイ】
うっ……。

【シンイリ】
お姉、さま……。

【クノイチ】
くっ……これほど、とは。

【リーダー】
心と体、全ての自由を奪う支配者の力。
これが……この眼の本来の能力。

――神々の代行者である皇族の証だ。

【ガンタイ】
う、あ……。

【リーダー】
もう、動けはしまい。

お前の集めた因子情報は全て頂いた。
おかげでパズルのピースは全て揃ったよ。

【ガンタイ】
私は……なんのために。

【リーダー】
今までよく、働いてくれたな。
お前ならばやれると、思っていた。

【ガンタイ】
……リー……ダー……。

【リーダー】
さぁ、共にいくとしよう。

【クノイチ】
ガンタイ……どのっ!

【シンイリ】
だめ……連れて行かないで、
お姉様を……わたしの大切なひとを……。

【ガンタイ】
うぅ……。

【リーダー】
……さあ、行こう。
新たな世界の産声を聞きに。

【シンイリ】
お姉様っ……。

おねえさまぁぁぁーー!!




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Last-modified: 2014-08-29 (金) 20:53:40 (3557d)