分類性能
国籍/メーカー日本/トヨタPP927.85総排気量2,400cc
カテゴリーGr.1/FIA-LMP1 Hybrid最高出力500PS/7,500rpm最大トルク51.4kgfm/4,000rpm
カータイプ#レーシングカー #ハイブリッド吸気型式TB駆動型式4WD(--:--)
年式2016車両重量875kg/48:52TM6速
入手方法セッティング他
セントラルCr.100,000,000制限前後駆動力配分の確認不可
その他---特記GTカフェでの解説あり
デフォルトでレーシング・ミディアムタイヤを装着
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  • トヨタがル・マン24時間レース、及びFIA世界耐久選手権(WEC)用に開発したプロトタイプレーシングカー。
    先代であるTS040の後継モデルであり、現行のWECになってからは3世代目、TSシリーズとしては5世代目にあたる。
    本来はTS040をもう1年使用する予定だったが、同車の戦闘力不足が露呈したため、1年前倒しでのモデルチェンジとなった。
  • 最大の変更点は、TS040の3.7L V8自然吸気エンジンから、2.4L V6直噴ターボエンジンに切り替えた事である。
    WECのレギュレーション改定によって、ターボエンジンを使用するメリットが格段に向上し、移行したとの事。
    キャパシターもリチウムイオン電池へと変更。そのエネルギー放出量も、4段階のうち最大の8メガジュールを選択した。
    ハイブリッドエナジー放出中は前後のモーターで500PSがアシストされ、エンジン出力と合わせて1000PSを発揮する。
  • 2016年のWEC第3戦、ル・マン。トヨタは独自のキャッチフレーズを掲げ、総合初優勝への並々ならぬ意気込みを見せた。
    本選では、トヨタ陣営が1スティントあたり14周、ポルシェ陣営が1スティントあたり13周という作戦を選択する。
    トヨタとポルシェの実力はほぼ拮抗しており、数度のトラブルの末、最終的なレース展開は両車の一騎打ちへと移行した。
    この時のタイムギャップは僅か約1分。スプリントレースかと錯覚させるほどの、想像を絶する接戦であった。
  • しかし、レース終了数分前というところでマシントラブルが発生。首位を走るTS050(#5)が突如スローダウンした。
    時速200km以上を出せなくなり、何とかメインストレートまで戻ってくるも、フィニッシュラインを超えた地点で停止。
    すぐ後ろを走るポルシェ 919(#2)に、最終ラップに入るホームストレートでオーバーテイクされる事となったのである。
  • 5号車は試行錯誤の末に再始動に成功したが、100km/h以上の速度を出せず、周回に約12分もの時間を要してしまう。
    ル・マン24時間レースには「最終ラップは6分以内で周回しなければリタイアと見なされる」という独自規定が存在する。
    総合優勝を目前にしていた5号車は、384周もの周回を重ねながらも失格となり、僅かなポイントすらも獲得できなかった。
    こうして2016年におけるトヨタの挑戦は、ル・マンの歴史において語り継がれるであろう、悲劇的な結末を迎えたのである。



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