シケインが無かった頃のポールポジションタイムをぶち抜くという記録的なレコードを打ち出したトヨタに対し、ポルシェ陣営は為す術無し。決勝に入っても早々に1台がトラブルで最下位に落ちてしまう。
しかし、トヨタも3台共にトラブルで後退、うち2台がリタイア。地道に走行していたポルシェの残り1台がトップに立つが、トップ走行中いきなり「ノープレッシャー」の無線と共にスローダウン。
トラブルが起こったのがテルトルルージュだったというのが災いし、EVモードで周回しようと努力するも途中でバッテリーもダウンしリタイア。
これによってトップがLMP2という珍事が起こるが、トラブルから修理された最後の1台が、見えない敵と戦い続け、残り1時間で捉え優勝。
LMP1車両全てにトラブルが起こり、3台が消えるという往年のルマンを彷彿とさせるサバイバルに勝ち、3連覇を達成したのであった。
しかしこの年を最後に、ポルシェはLMPプロジェクトを終了。2018年のWECには技術サポートという形で、サテライトのマンタイ・レーシングに進化した911RSRを託している。
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