分類性能
国籍/メーカーアメリカ/シャパラルPP874.11総排気量7,600cc
カテゴリーその他/FIA-グループ7最高出力693PS/7,000rpm最大トルク76.0kgfm/6,000rpm
カータイプ#レーシングカー吸気型式NA駆動型式MR
年式1970車両重量821kg/47:53TM3速
入手方法セッティング他
レジェンドCr.250,000,000(8,913km)制限ダウンフォースの調整不可(150:200固定)
過給機系のチューン不可
その他ザ・サン・オールソー・ライゼス:オールゴールド特記GTカフェでの解説あり
ファン・システム搭載

2J.jpeg

  • 先代「2H」で大敗を喫したシャパラル・カーズが、1970年のCan-Amシリーズに満を持して投入したファン・カーである。
    白物家電のようなスタイルと車体後部のファンが特徴で、そのユニークな見た目でマニアからは「室外機」と親しまれている。
  • ベース車両はGMの技術実験車であり、シャパラルがSCCAのCan-Amシリーズに参戦するためにそれを改良する形で製作された。
    パワートレインはシボレー製のV8エンジンで、それに2D譲りの3速セミオートマチックトランスミッションが組み合わせられた。
    これとは別に45PSのスノーモービル用エンジンを2基搭載し、その動力で直径17インチのファンを駆動して強力なダウンフォースを発生。
    更にファンの効果をより高めるため、ボディ下部にリアサスペンションと連動する可動スカートを装着、車体下面の気密性を高めていた。
    ファンによるダウンフォースの効果で、停止時より明らかに車高が下がっていくのをはっきりと確認できたという。
  • 斬新な機構の採用で、2Jレースカーはポルシェやマクラーレン等の強豪ワークスがひしめくCan-Amでも高いポテンシャルを発揮した。
    予選では出場した4戦全てでPPを獲得する圧倒的ポテンシャルを発揮したが、決勝では複雑なマシン構造が仇となり1戦のみの完走だった。
    1971年度の活躍に期待が寄せられたが、マクラーレンをはじめとする他のワークスが2Jがあまりにも速すぎるとしてSCCAに抗議。
    結果、レギュレーションで2基以上のエンジン搭載を禁止されてしまい、シャパラルはCan-Amシリーズから撤退を余儀なくされてしまう。
  • ファンシステムも、1978年のF1でブラバムがBT-46Bを投入するまで、深い歴史の闇に埋もれてしまう事となった。
    しかもそのBT-46Bも、他チームから「速すぎる」と2Jと同じクレームを受けており、即引退を余儀なくされている。



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