概要
- ベルギーのリエージュ州にある「スパ」及び隣町の「フランコルシャン」にまたがってコースが設置されている巨大なサーキットである。
正式名称は「シルキュイ・ド・スパ=フランコルシャン(Circuit de Spa-Francorchamps)」。
- F1ベルギーGPやスパ24時間レースが開催される事で有名。
- 高低差104mという激しいアップダウンの間に難易度の高い高速コーナーが連続しており、コースに対し高い評価を与えるドライバーは多い。
- コースが山の中にあるため、天候が変わりやすく、尚且つ一周の距離が長いため雨の降っていないところ、降っているところがコース中に点在することもある。
その特殊な天候から、スパ・ウェザーとも呼ばれ、数多くのドラマを演出してきた(2008年F1ベルギーGPでのキミ・ライコネン VS ルイス・ハミルトンなど)。
- Wikipedia スパ・フランコルシャン
コース攻略
スパ・フランコルシャン
&ref(): File not found: "Spa.jpg" at page "スパ・フランコルシャン"; | 1.La Source 2.Eau Rouge ~Radillon 3.Kemmel Straight 4.Las Combes 5.Malmedy 6.Bruxelles 7.左コーナー 8.Pouhon 9.Les Fagnes 10.Stavelot 11.Courbe Paul Frere 12.Blanchimont 13.Bus Stop Chicane | コース情報 |
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分類 | リアルサーキット |
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所在国 | ベルギー |
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コース長 | 7004m |
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ストレート長 | 751.8m |
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高低差 | 104m |
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コーナー数 | 21 |
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ピット | あり |
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天候 | 雨天あり |
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時間変化 | なし |
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備考 | |
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距離の割にはコーナー数が少なく、そのほとんどがシンプルな形状のため、コースを覚えてライン取りの見当をつけるのは比較的簡単。
しかし、長い・広い・高速な連続コーナーばかりのこのコースは少しの操作のズレが大きなロスを生むためタイムを詰めようとすると途端に難しくなる。
数少ない低速コーナーも直後にはストレートが待ち構えており、より一層難易度を上げている。
イン側の縁石は高さがあったりポールが立っていたりするものが多いため、無理に使わなくてもよい。
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- La Source(ラ・ソース)(1)
スタート直後の鋭角右ヘアピンで、よく接触や渋滞が起こる場所。無理にインを取ろうとすると立ち上がりで大きく膨らむので、前の車の動きを見て攻略。
先頭ならその先にあるアウト側の縁石を狙う。コースにラバーがかなり乗っているのでライン取りは楽。
しかし、集団に埋もれている場合はそれよりも縁石を乗り上げるくらいに外に膨らませると、前方のアクシデントをかわしやすくなることがある。
- Eau Rouge(オー・ルージュ)~Radillon(ラディオン)(2)
小さな左、右、左と続くコーナーで、ここで下り勾配から上りへ変わる。
ラディオンがまるで壁のように見えることから、ここの攻略の上手さがスパで如何に早く走ることが出来るか決まるとまで言われる。
ここで接触せずに他車を追い越すことは不可能に近いので、分が悪いと感じたら進入する前にいったん譲ったほうがいい。
他のサーキットの感覚で車高を下げすぎると、強烈な勾配でサスペンションの底付きやフェンダー干渉が起こりやすいので要注意。
最後の左は荷重が抜けやすい。手前の縁石をいっぱいに踏み、出口にある外側の縁石を目指すようなラインを描くのが理想。
- Kemmel Straight(ケメル・ストレート)(3)
スパ・フランコシャンで最長のストレートであり全開区間。上り坂となっているためか長さの割には意外と速度は伸びない。
ギアの選択で速度がかなり変わってくる。エンジン特性やギア比と相談しながら最適なシフトポイントを見極めよう。
- Las Combes(レ・コーム)(4)
ラディオンから続く上り勾配はここまで。
右、左と低速シケインになる為、ブレーキが遅れるとそのままランオフに吸い込まれることになる。
左にあるシケインまでの距離を示す標識や左側にある縁石を目安にブレーキングポイントを見極めていく。
タイムを削るならイン側の縁石にタイヤを乗せるのは必須だが、深く乗り上げるとバランスを崩しやすいため、見た目以上に難しい。
ライン取りはアウト・イン・イン・ミドル。次のマルメディに備え、ステアリングを戻さずに左旋回を続けてマルメディの進入に繋げよう。
- Malmedy(マルメディ)(5)
シケイン直後の、比較的浅めの右コーナー。外側が砂地なので、レ・コーム脱出でアクセルを踏みすぎると突っ込むことになる。
タイムを刻みたいがためにアクセルを開けたい気持ちもわかるが、レ・コームと併せてひとつのセクションとして走った方がいいだろう。
- Bruxells(ブリュッセル)(6)
旧名リバージュ。180度以上曲がるヘアピンで、ここからしばらくはダウンヒルセクションとなる。
定石どおりにアウトインアウトで攻略したいが、勾配のせいで速度が出やすいのでアンダーステア対策も必要。
- 左コーナー(7)
下り勾配で続くコーナー。この先から更に勾配が激しくなる。
ブリュッセルを抜けたらすぐに走行ラインを右に寄せてアウトから進入、道幅を目一杯使って攻略する。
ただし雨上がりの濡れた路面では右側の縁石に乗ってスピンするケースが多くみられるため、慎重に。
ランオフエリアが狭いので、速度の乗りすぎに注意。コース上にあるラバーを基本ラインとして意識するといいだろう。
- Pouhon(プーオン)(8)
Rがほぼ等しい2つの高速左コーナーが連続するセクション。
勾配がきつく、速度が乗ったまま攻略しようとするとコースアウトしやすい。進入手前の右側にある標識を目安にブレーキングする。
ライン取りはアウト・イン・アウト・イン・アウトで、クリッピングポイントが2ヶ所存在する。
3ヶ所の「アウト」では縁石を使う事が出来るが、車によっては2つ目の縁石を使わない方が曲がりやすいこともある。
イン側の縁石はどちらも高さがあり、乗り上げるとバランスを崩してアウトに膨らみやすい。タイヤをかすめる程度で十分。
- Les Fagnes(レ・ファーニュ)(9)
右、左と続くS字コーナー。前半・後半ともにクリップを奥に取るとクリアしやすい。
1つ目を抜けた後の切り返しが遅れると2つ目がかなり厳しくなる。特にアンダー傾向の車は注意。
内側の縁石は踏めるが、深く踏むと車体バランスを崩しやすい。タイヤが軽く乗る程度でも十分。
- Stavelot(スタブロー)(10)
右カーブ。外の砂地に突っ込まないようにアンダーステアに気をつけつつ、アウトインアウトで抜ける。
- Courbe Paul Frere(ポール・フレール)(11)
緩やかな高速右コーナー。この先にある長い全開区間に続く加速区間と捉える。
コース幅をいっぱいに使って、ステアリングの舵角を最小限に抑えるライン取りが理想。
イン側の縁石に片側のタイヤを乗せるように走ると脱出速度を稼ぎやすい。ただし乗りすぎには注意。
- Blanchimont(ブランシモン)(12)
本コース最大の超高速左コーナー。出口が見えない為、ここでRを読み違えてアクセルを抜いてしまうと一気に置いて行かれてしまう。
また、ランオフエリアは広いがバンプがあり、少しでも挙動を乱すとコントロール不能となるので注意(特に後輪駆動車)。
オールージュやケメルストレートと共に、如何に強気で抜けられるか、ドライバーの腕が試される場所でもある。
- Bus Stop Chicane(バス ストップ・シケイン)(13)
切り込み角度がきつい非常に小さなシケイン。全開で走ってきた車がここで一気に減速するので、最後のオーバーテイクポイントと言える。
上り勾配でカントもあり道幅も狭く、見た目以上に困難。ブランシモンから全開で来るため、ブレーキが少し遅れると大きなタイムロスになる。
右左と折り返す途中にピットレーン進入口があるので見分けがつきにくい。他車に釣られて走って見落としてしまい、もう一周する羽目になったという事もあるので注意。
またイン側に並ばれてピットに入れなかったということもある。ピットインする際は早めに意思表示をしてイン側に寄っておこう。
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スパ 24h レイアウト
&ref(): File not found: "Spa_24.jpg" at page "スパ・フランコルシャン"; | 1.La Source 2.Eau Rouge ~Radillon 3.Kemmel Straight 4.Las Combes 5.Malmedy 6.Bruxelles 7.左コーナー 8.Pouhon 9.Les Fagnes 10.Stavelot 11.Courbe Paul Frere 12.Blanchimont 13.Bus Stop Chicane | コース情報 |
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分類 | リアルサーキット |
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所在国 | ベルギー |
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コース長 | 7004m |
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ストレート長 | 751.8m |
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高低差 | 104m |
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コーナー数 | 21 |
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ピット | あり |
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天候 | 雨天あり |
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時間変化 | あり |
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備考 | Ver.1.13追加 |
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Ver.1.13で追加された、スパ・フランコルシャン24時間レース用レイアウト。
下の余談に書いてあるように、旧メインストレート側のピットも利用、ピット出口はオールージュの先となっている。
レーススタート位置も1コーナー先に変更されているが、コントロールラインの場所は変更されていない。
また、通常レイアウトにはなかった深夜の時間帯が追加されており、24時間レースが可能となっている。
オフィシャルサイトにも書いてあるように、ピットレーンが長い上に曲がっているため、ホワイトラインカットで無駄なペナルティを貰わないように注意。
使用されるレース
シングルレース
イベント | 使用レイアウト | 周回数 | 1位報酬Cr. |
ポルシェカップ | フルコース | 5 | 8,750,000 |
ワールドツーリングカー 600 | 4 | 8,000,000 |
GT Cup Gr.3 | 5 | 12,500,000 |
ヒストリック・スポーツカー・マスターズ | 3 | 5,500,000 |
ヨーロピアン・サンデーカップ 500 | 24hレイアウト | 2 | 2,000,000 |
ジャパニーズ・クラブマンカップ 550 | 3 | 3,000,000 |
ワールドツーリングカー 800 | 60分 | 100,000,000 |
各レース詳細(レギュレーション含む)はリンク先参照
サーキットエクスペリエンス
フルコース
使用車種:911 RSR (991) '17
区間 | ゴールド | 報酬合計 |
セクター1 | STARTからKemmel Straight | 0'30.000 | 600,000 |
セクター2 | Kemmel StraightからPouhon手前 | 0'37.200 | 600,000 |
セクター3 | PouhonからCourbe Paul Frere | 0'46.900 | 600,000 |
セクター4 | Courbe Paul FrereからFINISH | 0'29.300 | 600,000 |
1ラップアタック | 2'21.400 | 3,000,000 |
オールブロンズ:Cr.20,000,000
オールゴールド:Cr.100,000,000
小ネタ
- スパ24時間耐久レースはル・マン24時間耐久レース、デイトナ24時間耐久レースと並び"世界3大耐久レース"の一つに数えられる。
- 1コーナー後の直線区間にもピットロードが存在するが、改修前まで使われていたものが残されている…という訳では無く、整備され稼動可能。
というのもGT3マシンで行われるスパ24h等、参加台数が多いレースではこちらのピットボックスまで使われる事があるため。
- 当初は全長14km以上ある長い公道コースだったが、スピードが出過ぎるために開催を中止しコースを改修、現在のコースの原型は1978年に造られた。
- 以前はレース専用の部分と公道の部分が混在していたが、後に公道部分にバイパスが作られ、現在のスパは完全なレース専用のクローズドサーキットである。
- 高難度コースということもあり、少なからず悲劇の舞台にもなっている。
1985年にオー・ルージュで起きたステファン・ベロフの大事故は世界中に衝撃をあたえた。
- 2022年に改修が行われ、オールージュ近辺のランオフが広げられた他、ラ・ソースのアウト側が全幅グラベルになった。
このため上で紹介されているような「混雑している時はランオフまで逃げる」という戦法が一切使えなくなり、1周目にグラベルに捕まり即リタイヤの危険性がかなり上がった。
現実で開催される主なレース
- F1 ベルギーGP
- GTワールドカップ(GTWC) スパ24時間レース
- スパ1000km
- FIA世界耐久選手権(WEC)スパ・フランコルシャン6時間レース