蝶野バレットは、タンザニア出身だ。右腕を当時のタンザニアの独裁者であるイビンダ・ウブノフの卑劣な人体実験でガトリング付きの物に改造されてしまったが、改造された右腕でウヴノフの部下や軍を退け漁船を奪って逃亡、数万キロに及ぶ航海ののち日本の島根県に漂着。そこで助けてくれた女性と結婚し、蝶野に苗字が変わったという経歴を持つ。 彼が受けた実験は、他の部族も似たようなものを受けており、1998年にウヴノフが死去した後は、彼の右腕でウヴノフの意思を引き継いだアキータ・ンダヤによって計画が引き継がれている。彼らの狙いは、人体改造を行い、人体兵器を大量生産し、軍需産業で儲け、それを元手に隣国を侵攻・併合し、世界征服をするためである。 彼らは、アフリカ各地で原住民を人体実験の材料にしており、その中には彼の妻や部下たちも含まれていた。 そして、2024年、母国タンザニアで不穏な動きがあったと幼馴染であるンフィンダから連絡を受け、彼はアキータ・ンダヤの野望を組織するべく、タンザニアに単身帰国することを決意した。ンフィンダの予想どおり、タンザニアには新たな政府軍が編成されており、その指揮を執っているのはイワン・クテポというアキータ・ンダヤに心酔する将校だった。ンフィンダは村の住人もろともクテポに捉えられ、ジャングルの奥地にある人体実験施設で改造されかけたが、自力で脱出し、バレットに連絡を取ったのだ。 バレットは、ンフィンダから送られてきた位置情報をもとにアフリカ大陸各地を飛び回り、ンフィンダの村を襲撃した政府軍と交戦する。しかし、いくら改造人間の彼でも政府軍の物量と最新兵器の前には敵わず、追い詰められる。 だが、状況が一変する。そう、iクラウドよしおが助太刀に入ったのだ。人体実験の噂を聞きつけたiクラウドよしおはタンザニアに単身向かい、密かに政府軍の行動を追跡していた。そして、ンフィンダがアキータ・ンダヤに捕われていることを知り、iクラウドよしおは政府軍に奇襲を仕掛けたのだ。彼は敵の軍用ドローンを全て撃墜し、敵司令官であるイワン・クテポと配下の幹部らも倒した。 だが、バレットとiクラウドよしおの旅は始まったばかりである事を、この時二人は知らなかった……。 |