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- 1 (2024-02-09 (金) 12:28:55)
株式会社四井徳川商事とは、2021年に四井物産と徳川通商が合併した総合商社である。合併は株式交換で行われ、合併式は2021年11月12日に東京ベイNKホール(東京都江東区)にて行われた。合併比率は、四井物産が60%、徳川通商が40%であったが、徳川通商の方が時価総額が12兆3000億円と、四井物産の9兆1000億円より上であったため、徳川通商側の株主から大いに反発を受けてしまう。
しかし、四井物産CEOである四井友彦が巧みに株主を説得、なんとか合併が実現した。その後、四井物産と徳川通商は業績も拡大し、合併後はさらなる成長を目指していくことになった。
一方、このような大規模な合併劇が実現する背景には、経済界における合併や買収のトレンドがあった。日本企業による海外企業の買収も年々増加しており、2021年の外国企業の買収額はコロナ前の1年と比較して約1.8倍となっている。また、中国企業による日本企業のM&Aも急増し、2021年には過去最大の買付額(約2兆8000億円)に達した。さらに、国内上場企業が海外大手企業の株式を取得する事例も増加してきている。今後も市場環境や経済情勢に応じて、合併や買収が行われることがあるだろう。
2024年には「出来ないことは、あきらめよう」という衝撃的な広告キャンペーンを展開、このキャンペーンは大論争を巻き起こし、CEOの四井友彦が銃撃されかける事件も起きた。しかし、「出来ないことはやらない」という現実主義的な姿勢が好感され、むしろ広告が話題になる形で、同社の株価は急上昇した。
【参考文献】
『週刊ダイヤモンド「世界の会社図鑑」』(2021年6月9日号)
『週刊東洋経済「最強組織の法則30」』(2020年10月27日号)
『週刊ダイヤモンド「世界の会社図鑑」(2021年11月14日号)』
人物
四井友彦(CEO、四井物産時代から続投)
武田ウェバー(元徳川通商CFO)
小林純(取締役会長、元徳川通商社長)
橋本孝之(役員)
玉川雅之(監査役、元四井物産副社長)
菅井慎一(元四井物産財務部担当執行役)
企業 -株式会社四井徳川商事
本社所在地:東京都千代田区大手町1-7-2
設立日:2021年11月12日
事業内容:総合商社
売上:17兆7500億円(連結2021年3月期)
上場市場:東証プライム、NASDAQ上場
従業員数:約10,100名
マスコットキャラクター
徳川・太平・ウェイヤス・ツヴァイ・フオーバー
徳川通称の時代から活躍しているマスコットキャラである。徳川通商は元々徳川家康の子孫である徳川康徳が1901年に創業したため、マスコットキャラとして、家康をイメージキャラクターに設定したそうだ。しかし、康徳の父親である繁康はウェイヤスを「祖先に失礼だ」と、批判していた。そこで康徳は1912年、ウェイヤスの名前に「太平」という文字を加え、「家康の平和主義を世界に広める」という意味を込めて「ウェイヤス・ツヴァイ・フオーバー」(Weisser Zwei-Fahrt)とした。繁康はこれに大いに感激し、以降批判をしなくなったという。
なお、ウェイヤスの頭の被り物(ヘッドギア)には、「TaiheiYoshinobu」という文字が書かれているが、これは繁康が息子の名前の由来である家康から文字を借りたそうだ。