概要 Edit


モナコ公国はモンテカルロ、コート・ダジュールの海岸沿いを舞台とした市街地コース。

コート・ダジュール(Côte d'Azur)は日本語で「紺碧海岸」の意味。
  • ここを舞台に行われるF1モナコGPは、インディ500やル・マン24時間レースと並び、世界三大レースの一つである。
    F1GPにおいては"モナコでの一勝はGP3勝に値する"と称される。

    日本語で「紺碧海岸」を意味するコート・ダジュール(Côte d'Azur)の代表的高級リゾート地であるモナコ公国・モンテカルロを舞台とした市街地コース。

    正式名称は「モンテカルロ市街地コース (シルキュイ・ド・モナコ/Circuit de Monaco)」だが、GTシリーズではライセンス料回避の関係か変名となっている。

    1929年より行われるF1モナコGPはインディ500やル・マン24時間レースと並ぶ世界三大レースの一つで、"モナコでの1勝は他のGPの3勝に値する"と称される。
  • アルバート大公通りからボウ・リバージュを登り、ロウズヘアピンを抜けて海岸沿いへ。
    トンネルを潜りシケイン・クランクを経てホームストレートに戻る道幅の狭いテクニカルコース。

コース攻略 Edit

コート・ダジュール Edit

Cote.jpg1.メインストレート
2.Sainte Devote
3.Beau Rivage
4.Massenet
5.Casino
6.Mirabeau Haute
7.Fairmont Hairpin
8.Mirabeau Bas
9.Portier
10.Tunnel
11.Nouvelle Chicane
12.Tabac
13.Louis Chiron
14.Piscine
15.La Rascasse
16.Anthony Noghes
コース情報
分類シティーコース
所在国フランス(モナコ)
コース長3351m
ストレート長243m
高低差44.7m
コーナー数26
ピットあり
天候変化なし
温度 29℃
時間変化なし
時刻 10:00
備考所在国はフランスと表記
  • 全般
    道幅が非常に狭く、いずれのコーナーもブラインドで非常にタイト。
    ランオフエリアがないので、僅かなミスが壁への接触・大幅ロスに繋がるシビアさもある。
    全体的に低速コーナーが多いので、小回りでクリアし早めにアクセルオンしていくことを心がけよう。
    ギアはクロス寄りにセッティングしておくと良いだろう。

    ちなみにトルクの太い車限定だがおもいっきりワイドにギアセッティングして下の方のギヤしか使わない、なんて手もある。ギヤチェンジの手間を省ける利点がある。

    ギア比はクロス寄りを推奨するが、大トルク車では変速を省く為にワイドにセッティングし下のギアのみ使う手もあり。
  • Sainte Devote(サン・デボーテ)(2)
    ブレーキが遅れるとアンダーが出やすい。早めに減速をして、イン側の縁石を掠めるように抜けていこう。
    コーナーの後は上り坂になっているので、クリップに付く手前辺りから加速し始められるようにしていきたい。
  • Beau Rivage(ボー・リバージュ)(3)
    きつい登り勾配の緩いS字コーナー。最短距離を走る感じで可能な限り直線的に進みたい。
    • 因みに現実のF1級ではハンドルを絶えず左右に細かく切り続ける必要のある意外な難所。
  • Massenet(マッセンネ)(4)
    GT6ではガイドラインは少し手前でブレーキすることになっているが、これはほぼ無視して構わない。
    AIのブレーキングも早いので、オーバーテイクがしやすいポイントの一つである。
    コーナーの終わりで膨らむと次のCasinoコーナーで態勢を崩しやすいので、最初はアウト側、後半はインを走ろう。
  • Casino(カジノ・スクエア)(5)
    グラン・カジノ前の広場を回り込む右コーナー。
    ここはAIですらスピンすることがあるスピン多発地帯なので、アクセルワークには注意。
    アウトインアウトを心掛ければよい。壁の接触には気を付けること。
    • カジノ〜ミラボー間の短いストレートの左側には側道への交差点があり、そこにはマーキングと共に大きな隆起が存在する。
      その為、現実ではその隆起を避けるように右側へ大きく蛇行するラインを取るのが普通だが、GTでは気にする必要はない。
  • Mirabeau Haute(ミラボー)(6)
    下りながらの右回り。

    現実では路面が荒れている地点であり、挙動を乱すドライバーも少なくない。
    • F1では路面のマーキングを避けるためかほとんどのドライバーは大きく蛇行するラインをとる。GTでは気にする必要はない。
      下りながらの右ヘアピンコーナー。可能な限りスムーズに進入・脱出し、次の左ヘアピンでの安定した減速姿勢へと繋げたい。
  • Fairmont Hairpin(フェアモント・ヘアピン)(7)
    内側の縁石は高く、姿勢を崩しやすいので乗らない方がよい。

    車によっては一速に入れることになる。

    GT6では鈴鹿のヘアピン同様、比較的オーバーテイクがしやすいポイントではある。
    • 旧名称のロウズヘアピンの方が有名な下りの超急ヘアピンコーナー。名前の由来はロウズ・ホテルに由来。
      ホテルの改名に伴い「ロウズ・ヘアピン」「グランドホテル・ヘアピン」「フェアモント・ヘアピン」と変遷してきた。

      非常に緩いS字コーナーからの急な左ヘアピンコーナー。基本的に一速に入れることになる為、旋回・脱出時の加速には注意。

      GT6では鈴鹿のヘアピン同様にオーバーテイクが容易な箇所だが、内側の縁石は現実より高く、姿勢が乱れやすい点も要注意。
    • 名前の由来は目前にあるホテルから。ホテルの改名に伴い「ロウズ」「グランドホテル」「フェアモント」と変遷してきた。
      他に、近くに鉄道(地下鉄)の駅があることから"ステーション・ヘアピン"の名前でも呼ばれる。
    • 現実では縁石の形状が違い、そんなに高くない。
  • Portier(ポルティエ)(9)
    ヘアピンから急に下って迎える右コーナー。

    ほぼ直角のコーナーだが、下りで速度が乗っているので思わぬブレーキングミスに注意。

    ヘアピンから下って迎える右コーナー2つ。1つ目は内側の縁石を使ってしっかりとアウトインアウトし、2つ目に備えよう。

    2つ目は丁字路を右折する直角コーナーだが、速度が乗りはじめるタイミングでのブレーキングとなるので思わぬミスに注意。
  • Tunnel(トンネル)(10)
    超高速の右コーナーで、モナコ最高速を計測する地点。
    ハイダウンフォースのレースカーならどうとでもない地点だが、市販車レベルだと途端に厳しくなる。
    • 現実では路面が荒れており、ドライバー側からの要望で2011年のF1から採用されているDRSが使用禁止になった(2012年まで。それまではDRSはフリー走行、予選時はコース内のどこでも自由に使えた(このトンネルとスパのオー・ルージュは禁止)が、2013年以降はレギュレーション変更で全てのGPでFIAの指定した範囲外での使用は禁止となった)。
    • 現実では路面が荒れており、ドライバー側からの要望で2011年のF1から採用されているDRSが使用禁止になった。
      2012年まではDRSはフリー走行、予選時はコース内のどこでも自由に使えた(このトンネルとスパのオー・ルージュは禁止)。

      2013年以降はレギュレーション変更で全てのGPでFIAの指定した範囲外での使用は禁止となった。
  • Nouvelle Chicane(ヌーベル・シケイン)(11)
    昔は右側から左側に抜けるだけの高速シケインだったが、1986年から今のレイアウトになった。
    突っ込みすぎると、コーナーの脱出時に減速してしまうため、ここは素直に曲がろう。
    AIが壁に突き刺さりやすい地点その1。シケイン入り口でぶつかり横向きになるため、後続車の回避は難しい。
    • ショートカット防止のため、ゲームでは壁が設置されている。
  • Tabac(タバコ)(12)
    通称タバココーナー。意味はそのままで、正面のスタンドの裏手あたりにタバコ屋がある。

    ブラインドの中速左コーナー。

    ブラインドの中速左コーナー。意味はそのままで、正面のスタンドの裏手あたりにタバコ屋がある。
  • Louis Chiron(ルイ・シロン)(13)〜Piscine(14)
    この2ヶ所まとめて"プールサイドシケイン"と呼ばれる。由来はそのまんま。ただし空撮映像でもなければみえないが。
    縁石が低めなため積極的に縁石を使い通過速度を上げて行きたい所だが、壁が近く難所。
    • 現実では縁石の内側が広く改修されている。
  • La Rascasse(ラスカス)(15)
    緩く左に回りながらのブレーキングになるので、RWD車は挙動を乱しやすい難所。
    ブレーキングが遅れると膨らんでしまいタイムロスになるので注意。
  • Anthony Noghes(アントニー・ノーズ)(16)
    AIが壁に突き刺さりやすい地点その2。最後の最後でAIが壁に刺さって順位が入れ替わることも珍しくは無い。
    もちろん自車も例外ではないので、並んだ時もあまり粘らないようにしよう。

開催される主なレース Edit

現実で開催される主なレース Edit

  • F1 モナコGP(ただし、モンテカルロ市街地コース名義)
  • Formula E モナコGP(ボー・リバージュに向かわず海沿いを通り、ヌーベルシケイン近辺で折り返すショートレイアウト。参考画像)
  • F3 ユーロシリーズ
  • WRC 世界ラリー選手権(主にラリー・モンテカルロのエキシビジョン・コースとして)
  • F1・F2・F3 モナコGP
  • ポルシェ・カレラカップ
  • Formula E モナコGP(2015年〜2019年まではショートレイアウト*1を使用)
  • WRC 世界ラリー選手権(主にラリー・モンテカルロのエキシビジョン・コースとして)

グランツーリスモ6内で開催されるレース Edit

国内Aクラス
イタリアン・フェスティバル
国際Bクラス
ヒストリックレーシングカーカップ

小ネタ Edit

  • F1等では「モンテカルロ市街地コース (シルキュイ・ド・モナコ/Circuit de Monaco)」と呼ばれる。
  • 2003年にピットガレージの大幅な増改築及びそれに伴うコースレイアウトの微修正が行われたが、GTでは反映されていないことからコース取材は恐らく2003年以前に行われたのみと思われる(=初収録となったグランツーリスモ3時の可能性が高い)。
    • よって道幅が現実より広いほか、縁石の高さなど細部も2013年時点とは異なっている。
      レイアウトはピットの出口が異なる他、ラスカスの入り口が現在のレイアウトよりもややきつめになっている。
  • レコードタイムは2021年のF1でルイス・ハミルトン(メルセデス)が記録した1分12秒909。
  • 上記の通り、モナコ公国にあるはずなのに、GT6では隣国フランス扱いになっている(フランスとモナコは隣国同士で、日本のコースが韓国になっているようなもの)。
    モナコ公国は独立国ではあるが、フランスの政治的影響下にある。言うなれば終戦直後の沖縄はアメリカ領のようなもの。モナコ国民からは大ブーイングだろうが・・・

    GT5のころから指摘されており、不具合なのか仕様なのかは不明。
    • しかし、PS4の某レーシングゲームも似たようなコース(モデルは同じ「モンテカルロ市街地コース(ゲーム上は2014年頃のレイアウト)」であり、コース名は別物である)があり、何故かこちらも"フランス"扱いになっている。
      何が原因かは不明。
  • 2003年のピットガレージの増改築・コースレイアウトの微修正が反映されていないことから、コース取材は2003年以前のGT3開発時に行われたのみと思われる。
    • 道幅も現実より広く、縁石の高さなどの細部も大きく異なる。レイアウトはピット出口が異なる他、ラスカスの入口が2003年以降よりもきつめになっている。
    • 建物の窓に反射した背景のテクスチャは東京・ルート246からの流用であり、日本の東京都が写っている。他にロンドン市街地コースにも全く同じ流用がある。
    • また、GT2のデモ版には開発初期のデータが存在しており、当初の構想ではGT2での収録予定が何らかの事情で頓挫し、最終的にGT3で完成し収録された様子。
  • GT2に収録予定だったが、何かが原因で次回作となったGT3に収録された。
    ちなみに、GT2のデモ版での動画はこちら。この時はまだ未完成の為か、周りのオブジェクトが無い上、第一コーナー前のピット出口近くでは見えない壁があるといった不具合があった。

    しかし、コース背景から珍しく夕方ということになっており、この夕刻となったコート・ダジュールはGT2デモ版以外未だに収録されてない。
  • 前述通り、現実の所在国であるモナコは歴とした独立国だが、GTシリーズではモナコの隣国で政治的影響下にも置いているフランスが所在国として扱われている。
    • 2015年発売の『Project CARS』でもGTと同様の変名収録がされた事から、実名収録に伴うライセンス関連に何らかの高い壁が存在するものと推測される。
  • F1モナコGPについて、日本人F1パイロットにとっては長らく"完走すること"が最大の関門であった(1987年、日本人として初めて挑戦した中嶋悟氏は予選17番手・決勝10位)。
    ちなみに今までの日本人最高位は、2011年度の小林可夢偉選手の5位である。
  • 建物の窓に映る背景が、日本の東京都になっている(東京・ルート246の窓に映る背景を使いまわしている。他にロンドン市街地コースにも同様のテクスチャを使用している)。
  • GT5、6共にヒストリックカーチャンピオンシップで屈指の高難易度を誇っている。
  • レコードタイムは2004年のF1でミハエル・シューマッハ(当時フェラーリ)が記録した1分14秒439。
  • GT3では当時のF1を真似た「フォーミュラカップ」の最終戦でこのコース(78周)が登場していたが、現実のF1においてモナコGPが最終戦となった事は一度も無い。
    他にGTカー相手の耐久レース「ミストラル・78laps」もあったが、どちらもタイヤの耐久力が現実より低い為にピットが嵩み非常に時間の掛かるイベントだった。



*1 ボー・リバージュに向かわず海沿いを通り、ヌーベルシケイン近辺で折り返していた。

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