| 分類 | 性能 | 
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 | メーカー/国籍 | 日産/日本 | 総排気量 | ---cc | 全長 | 4,710mm |  | カテゴリー1 | N600 | 最高出力 | 572PS/7,000rpm | 全幅 | 1,895mm |  | カテゴリー2 | ノーマルカー/スポーツカー | 最大トルク | 64.5kgfm/3,500rpm | 全高 | 1,370mm |  | 内装 | あり | 駆動形式 | 4WD | 車両重量 | 1,770kg |  | 年式 | 2017 | 吸気形式 | TB | TM | 6速 |  | 入手方法 | セッティング他 | 
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 | ディーラー | Cr.9,477,000 | 制限 | --- |  | その他 | --- | 特記 | デフォルトでダウンフォースが存在(0:20固定) |  
  
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| カラーバリエーション | 
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 | Brilliant White Pearl | Ultimate Metal Silver | Dark Metal Gray | Meteor Flake Black Pearl | ☆Ultimate Shiny Orange |  | Vibrant Red | Aurora Flare Blue Pearl | --- | --- | --- |  
  
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- 2001年東京モーターショーでコンセプトが発表。05年のプロトを経て、07年に発表・発売された。
 
開発コンセプトは『マルチパフォーマンス・スーパーカー』。誰でもどこでも気軽にスーパーカーを楽しめることをテーマとしている。 
スカイラインの延長線上にあった従来モデルと異なり、GT-R専用に開発されたプレミアム・ミッドシップパッケージを採用。 
重量と重力を走りに活かす事を目標に考えられており、「重力とはエネルギーである」という独創的な設計思想に基づく。  
- 車重1740kgは、サーキットや公道、悪天候時の路面や雪道、悪路等での高いグリップ力の確保による、安定性向上の為の最適重量である。
 
無論運動性能だけを見れば軽量化した方が良いが、その反面相応のテクニックを持ったドライバーでないと逆に曲がらなくなってしまう。 
あえて重くする事で、誰でもどこでもパフォーマンスを発揮できる車両に仕上げている。  
- 重量配分が理想値である50:50ではなく52:48なのも、
 
「アクセルを踏んだ時に50:50になるのが理想*1」 
「ブレーキング時に若干前のめりになる方が、荷重の掛りが分かりやすい」という独特の思想によるものである。  
- 同じようにタイヤサイズも例を見ないサイズだが、
 
これも「幅を広げたタイヤによるグリップは一瞬で抜けるが、円周方向の長さを増したタイヤによるグリップは抜けにくい」という独特の判断から採用されている。 
実際開発当時のSUPER GTではタイヤの扁平率や(タイヤ自体の剛性が落ちるために、ダイレクト感が失われる)、 
フェンダーの形状を犠牲にしてでも大径のタイヤを採用する動きがあった。  
- TMは6速DCTで、重量配分の適正化のためリアデフと一体化。徹底的に偏平化させ、重心位置は後車軸よりも低い位置にある。
 
独立型トランスアクスル式のため、エンジンとミッション、トランスファーとフロントデフを繋ぐプロペラシャフト2本を分けて搭載し、互いに狂いや振動の無い設計としている。  
- 唯一の弱点が車重からくるブレーキ周り。
 
大径ドリルドローター+フロント6ポット、リア4ポットのブレンボ製ブレーキ等、メーカー側はニュルを何周してもへこたれないブレーキを開発したというが、富士を3周もすると制動力が落ちてしまうという。 
これは細かいブレーキングが続くニュル北に対し、高速域からのフルブレーキが多い富士というレイアウトの違いも原因のひとつ。 
方向性の違いと言えばそれまでではあるが、宣伝から言えば、結果的には過大広告となり批評の対象となってしまう。  
- 日本国内では類を見ない高性能車であるため、メーカー保証
 の条件が厳格に決められている。 
メーカーが定める部品*2以外の使用、ハイパフォーマンスセンター以外で整備を行うと、純正部品に戻すなど条件を満たさない限りメーカー保証が受けられない。自分の好みに改造したいのであればメーカー保証は諦めることになる。 
構造部品だけでなく、タイヤ、オイル等の基本的なパーツも対象で、その範囲は多岐に渡る。余談だが一箇所を変更すると全部の保証が無くなるのではなく、それが影響を及ぼす範囲のみ保証が無くなる。実際に一部のライトをLEDに変えた事により、灯火類の保証は無くなったが、ドアモールの不具合が起こってハイパフォーマンスセンターに持ち込んだ所、製造時の組み付けミスと判断されて無料修理となった例が報告されている。 
また、ナビゲーションと連動してサーキット内でのみスピードリミッターをカットできるが、使うと保証が一時的に無くなる。 
ECUにリミッターカットの履歴が記録される為、使用履歴は整備の際すぐに判明するようになっている。 
サーキット走行を終えてハイパフォーマンスセンターに持ち込み、所定の整備を行えば、また保証対象に復帰できる。  
- 本車の開発にはグランツーリスモの制作元であるポリフォニー・デジタルも参加し、マルチファンクションディスプレイの画面デザインを担当した(残念ながら今作では機能していない)。
  
- 2013年3月、開発責任者だった水野和敏氏が日産自動車を退社し、プロジェクトチームも解散した。
 
後を引き継いだのは田沼謹一氏と、過去にR34 GT-Rの開発責任者であった田村宏志氏が就任した。  
- GT-Rは年々進化を続け、登場から10周年となる2017年にはビッグマイナーチェンジを実施した。
 
大幅に内外装を変更し、日産車に共通するデザインのVモーショングリルを採用。フロント・サイド・リアと細部にわたって形状を変更して全長を延長し、空気抵抗・ダウンフォース・冷却性能の点で高性能化を図った。 
エンジンスペックも570PSと、2015モデルに比べ20PSほどパワーアップし、GT-Rの火が依然として強く灯っていることをアピールした。  
 
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 |   | 余談
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- 本車は左ハンドルであること、サイドウインカー及びサイドマーカーのレンズが橙色になっていることから、北米仕様と推察される。
- 実際本車は先に左ハンドル仕様が発表されているため、ポリフォニー・デジタルがデータを取った時期がかなり早かったものと思われる。
 
2016年3月のニューヨークショーで本モデルが発表された時の映像内にポリフォニーデジタル製作と思われる本車のCGモデルがあった為、製作期間を考えると、恐らく正式発表前の2015年後半頃にデータを取ったと考えられる。 
あるいは日産から提供されたCADデータが使用されている可能性もある(PDIと自動車メーカーの関係は今日では非常に親密であり、メーカーからCADデータを提供してもらえることが多くなったとのこと)。 
   
- 本作における本車の内装は、製品版ではブラックとなっているが、初期ビルドではプレミアムエディション専用のタンカラーとなっていた。
  
- 総排気量が表記されていない(Gr.4とセーフティカーも同様)が、排気量を拡大するような変更は今まで行われていないため実際は3,799ccとなる。
 
Gr.B仕様と後に追加されたニスモでは正規の値が記されている。  
- ドイツのニュルブルクリンクには、GT-Rの消防車が配置されている。世界一難しく、事故や火災が多い超ロングコースにおいて迅速に出動できるために、GT-Rの開発で本コースにお世話になった欧州日産が寄贈している。
 
車両重量は増加したが「8分で周回可能」の性能に加え、50Lの水タンクや全長20mのホースなどを装備しており「世界最速の消防車」としてギネス世界記録にも認定された。画像   
- 2018年06月15日より、栃木県警察がR35GT-Rをパトロールカーとして導入した。
  
- 2015年にレクサスRC FにバトンタッチされるまでSUPER GTのセーフティーカーを務めていた。
  
- ニュルブルクリンク24時間レースには山内氏がGT-Rで2011年から参戦している。
- 2011年はシュルツモータースポーツが市販車を改造したマシンで、12年にはチーム・GTアカデミーがクラブトラックエディションに小改造を施したマシンで参戦し、それぞれSP8Tクラス優勝。
 
- 2013年はシュルツモータースポーツがNISMO GT3でSP9クラスに参戦。山内氏に加え、SUPER GTなど活躍中のミハエル・クルム、トビアス・シュルツ、ミハエル・シュルツ兄弟が乗り込んだ。予選では一時的だがトップに立ったが決勝レースでは度重なるトラブルにより最終的に総合134位でゴールした。
 
   
- 2020年、GT-R 50周年記念車として「50thアニバーサリー」を設定し、7月25日に発売する事を発表した。
 
本車のボディカラーにはR34 GT-Rのベイサイドブルーをオマージュした「ワンガンブルー」の他に、パールホワイトとスーパーシルバーが用意され、レーシングストライプがあしらわれる他、ホイールやインテリアも特別仕様になる。
 
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 |   | 派生モデルの解説
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- 日産を象徴するフラッグシップスポーツにして「レース参戦が宿命」とされるGT-Rだけあって、数多くのレース車両が存在する。
 
個別記事がある場合はリンク先を参照のこと。  
- MOTUL NISMO GT-R
 
2008年の十勝24時間レースに参戦した、GT-Rをベースとしたレーシングカー。 
エアロパーツ等もほぼノーマルのままで後述するクラブトラックエディションを含めても一番量産GT-Rに近いといえる車両。というのも、本車はNISMOがGT-Rのアフターパーツ開発の為に製作したレーシングカーであった為であり、後にそのパーツも一般ユーザーに向けて販売されている。 
ちなみに、本作に収録されているGT-R Gr.4のカラーリングの元ネタは本車である。  
- GT-R GT1
 
GT-RをベースとしたFIA-GT1仕様のレーシングカー。モノコックは市販車の物を使っているが、エンジンは 
ノーマルのVR38DETTからピックアップトラック等に搭載されている大排気量自然吸気エンジンのVK56DEへと換装された。これはFIA-GT1がワークス参戦を禁止し、プライベーター主体のカテゴリーであった為、整備性の高いNAエンジンを使うべきだという考えからである。また、駆動方式は4WD禁止の規則に合わせFRとされている。 
2009年にスポット参戦。2010年と2011年にフル参戦し、2011年にはピーター・ダンブレック/ミハエル・クルムの駆るJRM Racing 23号車がドライバーズタイトルを獲得した。  
- NISMO GT-R RC
 
数少ない4WDのGT-Rのレーシングカー。スーパー耐久ST-1クラスを始めとしたプロダクションレース仕様として2010年から実戦テストを開始。2011年には市販開始されたが、1980万円という価格は当時流行の兆しを見せていたFIA-GT3車両より少し安いという価格であったのに対し、性能はFIA-GT3よりも大幅に劣るという事もあって、一台もカスタマー販売される事無く生産終了となった。  
- GT-Rクラブトラックエディション
 
サーキット走行に特化したR35GT-R。2011年の市販型R35GT-Rの大規模改良に合わせ追加された。 
仕様としては、市販型にサーキット走行に必要なロールケージ等を装着したといった物であり、本車を購入するとプロのレーシングドライバーからのコーチングを受けられるといった特典が存在した。  
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