分類 | 性能 |
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メーカー/国籍 | ポルシェ/ドイツ | 総排気量 | 3600cc | 全長 | 4,430mm | カテゴリー1 | N400 | 最高出力 | 359PS/7,000rpm | 全幅 | 1,765mm | カテゴリー2 | ノーマルカー/スポーツカー | 最大トルク | 37.8kgfm/5,000rpm | 全高 | 1,270mm | 内装 | あり | 駆動形式 | RR | 車両重量 | 1,350kg | 年式 | 2001 | 吸気形式 | NA | TM | 6速 | 入手方法 | セッティング他 |
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ディーラー | Cr.14,000,000 | 制限 | --- | その他 | --- | 特記 | デフォルトでダウンフォースが存在(0:100固定) |
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| | ←カラーバリエーションを表示
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カラーバリエーション |
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☆Biarritz White | Arctic Silver Metallic | Black | Rainforest Green Metallic | Iris Blue Metallic | Guards Red | Zanzibar Red | Speed Yellow | --- | --- |
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- ポルシェの長年のフラッグシップである911の5代目、996型。販売期間は1997年から2004年。
本モデルであるGT3はカップレース等のモータースポーツベースとして1400台限定の予定だったが、予想以上に好評だったため、500台ほど追加生産がかかり約1900台に。そして2002年のマイナーチェンジの後はカタログモデルに昇格した。
収録モデルの年式は'01なので前期型。
このGT3はFIA-GT3を意味しているのではなく、当時のGT規定では実質プロトのGT1、大幅改造の許されるGT2*1の2つでGT3というカテゴリー自体が無かった。
先代である993型にはこのGT2向けのホモロゲモデルとしてGT2が存在し*2、このGT2やカテゴリーとしてのGT2の下位的存在という意味でGT3と命名されている。
- 最大のトピックは、伝統の空冷エンジンを捨て、新世代の水冷エンジンを導入した事である。その中でもGT3とターボは特別に911GT1*3のクランクケースが流用されるほどのハイパフォーマンスモデルとなる。
- しかしながら、空冷エンジンを捨てたこと、そして直前に出た986ボクスターとの共通部品がやたらと多かった事、その関係で丸形ヘッドライトすら捨て去った事から批判が殺到。
その影響で、2001年に発売されたターボモデルと2002年以降の後期型ではヘッドライトの形状を変更。Type997からは再び丸目に戻る等、911の中でも不人気なモデルでもある。
ちなみにエンジン部品に致命的なエラーがあり、放置しておくとエンジンブローの可能性まである。
997の前期にも同じ症状が出るのだが、現在中古で流通している個体はおそらく全数交換済みだと思われる(なぜかリコール扱いにはならなかった)。
ただGT3とGT2とターボはクランクケースの違いから問題になった部品を使っていないのでこの症状は起こらない。
- 2004年に次期モデルとなる997へフルモデルチェンジ。
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| | 余談
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- GTシリーズの生みの親、山内一典氏の愛車の一台でもある。
現在でも非常に良好な状態で所有されており、モデリングにはその車が使われた可能性が高い。
- 上記の理由からか、グランツーリスモ3のディスク内には、本車の没データが存在していた(通常の手段では入手不可能)。
しかし当時はポルシェのライセンスを獲得できておらず、それからは没データとしても確認されていなかったが、2018年、本作のVer.1.28アップデートで17年ぶりにGTユーザーの前に姿を現した。
本作で正式にポルシェのライセンスを獲得できたこともあり、本車の登場を待ち望んでいたファンも多数存在したため、アップデート情報が先行公開されたGTワールドツアー 2018 レッドブル・ハンガー7で登場した際には多くのファンが沸いた。
- 本車をベースにしたRUFのRGTが、前作GT6まで収録されていた。
- 後期型には本モデルをベースに軽量化されたGT3RSもラインナップ。
- Type996にはGT2も登場した。ターボモデル*4をベースに、何を間違えたのか前輪への出力系統を取り外し、更には電子制御も一部取り去った過激を通り越した何かとなっている。
こちらもGT3の上位モデルということでGT2というネーミングとなった。
- あまりにも販売台数に対する事故率が高かったため、未亡人製造機とまで称されたほど。
- AWDおよび電子制御禁止のレース用のホモロゲーション取得という目的があったと思われるのだが、当時GT2仕様が参戦可能なカテゴリーは皆無であった。
2001年からルマン24のGTクラス(現LM-GTE=GT2)用に996が投入されたが、GT3-RSを名乗っておりGT2にはなっていない事からも、GT2がモータースポーツベースになっていなかった事が伺える。
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| | 日本でのレース活動
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- 日本のレースではチームタイサンが1999年より全日本GT選手権GT300クラスにル・マン後に最初に作られた3台目のGT3Rを導入。シーズン途中の第5戦からの途中参戦となったが、そのレースでデビューウィン。次の第6戦TIではリタイアこそするものの、さらに次の最終戦もてぎでも圧勝を飾るなどの暴れっぷりを見せ、途中参戦とは思えない存在感を見せつけた。
翌2000年シーズンもその速さを維持し、2台体制で参戦したチームタイサンは、圧倒的速さを見せ26号車がクラスチャンピオンを獲得した。
しかし、この後のシーズンから性能調整に振り回され、地道に上位入賞を重ねてチームチャンピオンになったシーズン(2001年、2002年、2003年)もあったが、SUPER GTに移行(2005年)してからは(ベース車両がGT3RSとなったが中身はGT3Rほぼそのまま)極端に遅いことからリストリクターの緩和で強引に性能調整を入れられた結果、直線番長化したこともある(ハンデ満載のGT500(特にGT-R勢)が下位クラスを直線で抜けないという珍事も発生)。性能調整も気にしたのか、あえて997型を導入せず2011年シーズンまで参戦を続けていた。
- タイサン以外にも多くのチームが996型ポルシェを走らせており、まさに日本のプライベーターを支えた名車であるといえる。
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