- JAF-GT
日本のSUPER GTのGT300クラスでは2006年からエンドレススポーツ(後のハンコックKTR)とのジョイントにより参戦が始まった。
日本のレースにおいて実質ポルシェワークスのような立場にあったチームタイサンが996型での参戦を継続したため、タイサンのスポンサーでもあったエンドレスが袂を分かち、自社チームのエントリーを増やすかたちで新型の997型の車両をエントリーした。
タイサンが長らくADVAN(横浜タイヤ)のユーザーだったのに対し、当時はまだ国際レベルのレースでのレーシングタイヤの開発実績がないに等しいハンコックタイヤを使用したことが大きなトピックだった。
初期はハンコックタイヤの特性と路面コンディションがマッチングした時に速さを見せることもあったが、決勝ではタイヤマネージメントの難しさもあり勝利はなし。
しかし2009年シーズンに優勝2回を記録した後、2011年シーズンまでハンコックKTR以外のチームも含めJAF-GT規格の車両の参戦は継続されていた。
- FIA-GT規格
2010年シーズンの前半戦にチームサムライとハンコックKTRが997型のグループGT2規格の911GT3 RSRを投入。シーズン後半からはグッドスマイルレーシングがグループGT3規格の911 GT3Rを投入した。
2011年はチームサムライとハンコックKTRとDIJIONレーシングのジョイントチームからGT3 RSRが参戦し、チームアートテイストとハンコックKTRからGT3Rが参戦した。
2012年シーズン以降はFIA-GT車両の参戦が事実上FIA-GT3しか認められなくなった事から、GT3Rのみのエントリーとなった。
チームタイサンもJAF-GT仕様の996型の使用を止めて997 GT3Rでエントリーするようになり、この年、チームタイサンは久しぶりにGT300クラスのチャンピオンとなった。
しかし、翌年投入された13年型GT3Rが非常に厳しいBoP調整を課された為、13年型911 GT3Rで参戦したハンコックKTRとチームタイサンは大苦戦を強いられた。
その為、チームタイサンは急遽車両をBoP面で大苦戦を強いられる13年型から、12年型へ"車両を戻す"という応急処置を取りシーズン後半を戦う事となった。
|