初心者の方へ
はじめに
魔界戦記ディスガイアシリーズ、通称ディスガイアシリーズはやり込みをメインとしたシミュレーションRPG(SRPG)です。
本作もシリーズとしては既に8作目(タイトルは「7」ですが、5作目として初代の続編といえる「D2」があるため、事実上は8作目に相当します)であり、本シリーズではおなじみといえるシステムも多いものの本作から始めるプレイヤー向けの基礎知識をまとめています。
また、前作である「6」から始めたプレイヤーについても、前作は本シリーズでは異端といえるシステムも多いため、それも併せてまとめます。
そもそもディスガイアシリーズはどんなゲーム?
やり込みをメインとしたSRPGと言いましたが、基本的なシステムは普通のSRPGです。普通にゲームをクリアする上ではやり込みのようなことをする必要もありません。
ゲームバランスはSRPGとしてみればやや大味といえるかもしれませんが、普通にプレイする上では相応には戦略を立てないと苦労するバランスになっています。
レベル9999や数千万レベルのパラメータなどの印象が強く語られる本シリーズですがゲーム本編でこういった数値を目にすることはありません。
やり込みをメインとした、といっている本作の真髄はおおよそゲームをクリアした後の話になってきます。
ゲームをクリアすると急激に強くなる敵が登場し始め、最終的にはレベルだけでは太刀打ち出来ない強敵が出現するようになるため、そういった相手を打ち倒すべく様々な方法でキャラクターを強化していくことになります。
このキャラクターの強化が本シリーズのメインと見做されていることもありますので、「本編はチュートリアル」「クリアしてからが本編」と言われることも多々あります。
特にキャラクターを鍛える方法が多く、様々な特性(魔ビリティ、所定のコストの範囲内でセット出来るパッシブスキルのようなもの)をセットしたり、様々な魔法を覚えさせたりして自分好みのキャラを自分好みに強くしていける楽しみもあります。
まず本編を楽しんだらお気に入りのキャラをひたすら強くする「やり込み」を目指して見ると良いでしょう。
……なお、本編は普通にプレイすると相応に難しい難易度になっていますが、本シリーズではレベル上げをすることも容易です。
ぶっちゃけ、レベルを上げまくれば、ラスボスをワンパンで倒すといったことも出来ます。そういった遊び方もまた一興です。
ディスガイアシリーズってどんな世界観なの?
作品によって多少異なるものの、基本的に本シリーズは「舞台が魔界であり、主人公は悪魔」となっており、世界観が独特で、言ってしまえばズルしてなんぼといった倫理観になっています。
とはいえ、単純に悪魔が世界征服をする、といった話にはなっていません。
もっともそれはストーリーの話なので、悪魔らしく楽に鍛えて強大戦力で敵を蹂躙することはもちろん可能です。
旧作のキャラについて知りたい
DLCで登場するキャラについては旧作をある程度知っていることが前提になっています。本作で登場するキャラに限って説明するなら以下のような感じです。詳しく知りたいなら各シリーズ作品をプレイするか、ソーシャルゲームのディスガイアRPGがオススメです。
初代
- ラハール
- 初代主人公。自己中心的なワガママ魔王。ムチムチな女性が苦手。基本的にはツンデレ。
- エトナ
- ラハールの家来。いわゆるぺたんこ体型であるが、その話題に触れるのは厳禁。多数のプリニーを従え扱き使っている。ツッコミ担当。
- フロン
- 堕天使。特撮マニアであり愛オタク。天然でありエトナとはなんだかんだで良いコンビ。
2
- アデル
- 2の主人公。悪魔とは思えない正義バカ。とはいえ、どちらかというとそれ以降の作品はヒロインであるロザリンドとのバカップル振りが強調される傾向にある。
- ロザリンド
- 2のヒロイン。魔王の箱入り娘。作中ではアデルを嵌めようとするが徐々に惹かれていく。そして今やアデルとは公知の恋仲。
- アクターレ
- 2のライバル役。実はアデルやロザリンドより本編に関わる頻度が高く、4では魔界大統領という立場になったことも。憎めないバカといったところか。
3
- マオ
- 魔立邪悪学園理事長の息子であり優等生(なお、魔界の価値観は我々の世界とは真逆である)。事ある毎に「ハァハァ」と興奮する改造魔であり、シリーズ屈指のヤバい主人公。
- ラズベリル
- マオの(親が決めた)ライバルでありヒロイン。学園でも有名な不良(ワル)である。何かと表現が昭和の不良っぽい。
4
- ヴァルバトーゼ
- 元々高名な吸血鬼であるが、とある理由により血を吸うことをやめ、魔界の最底辺というべきプリニー教育係に落ちてしまった。プリニーの教育と血の代わりに摂取するイワシに関しては並々ならぬ情を持つ。
- フェンリッヒ
- ヴァルバトーゼの従者であり執事である狼男。あまりにもヴァルバトーゼを心酔していることから禁断の仲を疑われることもあるとか。
- フーカ
- 中学生にして地獄に落ちた少女……であるが、地獄に落ちた魂を入れるプリニーの皮が不足したことから中途半端な見た目になっている。本人は全て夢の出来事だと思い込んでいる。
- デスコ
- ラスボスとして作られた悪魔。フーカの妹(?)であり結構毒舌家。
- アルティナ
- 魔界からお金を徴収するため天界から訪れた天使。当初は偽名を用いており、その偽名のせいでプレイヤーからあらぬ疑いを受けた。生前にヴァルバトーゼが血を飲めなくなった切っ掛けを作った。
D2
- シシリー
- 天使であるラハールの妹。ラハールに合うべく宅配便を使う等独特のセンスを持つ。心優しい性格でプリニーの待遇改善を訴えるほどプリニー好き。
- ラハールちゃん
- とある理由で女体化してしまったラハール。従者とは異なりナイスバディであるが本人は毛嫌いしている。以後、事ある毎にラハールとは別にDLCで登場している。もはや、普通に女体化出来るのでは……。
5
- キリア
- 一人でロストと戦い続ける悪魔の青年。かなりの大食らいであるが、同時に食通でもある。胸に抱えている思いは強い。
- セラフィーヌ
- 5のヒロイン。金持ちのお嬢様。キリアのことはしもべといっているが実は恋心がある……という意味ではロザリンドに近い。ただ、あちらと違いこちらは完全に一方通行である。
- ウサリア
- カレーを食べないと進行する呪いを掛けられた女の子。ウサ耳、バニースーツ、ぴょん、という言葉遣いとなかなかにあざとい。ただ心優しい性格には違いない。
6
- ゼット
- とある目的のためにひたすら転生をしているゾンビ。いわゆるシスコンであり、妹であるビーコには激甘。
- ビーコ
- メロディア
- 6のヒロイン(?)。ハッピーエンドを望むお姫様。ゼットとケッコンを夢見るが当のゼットには煙たがられている
あれ、これ前作でも見たような……。
ステータス、パラメータについて知りたい
本作では様々なステータスやパラメータがあります。ヘルプで解説があるものの、簡単に説明すると次のような感じです。
パラメータについて
パラメータ | 説明 |
---|
HP | いわゆる体力です。ダメージを受けると減り、0になると死亡します。 |
SP | 特殊技を使うのに必要です。不足すると特殊技が利用できません。 |
ATK | 物理攻撃力。ただし、後述の通りATKのみで攻撃力が決まらない場合もあります。 |
DEF | 物理防御力。物理攻撃のダメージを軽減します。 |
INT | 魔法攻撃力。多くの魔法や、杖、魔物武器INT型を装備している際の大抵の固有技のダメージに関わります。 |
RES | 魔法防御力。魔法攻撃のダメージ軽減や、ヒール系の威力に関わります。 |
HIT | 命中率。また、弓、銃のダメージにも影響します。 |
SPD | 素早さ。回避率に影響するほか、拳、銃のダメージにも影響します。 |
MOVE | 移動力。ステータス画面では靴のアイコンで表示される。 1ターンに移動できるマスの数。 |
JUMP | ジャンプ力。ステータス画面では羽根のアイコンで表示される。 移動の際ジャンプ力までの高さの高低差(dm)を乗り越えられる。 |
RANGE | 射程。ステータス画面では銃のアイコンで表示される。 通常攻撃の際、この射程のマスまでの相手に攻撃可能。 |
THROW | 投げ射程。ステータス画面では手のアイコンで表示される。 投げの際には、このマスまでの場所に投げることが出来る。 |
COUNTER | 反撃回数。ステータス画面では曲がった矢印のアイコンで表示される。 攻撃を受けた際、相手が通常攻撃可能な位置にいる場合に、最大この回数まで反撃する可能性がある。 |
CRITICAL | クリティカル率。ステータス画面では爆撃(?)のようなアイコンで表示される。 攻撃時にこの確率でクリティカルが発生しダメージが増える。 |
実際の攻撃時のダメージは以下のパラメータに依存して決定します。
種類 | 依存 | 補足 |
---|
剣、槍、斧、杖の通常攻撃 魔物武器の通常攻撃 剣、槍、斧、魔物武器ATK型を 装備している場合の固有特殊技(以下を除く) 剣、槍、斧の武器特殊技 | ATK | |
拳の通常攻撃 拳を装備している場合の固有特殊技(以下を除く) 拳の武器特殊技 | ATKとSPDの平均値 | |
弓の通常攻撃 弓を装備している場合の固有特殊技(以下を除く) 弓の武器特殊技 | ATKとHITの平均値 | |
銃の通常攻撃 銃を装備している場合の固有特殊技(以下を除く) 銃の武器特殊技 | HITとSPDの平均値 | |
杖、魔物武器INT型を装備している場合の固有特殊技(以下を除く) 魔法(ヒール系を除く) | INT | |
ヒール系の魔法 回復系の固有特殊技 | RES | |
ガラハッドの盾 | DEF | 重騎士固有技 |
この特徴から例えば弓装備時のATK2000、HIT3000と剣装備時のATK2500は同じ攻撃力ということになります。
特殊技の具体的な依存パラメータは特殊技の「依存」の欄で確認可能です(固有特殊技などは装備している武器の種類によって表示が変化します)。
HP~SPDまでの8種類はレベルアップによって成長します。JUMP~COUNTER(RANGEを除く)については、議会で3段階(JUMP以外は+1×3で最大+3、JUMPは+5×3で最大+15)強化可能です。
RANGEは人間キャラの場合、装備している武器によって変化し、武器を装備していない場合は1となります。魔物型キャラの場合、クラスによって変化します(例として銃神族であれば射程5で銃装備と同じ直線上のみとなります)。
CRITICALは装備している武器によって変化します。初期値はクラス毎に異なります。
各種耐性について
それぞれの属性毎の耐性です。攻撃に属性がある場合、その耐性に応じてダメージが増減します。
耐性は武器耐性と属性耐性の二つに分かれており、属性付きの武器であればその武器の耐性と属性の耐性によってダメージが変化します。
それぞれの耐性は基本的にクラス毎に固定であるものの、魔ビリティや、装備品の特性によって変化させることは可能です。
一般的に武器耐性は大きく変化させるのが難しいのに対し、属性耐性は大きく変化させることも可能となっています。
また、耐性はクラス毎の特徴も大きく受けるため、魔法を利用する際は相手のクラスも重要になってきます(例として氷棲族は炎耐性-75なので、炎属性のダメージが75%増えますが呪術師は炎耐性+50なので、炎属性のダメージが50%減ります)。
人間キャラと魔物型キャラについて
本シリーズでは様々なキャラが存在するものの、人間キャラと魔物型キャラの2種類の大きな違いがあり、人間キャラと魔物型キャラでは出来る行動などに違いがあります。
なお、6ではこの違いがほとんど撤廃され、魔ビリティの条件で参照されるくらいの違いしかなかったものの、本作では旧作と同様に違いがあるため意識しておく必要があります。
人間キャラと魔物型キャラについて大まかに違いをまとめると以下の通りとなります。
人間キャラ | | 魔物型キャラ |
---|
拳、剣、槍、斧、 弓、銃、杖 | 装備出来る武器 | 魔物武器ATK型 魔物武器INT型 |
可能 | 持ち上げ | 不可 |
投げ | 投げ関係 | 魔物投げ 投げレシーブ |
武器依存 武器なしの場合1 | 射程 | クラス依存 |
ざっくりと言ってしまうと、人間キャラは装備出来る武器の種類が豊富です。また、杖以外であれば武器特殊技を覚えることが出来ますので、有用な武器特殊技が利用できる武器種を装備すればクラスに関わらずその技が使えるというのがメリットです。
また、持ち上げが利用できるというのも人間キャラの大きな特徴です。持ち上げを利用することでジオシンボルを移動させたり、遠くまでキャラを運んだりすることが出来ます。また、本作では持ち上げ中に移動することも可能なので、持ち上げた状態で移動し、それから投げるといったことも出来ます。
一方の魔物型キャラは装備出来る武器が魔物武器のみとなります。また魔物武器には武器特殊技が設定されていないため、魔物型キャラは武器特殊技を利用することが出来ないことになります。そのため、そのクラスが覚える固有技以外は魔法しか利用できないということになり、クラス毎の特徴が大きく出てくることになります。
また、魔物型キャラは持ち上げが利用できません。そのため、持ち上げを重ねる、いわゆるタワーを形成する場合は、魔物型キャラは一番上に配置するしかできないということになります。
ただ、魔物型キャラについては魔物投げを利用することは可能です。これは隣接するキャラやオブジェクトを自身の投げ射程の範囲内に投げるというもので、人間キャラの持ち上げを省略した投げに相当します。当然人間キャラのように一度持ち上げておくことは出来ず、いわゆる持ち運びも出来ませんので人間キャラと比べると不便といえます。
ただ、魔物型キャラのみ利用できる投げレシーブは人間キャラにはない特徴です。これは、魔物型キャラに対してキャラやオブジェクトを投げると発生し、自動的にその時魔物型キャラが向いている方にレシーブ(投げの連鎖)を行います。この時の投げ射程は魔物型キャラの射程に一致しますが、その射程のマスが投げられない場所である場合はその射程内の最も遠い位置にレシーブを行います。また、投げレシーブを行った先に更に味方魔物型キャラがいる場合は更に投げレシーブを行ってくれます。
なお、投げレシーブを行った際に下ろせる場所が存在しない場合は、元の位置に戻されます。
例としてプリニー(初期投げ射程4)に対して投げを行うと、プリニーが向いている方向の4マス先に投げレシーブを行います。その4マス先にプリニーが更にいる場合は、更にそのプリニーが向いている方向の4マス先に投げレシーブを行います。
魔ビリティー
3以降存在するキャラクターの特徴を決定する要素。
魔ビリティーは固有魔ビリティーと汎用魔ビリティーの2種類があり、固有魔ビリティーはクラス毎に固定です。
もっとも一定条件を満たすと、自身がマスターしたクラスの固有魔ビリティーをセットすることが出来るようになりますので自由選択が全く出来ないわけではありません。ただ、クラス毎に決められた固有魔ビリティを外せないことには変わりありません。
汎用魔ビリティーは自由度が比較的高い魔ビリティーです。
汎用魔ビリティーはクラスの熟練度を高めたり、ガ邪ポンで秘伝書として入手したりすることができます。
汎用魔ビリティーはコスト制になっており、魔ビリティ毎にコストが設定されています。セットした総コストがキャラ毎のコスト上限を超えない限りは自由にセットすることが可能です。
コスト上限はそのキャラの最大レベル(一度9999にすれば転生してレベル1になってもコスト上限は減らない)やマスターしたクラスの個数によって決定されます。
汎用魔ビリティーは数も非常に多いためセットする魔ビリティーによって千変万化の性能を持つことが可能です。