人物 のバックアップの現在との差分(No.27)

本名はクラネ。六歳当時数万年前の古代文明の時代から飛ばされてきた古代人であり、識の娘。
鬼をこの世に呼び出した古代文明人としての責任から、鬼を倒すために独学で古代文明の技術を解読してきた。
オオマガドキのはるか前から"周りから施しを受けながら"必死になって生きてきた経験から、
討鬼伝2本編開始時には既に精神が成熟しており、"鬼"を倒すこと、人類の生存、そして偏屈さに関して
いかなるときもぶれず揺るがず、他の同行者を主人公とともに引っ張る役目を担う。

身に宿すミタマは「平賀源内」。

人間であった頃は、親友だった雷蔵・西歌とともに「西の三羽烏」と呼ばれるほどの凄腕のモノノフだった。
雷蔵が禁軍指揮官、西歌がマホロバの里のお頭と他の二人がそれぞれ出世していくのを見て、名を上げるために各地の戦場を転戦していた過去を持つ。

西歌から「マホロバの里を守る」という願いを託されていたが、名を上げる事に邁進していたため、
その願いのことを気にも止めていなかった。
そんな中で西歌が死んだという報せを聞き、願いを果たせなかった自分を悔やみながらマホロバの里へと急行する。
その最中に、マホロバの里へ侵攻する鬼の軍勢と相対し、無数の鬼をたった一人で撃退した。
この戦闘により瀕死の重傷を負ってしまうが、死ぬ間際に博士に出会い「人として死ぬか、人の体を捨てて生き延びるか」の選択を迫られる。
(博士いわく「このまま死なせるにはもったいない」(要約)とのこと)
西歌の願いを果たすためにカラクリ人形として生きる道を選び、今に至る。

身に宿すミタマは「雑賀孫市」。

本名は「グウェンドリン・ウィルトシャー」。英国貴族のイグニールド公爵アレックスの孫娘。
過去にアレックスが持っていた竜剣・ネイリングを誤って手に取り、元々ネイリングにあった召喚機能が暴走し、ビャクエンに狙われるようになってしまう。
ビャクエンに襲われ死んだアレックスの言葉に従い、博士を訪ねて日本の外国人居留地にやってきたが、そこでオオマガドキに巻き込まれる。
その時、霊山の九葉に拾われ、霊山のモノノフ・彼の密偵となった。
本編においては九葉が蒔いたネイリングの呪いの情報に見事に引っかかった識の接触を受け、

オオマガドキ以前から天涯孤独の孤児であった。
生きるために方々で盗みを働き、オオマガドキのときに死んだモノノフの装備を奪って我流で仕込鞭による戦闘術を覚えた。
オオマガドキ前の親友・葵の魂を喰らった"ウシヲキナ"と縁が深く、ウシヲキナの起こしていたモノノフ失踪殺人事件の容疑者として扱われていた。
口は悪いが、根は優しい性格である。

身に宿すミタマは「服部半蔵」。

マホロバの里にやってくる以前は、真鶴と共に外様ということで鬼内の人間から奴隷のように扱われていた過去を持つ。
刀也の手によって奴隷から解放され、以降は刀也と行動を共にする。
上述のような過去から、姉である真鶴を守るために「最強になる」ことを志すようになった。

子供の頃、猫に触れ蕁麻疹が出たことがあり、それがトラウマとなって小動物が大の苦手。

身に宿すミタマは「永倉新八」。

マホロバの里の近衛部隊に所属している。
主計の娘でありオオマガドキで母を亡くしてからは、彼に男手一つで育てられた。
その結果、かなりお転婆、熱血な性格になってしまった。
モノノフの天辺を目指しており、主人公たちを好敵手と見て対抗してくる。
お化けや幽霊といったものが苦手という意外な一面もある。

アマツミツツカの襲撃によって父 主計を亡くし悲しみに暮れるが、主人公の働きによって立ち直る。
アマツミツツカ討伐後は、近衛部隊を辞め、モノノフ本部の父の仕事を引き継いだ。

身に宿すミタマは「後藤又兵衛」。

孤児の少女を娘として引き取り大切に育てていたが、ある日娘が病を患ってしまう。
決して治せない病ではなかったが、鬼内の医者に治療を頼んでも「外様だから」という理由だけで治療を拒否され、娘を救えずに死なせてしまった。
八雲や近衛とはいがみ合っていたが、主人公やかぐやの働きにより、
最後は八雲と穏やかに握手を交わし、鬼内も外様も無く里のために尽力することを誓う。だが小さな争いはまだまだ絶えない模様。

近衛の凶弾から刀也を庇い、瀕死の重傷を負ってしまう。
博士の治療と主人公たちの働きで命は助かったが、彼女が倒れたことがきっかけで刀也やサムライたちの怒りが爆発し、
近衛とサムライの殺し合いへと発展してしまう。
銃を撃った近衛は識の手の者で、これはマホロバで内乱を引き起こして里の人間を拘束、無力化し、
里の近くの磐座に封印されているトキワノオロチを解放するための識の計画だった。

彼女の眼鏡は刀也から贈られたもの。

マホロバの里の前・お頭「西歌」そして「時継」の親友であり、3人で「西の三羽烏」と呼ばれるほどの凄腕のモノノフだった。

カラクリ化後に残された人間時代の時継の亡骸を埋葬したのは彼。

まだ年若いため神垣ノ巫女としては力が不足しており、結界が外様居住区まで届かないという問題があった。
また、大事に扱われ過ぎており下の出来事が耳に届かない状態であった。

アマツミツツカの一件を主人公らに教えられてからこの様子を変えようと決心するが、
それは結果として里の緊張を高める事になってしまった。
その結果発生した内乱を経て人間として成長し、結界の問題も博士の開発した"カラクリ結界子"により解決した。

外様の陣所に薬を届けに行っていたところを里がアマツミツツカに襲撃され、
崩落する建物の中で子供を庇って瓦礫の下敷きになり、命を落とす。

西歌、雷蔵、時継は「西の三羽烏」と呼ばれる親友同士のモノノフであった。
ある時訪れた刀也ら外様の人々を見て、彼らとの融和を模索し、モノノフとして育て無敵の里を作り上げることを図った。

西歌の直接の死因はカシリの持つ呪毒。"鬼"に変えられるを良しとしなかった彼女は紅月に自分を討つよう命じる。
その後、虫の息であった彼女は雷蔵と最期の会話をしたあと、息を引き取る。その時に時継への言葉を雷蔵に託した。

時継曰く「西歌に惚れていたわけではない、親友同士だ」。
雷蔵曰く「器量は良いが、いろいろと残念な女だ」「慎みが無かった」。

数万年前のカラクリ全盛期の古代人の生き残りでカラクリ技術を生み出した科学者の一人。
(碑文によると天に浮かぶ"タカガマハラ"の国の"クシナダ機関"の科学者)
鬼を利用しようとした歴史そのものが間違いだと考え、古代の文明の力を使ってトキワノオロチを制御し、
遥か過去に戻り"鬼"を利用した事、現在の歴史そのものを抹消しようとした。
家族を"鬼"を利用した戦争で失ったこと…妻はその戦争の最中命を失い、
クラネという愛娘が"鬼"を利用した末の悲劇により鬼門の彼方に飛ばされ行方不明となったことが彼を凶行に走らせた。
数万年前の超古代文明時代にも同じことを図っていたが、"クサナギノ剣"による封印によりトキワノオロチを封じられ、計画は失敗した。
そのため、時間流の彼方に逃げ、現代(少なくとも主人公を実験に使っていたことから物語本編の10年以上前)にたどり着き、霊山に取り行って封印を探した。
最終的に封印が今で言うところのマホロバの里にあるとわかり、再び計画を始動させた。
だが、時間流にさまよっていると思っていた彼女は、同じ時間に生きていた。
"博士"と渾名される偏屈なカラクリ研究者、彼女が識の実子クラネだった。
最後の最後でそれを明かされるが、識はそれを受け入れることが出来ず、戦いとなりクラネと主人公によって倒された。

直接は断定されないが、九葉の得た各種情報から"陰陽方"の関係者であると思われる。
最終的に彼の本名は作中では明かされなかった。