島津を退け、九州を制圧した秀吉。 天下を目前にした彼の前に立ちはだかる最後の難敵こそ東国の雄・北条であった。 秀吉は北条に上洛を促すも、北条はそれを拒否。 示された明確な反抗の意に、秀吉は北条征伐を決意する。 泰平の世を実現するためには、避けては通れぬ大戦。 真田家もまた、否応なしに巻き込まれようとしていた。 天正十七年(1589)、長き乱世の終わりは、刻一刻と近付いていた。
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