• 総排気量:1759cc
  • 最高出力:456ps(478ps)/8000rpm(8000rpm)
  • 最大トルク:46.00kgfm(48kgfm)/5000rpm(5000rpm)
  • 駆動形式:4WD
  • 駆動形式:4WD(標準前後トルク配分=40:60/駆動力配分センターデフ標準搭載)
  • 全長:3990mm
  • 全幅:1880mm
  • 全高:1360mm
  • 車両重量:890kg
  • 価格:194,775,000(走行距離5225km)
  • 重量バランス:45対55
  • 価格:Cr.194,775,000(走行距離5225km)
  • Lv:16
  • PP:559(567)
  • プレゼントカー入手:A-Lv.17 ガヤルド・トロフィーをクリア
  • 備考:()内の数値はリフレッシュ・OHした際のもの
  • 備考:トランスミッションは5速
  • 広告規制のため酒造メーカー「MARTINI」のロゴがつぶされている。

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  • 広告規制のため酒造メーカー「MARTINI」のロゴが塗り潰されている
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  • WRCの歴史の中でも“狂気”と言われるグループB末期にランチアが投入した、205T16E2と並ぶ怪物マシン。「公道を走るF1」の異名を持つ。
  • 直列4気筒エンジンをリアミッドシップに縦置きし、低・中回転でのトルクを確保するためターボチャージャーに加え、低回転域ではスーパーチャージャーを使うツインチャージャーを採用。デビュー時の最高出力は456馬力、末期には何と600馬力を超えていた。 更に車重を僅か890kgまでに軽量化している。
  • ライバルの205T16E2は、(中身はともかく)外観はベース車の面影を残していたのに対し、こちらはフロントのデザインを大きく変更してしまったせいで、ベース車とは何もかもが全くの別物となってしまっている。見た目も中身もベース車の面影などこれっぽっちもなく、もはや似せる気すら感じられない。
  • 当時のWRCでデルタS4に対抗できたのは怪物揃いのグループB内でも極めて少数で、1986年WRCはプジョーとランチアの一騎打ちとなった。
  • しかし、これら異形のマシン達は人間、すなわちドライバーが制御しうる領域を遥かに凌駕していたのかもしれない。第5戦、ツール・ド・コルスでヘンリ・トイヴォネンの駆るデルタS4がコースオフし、崖から転落した直後に爆発炎上した。マグネシウムホイール・ケブラー樹脂・プラスチックが用いられた車両は、フレームとサスペンションを残して瞬く間に全焼。トイヴォネンはコ・ドライバーのセルジオ・クレストと共に焼死、発見時には白骨化していたとも骨すら残らなかったとも言われている。このラリー史上類を見ない大惨事は、グループBの危険性を知らしめる決定的なものとなり、グループBが僅か5年でWRCの主役の座を追われる要因にもなった。
  • 事故により落命したドライバーのトイヴォネンは、S4はどういうマシンかと聞かれた際に、「コースにとどめておくだけで精一杯、神経がどうにかなりそうだ」と答えた。また、命を落とすことになったツール・ド・コルスをBカーで走行する事について「この危険なコースにこの車はあまりにも速すぎる」とコメントしている。
  • 事故により落命したドライバーのトイヴォネンは、S4はどういうマシンかと聞かれた際に、「コースにとどめておくだけで精一杯、神経がどうにかなりそうだ」と答えた。また、このマシンで命を落とすことになったツール・ド・コルスをBカーで走行する事について「この危険なコースにこの車はあまりにも速すぎる」とコメントしている。
  • なお、ランチア元監督のチェザーレ・フィオリオは、「S4の性能を100%発揮できたのはヘンリだけだった。ビアシオンやアレンでさえ性能の60%〜80%しか出せなかった」とコメントしている。しかしそのトイヴォネンが事故死してしまい、S4を乗りこなせたドライバーは結果的に誰一人としていなかった事になる。
  • 車体構造は、ボディはケブラー樹脂とプラスチック、ホイールはマグネシウム製、燃料タンクは座席の真下、末期の最高出力は600馬力以上といった具合になっている。ここまで言えば猿でも分かると思うが、恐ろしく危険なマシンである
  • ちなみにこのマシン、86年のF1モナコGPが開催された際にモンテカルロ市街地コース(コート・ダ・ジュール)をエキシビジョン走行したが、その時に当時の予選グリッドで6位に相当するタイムを叩き出したという逸話がある。これが『公道を走るF1』と呼ばれる所以である。
  • 余談だが、グループB終息後にパイクスピーク・ヒルクライムに参戦しているが、優勝争いを繰り広げた元グループBのアウディやプジョー205T16E2と違って目立った成績は残していない。



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