-総排気量:2977cc
-最高出力:280ps(291ps)/7300rpm(7000rpm)
-最大トルク:30.00kgfm(31kgfm)/5400rpm(5500rpm)
-駆動形式:MR
-全長:4430mm
-全幅:1810mm
-全高:1170mm
-車両重量:1350kg
-価格:Cr.7,930,000(走行距離1824km)
-Lv:4
-PP:439(446)
-備考:()内の数値はリフレッシュ・OHした際のもの
-備考:トランスミッションは5速
----
#ref(NSX_90_F.jpg,nolink)
#ref(NSX_90_R.jpg,nolink)

-ホンダのフラッグシップスポーツモデルとなるNSXは、第2期F1参戦を機に開発が始まったといわれている。
車名の由来は「New Sports X」の頭文字から取られている。
なお、プロトタイプは「NS-X」と呼称されており、1989年のシカゴショーで初公開された。
開発を担当した上原繁氏は、NSXを「ドライバー中心のスポーツカー」、つまり、誰もが扱いやすく、かつ高性能なクルマと位置づけ、従来のスーパーカー等と一線を画すこととなった。

-しかし、その開発は一筋縄ではいかなかった。
ホンダ自体にMR車を開発した実績がなかったことによるノウハウ不足や当時の市販車に採用例がないオールアルミモノコックボディ、さらには搭載エンジンが二度にわたり変更されるなど、開発は困難を極めた。
特に、開発最終段階で予定されていたV6 SOHCエンジンをDOHC VTEC化することが急遽決まった際は開発陣の中ても賛否が分かれたようである。
当然設計はやり直しとなったが、ホイールベースを30mm延長し、エンジンを傾けることで解決した。
また、アルミを電気溶接するには莫大な電力を必要とするが、それを解決するため専用工場まで建造されたことも異例であった。

-アイルトン・セナなど当時在籍したF1パイロット等のテスト走行結果から、ボディ剛性の不足が指摘されたことを受け、日本車として初となるニュルブルクリンクでのテストが実施された。
8ヶ月にも及ぶニュルブルクリンクでのテストでNSXは11kgの増量と引き換えにボディ剛性は約2倍に達したということである。

-こうして1990年に発売されたNSXは、VTECを採用したことによる低速域の扱いやすさと高速域のパフォーマンス性能の両立、視界が広いウィンドウ、快適装備を備えた日常での使い勝手など、過去のスポーツカーにないコンセプトであったことから、世界中の自動車メーカーに衝撃を与えた。

-1992年秋には、NSXの中でも最高性能を持つ[[タイプR>ホンダ NSX Type R '92]]が登場。こちらはさらにスポーティさを高めるためにあらゆる改良がなされている(詳細はリンクを参照)。
タイプRは1995年に製造を終了してしまうが、「NSXの極み」とも呼ばれ名車として語り継がれた。

-しかし、その後はバブル崩壊、海外のスポーツカーメーカーたちの反撃(進化)等、NSXを取り巻く環境は厳しさを増す一方であった。
にもかかわらず、NSXは大きく分けて1997年に[[中期型>ホンダ NSX '97]](排気量を拡大)、2001年に[[後期型>ホンダ NSX '01]](フェイスリフトを実施)へとマイナーチェンジを実施する。
特筆すべきは中期型において平成12年排ガス規制に対応している点である。
しかし、2006年からの欧米による更なる排ガス規制が生産終了の引き金とされている。
その総販売台数は18,734台で、そのうち日本での販売台数は7,415台であったとされている。
2005年に生産が終了となったNSXであったが、レースベース車としてはSUPER GT等で2009年まで使用される息の長いモデルとなった。

-また、メーカー自らがリフレッシュプランを用意している点は特筆すべきことである。
大規模メーカー自らが行うものとしては世界的に見ても稀であり、生産終了後の今日もこのサービスプランは継続されている。
----
-カラーバリエーション:
Indy Yellow Pearl,Neutron White Pearl,Sebring Silver Metallic,
Kaiser Silver Metallic,Formula Red,Shallot Green Pearl,Berlina Black


    ホーム 一覧 単語検索 最終更新 バックアップ   ヘルプ   最終更新のRSS