分類性能
メーカー/国籍日産/日本総排気量---cc全長4,710mm
カテゴリー1N600最高出力572PS/7,000rpm全幅1,895mm
カテゴリー2ノーマルカー/スポーツカー最大トルク64.5kgfm/3,500rpm全高1,370mm
内装あり駆動形式4WD車両重量1,770kg
年式2017吸気形式TBTM6速
入手方法セッティング他
ディーラーCr.9,477,000制限---
その他---特記デフォルトでダウンフォースが存在(0:20固定)
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  • 2001年東京モーターショーでコンセプトが発表。05年のプロトを経て、07年に発表・発売された。
    開発コンセプトは『マルチパフォーマンス・スーパーカー』。誰でもどこでも気軽にスーパーカーを楽しめることをテーマとしている。

    スカイラインの延長線上にあった従来モデルと異なり、GT-R専用に開発されたプレミアム・ミッドシップパッケージを採用。

    重量と重力を走りに活かす事を目標に考えられており、「重力とはエネルギーである」という独創的な設計思想に基づく。
  • 2016年4月に開催されたニューヨーク国際オートショーにて公開された、日産 R35 GT-Rの2017年モデル。
    R35が登場・発売されてから10周年の節目という事もあり、史上最大規模のビッグマイナーチェンジが施された。
  • 車重1740kgは、サーキットや公道、悪天候時の路面や雪道、悪路等での高いグリップ力の確保による、安定性向上の為の最適重量である。
    無論運動性能だけを見れば軽量化した方が良いが、その反面相応のテクニックを持ったドライバーでないと逆に曲がらなくなってしまう。

    あえて重くする事で、誰でもどこでもパフォーマンスを発揮できる車両に仕上げている。
  • フロントには現行の日産ブランドに共通するデザインシグネチャー、Vモーショングリルを採用している。
    前後バンパーやフロントスポイラーもリファインされており、NISSAN CONCEPT 2020 VGTの影響が見て取れる。

    勿論これは外観上の変化だけでなく、空気抵抗・ダウンフォース・冷却性能の全てを向上させるものである。

    ホイールもスポークデザインからラフメッシュへとリメイクされ、1本あたり240gの軽量化を達成した。
  • 重量配分が理想値である50:50ではなく52:48なのも、
    「アクセルを踏んだ時に50:50になるのが理想*1

    「ブレーキング時に若干前のめりになる方が、荷重の掛りが分かりやすい」という独特の思想によるものである。
  • 内装も進化しており、収録モデルの特権である「ファッショナブルインテリア」にはカラーバリエーションが追加。
    シートにはセミアニリン仕上げの本革レザーがおごられた他、内装の各所にはタンレザーがふんだんに用いられている。

    パドルシフトはステアリングホイール固定式に変更され、操舵角領域が拡大されてドライバビリティを向上させた。
  • 同じようにタイヤサイズも例を見ないサイズだが、
    これも「幅を広げたタイヤによるグリップは一瞬で抜けるが、円周方向の長さを増したタイヤによるグリップは抜けにくい」という独特の判断から採用されている。

    実際開発当時のSUPER GTではタイヤの扁平率や(タイヤ自体の剛性が落ちるために、ダイレクト感が失われる)、

    フェンダーの形状を犠牲にしてでも大径のタイヤを採用する動きがあった。
  • 名機VR38DETTにはNISMO由来の気筒別点火時期制御を搭載。ノッキングの発生を抑え、燃費の維持と性能向上を両立した。
    その性能は最大出力573PS・最大トルク64.6kgfmと、最初期モデルと比較して100PS近い出力上昇となっている。

    R35伝統の6速デュアルクラッチもより改良され、中~高速域における伝達効率を高めてスムーズな加速を実現した。
  • TMは6速DCTで、重量配分の適正化のためリアデフと一体化。徹底的に偏平化させ、重心位置は後車軸よりも低い位置にある。
    独立型トランスアクスル式のため、エンジンとミッション、トランスファーとフロントデフを繋ぐプロペラシャフト2本を分けて搭載し、互いに狂いや振動の無い設計としている。
  • 唯一の弱点が車重からくるブレーキ周り。
    大径ドリルドローター+フロント6ポット、リア4ポットのブレンボ製ブレーキ等、メーカー側はニュルを何周してもへこたれないブレーキを開発したというが、富士を3周もすると制動力が落ちてしまうという。

    これは細かいブレーキングが続くニュル北に対し、高速域からのフルブレーキが多い富士というレイアウトの違いも原因のひとつ。

    方向性の違いと言えばそれまでではあるが、宣伝から言えば、結果的には過大広告となり批評の対象となってしまう。
  • 日本国内では類を見ない高性能車であるため、メーカー保証の条件が厳格に決められている。
    メーカーが定める部品以外の使用、ハイパフォーマンスセンター以外で整備を行うと、純正部品に戻すなど条件を満たさない限りメーカー保証が受けられない。

    構造部品だけでなく、タイヤ、オイル等の基本的なパーツも対象で、その範囲は多岐に渡る。

    また、ナビゲーションと連動してサーキット内でのみスピードリミッターをカットできるが、使うと保証が一時的に無くなる。

    ECUにリミッターカットの履歴が記録される為、使用履歴は整備の際すぐに判明するようになっている。

    サーキット走行を終えてハイパフォーマンスセンターに持ち込み、所定の整備を行えば、また保証対象に復帰できる。
  • 本車の開発にはグランツーリスモの制作元であるポリフォニー・デジタルも参加し、マルチファンクションディスプレイの画面デザインを担当した(残念ながら今作では機能していない)。
  • GT-Rは年々進化を続け、登場から10周年となる2017年にはビッグマイナーチェンジを実施した。
    大幅に内外装を変更し、日産車に共通するデザインのVモーショングリルを採用。フロント・サイド・リアと細部にわたって形状を変更して全長を延長し、空気抵抗・ダウンフォース・冷却性能の点で高性能化を図った。

    エンジンスペックも570PSと、2015モデルに比べ20PSほどパワーアップし、GT-Rの火が依然として強く灯っていることをアピールした。
  • 2013年3月、開発責任者の水野和敏氏が日産自動車を退社し、田沼謹一氏と過去にR34を手掛けた田村宏志氏が後任となった。
    これにより乗り味も大幅に変化。2人によるR35は、「開発陣の思いでこうも変化するのか」と改めて感じさせるほどの進化を果たした。

+  余談
  • -


*1 これは本車が4WDだからという訳ではなく、FRであるV35の時からこの配分が続いている

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