|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):90|340|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):70|220|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):70|180|c |>|~分類|>|>|>|~性能| |メーカー/国籍|マクラーレン/イギリス|総排気量|6064cc|全長|4,288mm| |カテゴリー1|N600|最高出力|635PS/7,500rpm|全幅|1,820mm| |カテゴリー2|ノーマルカー/スーパーカー|最大トルク|66.3kgfm/5,500rpm|全高|1,140mm| |内装|あり|駆動形式|MR|車両重量|1,140kg| |年式|1994|吸気形式|NA|TM|6速| |>|~入手方法|>|>|>|~セッティング他| |ディーラー|Cr.100,000,000|制限|>|>|ダート走行不可| |その他|---|特記|>|>|デフォルトでダウンフォースが存在(200:450固定)&br;空力ブレーキシステム搭載| //-備考: #region(←カラーバリエーションを表示) |>|>|>|>|~カラーバリエーション| |Marlboro White|Base Silver|Magnesium Silver|☆Mercedes Brilliant Silver|Platinum Silver| |Historic Orange|XP Dark Green Metallic|Jet Black Metallic|Carbon Black|---| #endregion ---- #ref(mcf1.jpg,nolink) -↓空力ブレーキシステム:高速走行からのブレーキング時に作動する #ref(mcf1_2.jpg,nolink) ---- -[[ブガッティ ヴェイロン>ヴェイロン 16.4 '13]]が登場するまでの長い期間、全ての車の頂点に立ち続けた伝説とも言えるマシン。 尚、ヴェイロン登場まで「世界で最も出力の高い自動車」としてギネスブックに登録されていた。 価格は当時としては超高額の約1億円だが、それでも赤字だったという。現在ではプレミアにより約3億円以上の値が付いている。 -フロント3シーターという変則的な3人乗りだが、これはドライバーを中心に位置する事で、重量バランスの最適化を図ったためである。 エンジンベイを放熱効率の良さを求めて一面を金で覆う、ワイパーフィンにカーボンを採用する等一切の妥協も図られ無かった事が伺える。 -車体下部にサクションファンを搭載しているファンカーであるが、サイズの小ささ故に強力なダウンフォースはなく、効果は整流程度である。 また、ダウンフォースを生み出すと同時にエンジンを冷却する効果も持つ。 -速さと同時に快適性も確実に両立し、今までのスーパーカー・スポーツカーの概念を大きく塗り替え、後のマシンに多大なる影響を与えた。 特に運転のしやすさはスーパーカーとは思えないほど優れている。66.3kgfm以上のトルクを4000rpmから7000rpmの全域で発生させるトルクフルなエンジン。 軽い踏力で特別意識しなくても扱えるクラッチ。シフトフィーリングに優れ扱いやすいトランスミッション。 横幅1820mmという扱いやすい車体サイズ。ドライバビリティに優れた点を挙げればきりがない。 しかし、ABS等の一般的な電子制御機器はほぼ未搭載であり、技術の低いドライバーでは乗りこなせない、というレースカー的側面も持っている。 -設計者のゴードン・マーレイ氏は、当初ホンダにエンジン供給を依頼していたが、[[初代NSX>NSX Type R '92]]により赤字を出していたホンダ側の固辞により実現せず、市販予定であったものの、お蔵入りしてしまったBMW M8に搭載予定であったBMW製V12エンジンに落ち着いた、という経緯がある。 88年~92年のF1グランプリにおいて、エンジンサプライヤーとしてホンダはアイルトン・セナを通じてマクラーレンと親密な関係にあった。 -丁度マクラーレンF1が登場した頃、当時のGTレース界はプロトタイプから市販GT車に回帰していた時期でもあった。 そのハイスペック及び出自からサーキットでの活躍を期待されたマクラーレンF1は周囲の期待通りに95年の国際格式のレースシリーズである「BPR GT選手権」に現れ、いきなりの快走を見せると同年の[[ル・マンにも現れた>マクラーレン F1 GTR - BMW (国際開発UKレーシング) '95]]。 近年希に見る荒天に見舞われたル・マンで見事本車はデビューウィンを達成、その優勝クルーの一人関谷雅彦はル・マン日本人初優勝者となった。 ---- #region(余談) -本車の空力ブレーキシステムは、本来なら高速時に少しだけリフトアップし、ブレーキング時にはフル展開するという仕組みになっているのだが、本作では高速時のリフトアップは再現されていない。 -設計者のゴードン・マーレイ氏がF1の開発に際して[[初代NSX>NSX Type R '92]]を所有し、快適性を備えたスーパーカーの指標としていた事は有名な話。 -大の自動車好きとして知られるローワン・アトキンソン(Mr.ビーンのビーン役などで有名)もこのクルマを所有しており、2度事故を起こして(一度目は追突、二度目は自損事故)大破させた。 --一度目は小破程度だったらしいが、''全身カーボン製''というこの車の性質上修理費用は高額で、ほぼ新車購入額並の代金を請求されたというのは有名な逸話。 --ローワン・アトキンソンの現在のマクラーレンF1は16台目である。 #endregion ---- #region(派生モデルの解説) -[[F1-GTR>マクラーレン F1 GTR - BMW (国際開発UKレーシング) '95]] BPR-GT1のレギュレーションに適合させたレース仕様。詳細は上記の項を参照。 -F1-LM 前述のル・マン総合優勝を記念して、僅か5台のみが販売された限定仕様。エアロパーツはGTRそのもので、エンジンも680馬力にまでチューンナップされている。 このF1-LMは、2019年時点で6度のF1王者に輝いたルイス・ハミルトンの憧れの車として有名。当時のマクラーレン代表ロン・デニスは「ワールドチャンピオンに3回なったらプレゼントする」という話をしており、ハミルトンは達成したが、2、3度目のワールドチャンピオンはメルセデスの下で達成されたものであり、ロン・デニス自身もマクラーレンを離れていることから、この約束は事実上反故されているものとみられる。 #endregion ---- |