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Chapter-18
希望

パートナーが♂口調 Edit

ブイゼル
あたりの様子が 少し かわったな。

ホルビー
あそこからまた 不思議のダンジョンに
なってるような気がするよね。

クチート
ここまで ずっと一本道だし
進むしかない。

クチート
いこう あの先へ。

静かな岩場


パートナー
わわっ! なんか急に まっくらな
ところに きちゃったよ!

アーケン
見通しが悪いな。

アーケン
みんな無事か!?

デデンネ
ワタシは だいじょうぶです!

パートナー
ボクも!

クチート
明かりが見える。

クチート
あそこに いってみよう。

クチート
なんとか ぬけられたようだな。

アーケン
みんな! あそこの かべ!

アーケン
もしかして あれ 古代文字じゃ……!?

背後に虚無の影が現れる

クチート
たしかに古代文字だ。

パートナー
読むよ。え~と……

パートナー
『世界のどこかに 生命の木という
 ものがある。

パートナー
その生命の木に ダークマターが
とりついている。

パートナー
ダークマターは 成長することで
生命の木から精気をうばう。

パートナー
このままだと生命の木は
かれてしまう。

パートナー
なんとかしなくては……。』

パートナー
……書かれてあることは これで
終わりだよ。

アーケン
なんだ? 生命の木って……?

クチート
生命の木は 世界のどこかにある
ものすごく大きな木のことだ。

クチート
万物生成の 根本となる精気……
その みなもとであり……

クチート
この世界へ つねに命の息吹を
送りこんでいる。

クチート
生命の木は この星の命そのもの
なんだ。

デデンネ
この星の命に ダークマターが
とりついているっていうの!?

アーケン
それって ものすごく ヤバいこと
なんじゃないのか!?

クチート
そうだね……。

クチート
世界の そんぞくを 左右するぐらいの
ことなのかも……。

パートナー
ねえ 前からちょっと思ってたこと
なんだけど……

パートナー
ダークマターって この虚無の世界に
いるんじゃないかなあ……。

アーケン
ここに? ダークマターが……?

パートナー
うん。だから ダークマターが
とりついてるんだとしたら……

パートナー
生命の木もまた ここにあるんじゃ
ないかなって思ったんだけど……。

クチート
ワタシも最初はそう考えたけど
ちがうな。

クチート
生命の木は ワタシたちの もとの世界に
あるものだ。

クチート
生命の木に ダークマターがとりついて
いるのであれば……

クチート
ダークマターは 虚無の世界にはいないと
いうことになる。

パートナー
そっかぁ……。

パートナー
それじゃ よけい なんとしてでも
帰らないとね……。

パートナー
ああ もとの世界は 今
どうなってるんだろう……?

クチート
泉の封印は リーダー
といたワケだが……

クチート
イベルタルたちが 光の水を そのまま
放っておくとも思えない……。

アーケン
想像もつかないが……きっと
大変なことになってそうだな……。

デデンネ
ねえ ちょっと。

デデンネ
ブイゼルは……?

アーケン
ホントだ。いないな……。

パートナー
ホルビーもだよ……?

パートナー
どこいっちゃったんだろ……。

デデンネ
あっ!

デデンネ
ブイゼル!

アーケン
なんだ。いるじゃないか。

パートナー
よかった。心配しちゃったよ~。

パートナー
ブイゼル。どこいってたの?

パートナー
ホルビーは 見なかった?

ホルビー
みんな はなれろっ!!

ホルビー
そのブイゼルは ニセモノだっ!!

パートナー
……えっ!?

デデンネ
ホ…ホルビー!!

ホルビー
オレ見たんだ!

ホルビー
得体の知れない バケモノが
ブイゼルに 変身するのを!

パートナー
ええ~~~~っ!!?

ホルビー
こいつは ブイゼルじゃない!

ホルビー
だから気をつけ……

クチートがアイアンヘッドで吹っ飛ばす

ホルビー
ぐわっ!!

パートナー
ク…クチート! なにを!?

クチート
キサマこそ何者だっ!?

クチート
ホルビーは 自分のことをオレとは
よばないっ!!

ブイゼルが倒れる

デデンネ
ブイゼル!!

ホルビーが虚無の影へと変わる

パートナー
ホ…ホルビーが……!!?

アーケン
なんだ!? あれは!?

パートナー
こ…これは……!?

パートナー
ホルビーは どうなっちゃったの!?

クチート
おそらく……

クチート
ホルビーは もう……。

デデンネ
ええ~~~っ!?

アーケン
みんな! くるぞっ!!

アーケン
かまえろっ!!


パートナー
はあはあ……。

アーケン
はあはあ……。

アーケン
な…なんだ コイツら……。

アーケン
たたいても たたいても
よみがえってきやがる……。

デデンネ
ダメ……きりがない……。

クチート
さらに ふえるか……!

デデンネ
ブイゼル……!

アーケン
うわああああっ!!

デデンネ
きゃああああっ!

パートナー
アーケン! デデンネ!

クチート
パートナー
助けるより 今は自分の身をっ!

パートナー
でも! ボク ちかったんだ!

パートナー
いっしょに……!

パートナー
みんな いっしょに……

パートナー
ぜったいに ここを
だっしゅつするって……!

パートナー
なのに こんなの……!

デデンネ
クチートのいう通りよ……!

パートナー
デデンネ!!

デデンネ
ワタシたちは いいから……

デデンネ
ワタシたちの ために
ここを出て……。

パートナー
うわあああああっ!!

(うわっ!!)

パートナー
リーダー!!

(し…しまった! すきが!!)

(うぐぐ……なんだ これは……!?)

(まっくらで ネバネバして……
身動きが……!)

パートナー
リーダー!! だいじょうぶ!?

パートナーの声……?)

クチート
ダメだ! パートナー

パートナー
いやだ! リーダー
助けるんだ!

パートナー
たす……る…だ……

(……! こ…声が……!)

(いしきが…遠くなって……。)

パートナー
あ…らめちゃ…ダ……

(……がんばり……たいけど……)

(感覚が……すいとられていく……。)

(ダ…ダメだ……)

(もう…ここまで……か……)

グオオオオーーーーーーーッ!!

虚無の影を一掃

(……えっ!?)

クチート
エンテイ!

パートナー
ライコウ! スイクン!

(た…助かったのか……!?)

パートナー
リーダー! だいじょうぶ!?

エンテイ
ここを はなれるぞッ!!

パートナー
えっ!?

パートナー
で…でも ほかにも!
デデンネや アーケンが……。

スイクン
ここにいては やられるだけだ!

ライコウ
あきらめろッ!!

グオオオオーーーーーーーーーーーッ!!


スイクン
とりあえずは 安全なようだな。

クチート
た…助けてくれたのか……?

クチート
ありがとう。

パートナー
で…でも……デデンネたちが……。

グオオオオーーーーーーーッ!!

パートナー
わっ……!!

エンテイ
助けたと思うのかッ!?
うぬぼれるなッ!!

エンテイ
われらが ここを出るにあたり
ひつようと はんだんしただけだッ!

クチート
ひつよう……?

スイクン
人間だ。

スイクン
『危機を乗りこえたくば ヒトをよべ。』

スイクン
古代のポケモンたちが残した足形文字と
今回の石化が関係しているのであれば……

スイクン
カギは人間にあると われらは
にらんでいる。

ライコウ
キサマらは 古代文字が
読めるのだろう……?

ライコウ
われらも少しは読めるが これより先は
より せいかくな解読が ひつようとなる。

エンテイ
そして オマエたちが つけている
そのスカーフだ。

パートナー
スカーフ……?

エンテイ
炎の島で とつぜん そのスカーフが
光り出した……。

エンテイ
なぜ そうなったのかは わからんが……

エンテイ
そのスカーフは 特別なちからを
ひめている。

エンテイ
いざという時 役に立つかもしれん。

ライコウ
わかったか。

ライコウ
悪いが キサマらには これから……

ライコウ
われらが ここを出るための
すてごまとなってもらう。

パートナー
ええ~っ!?

クチート
もし ことわったら……?

ライコウ
その時は……!

技を構える

パートナー
ううっ……。

ライコウ
どのみち キサマたちは あのままでは
虚無の影に やられていた。

ライコウ
われらのおかげで 生きながらえたのだ。

ライコウ
もんくは あるまい。

クチート
………………。

エンテイ
ここにくるにあたり われらも
古代文字を いくつか解読した。

エンテイ
そして……

エンテイ
あそこに見える山……

エンテイ
地天の山とよばれる あの山の
ちょうじょうこそが……

エンテイ
もとの世界と つながっていると
いうことがわかった。

パートナー
もとの……!?

エンテイ
今から あそこに向かうが……

エンテイ
かってな行動はするな。

エンテイ
すべては われら3匹が ここから
出ることを ゆうせんし サポートしろ。

エンテイ
オマエたちに えらぶ道はない。
いくぞ。

パートナー
ううっ……なんだか みょうなことに
なってきちゃったね……。

パートナー
ボクは みんなを……
デデンネたちを助けたいのに……。

クチート
パートナーには 悪いが……

クチート
このじょうきょうで みんなを
助けるのは もはや むずかしいな……。

パートナー
ええ~っ!?

クチート
あくまで虚無の世界での話だ。

クチート
もとの世界にもどれれば 石になった
ポケモンを復活させる方法がある。

パートナー
あっ……!

(光の水か……!)

クチート
テンケイ山の泉は さすがに コノハナたちが
そのままにしておくとは思えないけど……

クチート
でも 光の水は ほかの場所にも
あるかもしれない。

クチート
とにかく ここから出ることさえ
できれば……

クチート
みんなを助ける すべは なにかしら
あると思うよ。

パートナー
そっか! さすが クチート!

パートナー
ちょっと元気が出てきたよ!

クチート
まずは エンテイたちを ゆうせんに
サポートしなきゃならないけど……

クチート
目的は同じだから いっしょに行動して
そんはないはずだ。

パートナー
ボクたちも出られれば いいワケだしね。

ライコウ
おい! なにしてるッ!

ライコウ
早くこいッ!!

クチート
とりあえずは エンテイたちと行動しながら
突破口を さぐろう。


ライコウ
あそこが入口のようだな。

エンテイ
先頭は オマエがいけ。

(じ…自分が……?)

ライコウ
敵の強さを みきわめるためだ。

エンテイ
じゅんびが ととのい次第
出発するぞ。

地天の山


エンテイ
だいぶ のぼってきたな。

ライコウ
みろッ!

ライコウ
あそこに あとが……!

スイクン
古代文字だ。

ライコウ
おいキサマ!

パートナー
ボ…ボク……!?

ライコウ
読め。

パートナー
えっと 読むよ……。

パートナー
『とうとう ここまできた。

パートナー
この先……地天の山の ちょうじょうに
あらわれるのが 希望のとびら。

パートナー
もとの世界とつなぐ ひとすじの光。

パートナー
虚無の世界の……出口だ。』

(やはり このちょうじょうが……!)

パートナー
『しかし問題がある。

パートナー
無数の虚無の影が 地上の光を
さえぎっているからだ。

パートナー
ええっ!? またあの黒いのが
いるのっ!?

パートナー
しかも無数って!!?

ライコウ
いいから つづきを読めッ!

パートナー
うっ…うん……。

パートナー
『あの虚無の影に たいこうする
 ちからは……

パートナー
残念ながら わたしにはない……。

パートナー
なので ここで待つことにする。

エンテイ
待つだと……?

ライコウ
なにをだ……?

パートナー
『星のならびを考えると ダークマターは
 間もなく停止する。

パートナー
ダークマターは 天体の動きと
関係があるからだ。

パートナー
ダークマターとの戦いにおいて
もとの世界にいる みんなが……

パートナー
生命の木を なんとか
守りぬくことができれば……

パートナー
やがて ダークマターは停止し
世界の消滅も 食い止められ……

パートナー
わたしも ここから出られる……。

パートナー
つまりは 石から復活できる。

パートナー
ただもし かりに ここから出られたと
しても戦いは終わりではない。

パートナー
じゅんびを しなくてはならない。
遠い未来のために。』

パートナー
……書いてあるのは ここまでだよ。

スイクン
ダークマターの停止……。
星のならび……。

エンテイ
どういうことだ……?

クチート
ダークマターは 生命の木から
精気を うばいつづけ……

クチート
やがて生命の木は かれてしまい
この星……つまりこの世界も消滅する。

クチート
ただ ダークマターは 天体の周期と
関係して……

クチート
活動したり停止したりしているんだと
思う。

クチート
そして これを書いたポケモンは
停止する日が近いことを知っていた……。

クチート
だから ここでその日を待つと
決めたんだ。

パートナー
無事にここを ぬけられたのかなぁ……。

クチート
それは わからないけど……

クチート
大昔に ダークマターが停止したのは
まちがいなさそうだ。

ライコウ
なぜ わかる?

クチート
ワタシたちの世界が こうしてちゃんと
存在しているからだ。

クチート
ダークマターが停止していなければ
この星も ただではすまない。

クチート
ワタシたちの時代を むかえることも
なかったはずだ。

クチート
ここに書かれてある最後の一文……

クチート
『じゅんびを しなくてはならない。
 遠い未来のために。』

クチート
この『遠い未来』とは ワタシたちの
時代なのだと思う。

クチート
これを書いた古代のポケモンは 自分たちの
時代が無事だったとしても……

クチート
遠い未来にまた ダークマター復活の
周期がくることが わかっていた……。

スイクン
そして その通りに……

スイクン
ダークマターは われらの時代に
復活したということか……。

クチート
生命の木を守りぬいた 古代の
ポケモンたち……かれらは……

クチート
ワタシたちの時代のために 前もって
じゅんびをしたんだ。

クチート
テンケイ山にあった 封印の泉も
きっと……

クチート
そのうちの ひとつだったんじゃ
ないかな。

ライコウ
だが コノハナや イベルタルとか
いうヤツに だしぬかれたッ!

ライコウ
キサマらが マヌケだったおかげでなッ!

パートナー
なっ……!(なんだって~~~っ!?
……とか声に出して いっちゃうと……)

パートナー
(また ガオォォー! とかって
おこられるから いわないけど……。)

パートナー
(でも なんだよ! あの いいかた!
ムカツク~!!)

エンテイ
星の周期による ダークマターの停止は
われらの時代でも起きると思うか?

クチート
ワタシたちも ここで待てば
出られるかもしれないという期待か?

クチート
そんな望みは すてた方がいいんじゃ
ないかな。

クチート
石化事件が起きはじめたのは
それほど遠くない。

クチート
ダークマターが いつ復活したのかまでは
予測できないが……

クチート
少なくとも すぐに停止するとは
思えない。

エンテイ
フンッ! 期待などしておらん!
参考に聞いてみたまでのことッ!

エンテイ
ちからで けちらし……
ここから出ていくまでだッ!

エンテイ
この先も オマエが先頭だ!

エンテイ
じゅんびが ととのい次第
ちょうじょうに向かう!

エンテイ
われらが この世界から出られるまで
オマエたちは ただの道具だッ!

エンテイ
いいなッ!

パートナー
ちょっと~。
なんなの? あのたいど?

パートナー
世界の危機だというのに 自分たちの
ことしか考えてないし!

パートナー
クチートは ムカつかないの?

パートナー
クチートだって エンテイに
負けないぐらい強いのに。

クチート
さすがに三聖獣と はりあうほどの
ちからはないよ。

クチート
あと……なんでだろう……?

クチート
なぜか ムカつかないんだよね。
不思議だけど……。

パートナー
ふうん……そんなもんなの……?

パートナー
まあ いいや。
とにかく あと少しだと思うし。

パートナー
エンテイたちだけでなく ボクたちも
だっしゅつできるよう がんばろう!


ライコウ
どうやら ここが ちょうじょう
らしいな……。

スイクン
われらがみた古代文字の きじゅつが
正しければ……

スイクン
ここに……希望のとびらが……。

エンテイ
それらしきものは 見当たらないな。

クチート
今まできた どこの場所よりも
ここは高地だ。

クチート
空が近い。

クチート
黒いうずが上空を おおっている……。

クチート
あれは……。

虚無の影が降ってくる

クチート
やはり……!

スイクン
虚無の影か……!

ライコウが一掃する

パートナー
あ…あれはっ!?

パートナー
なんか いっしゅんだけ
見えたけど……

パートナー
もしかして あれが希望のとびら……?

クチート
そうか! 希望のとびらとは
もとの世界とをつなぐ ひとすじの光!

クチート
その光を虚無の影が おおいかくして
いるんだ!

パートナー
じゃ…じゃあ ここにいる虚無の影を
うちはらえば……!

エンテイ
光は差し……!

スイクン
希望のとびらは あらわれるッ!

両端の虚無の影がメガゲンガーへ変わる

パートナー
な……!

中央の虚無の影はメガバンギラスへ変わる

パートナー
なんなの!? これは!?

エンテイ
ひるむなッ!

エンテイ
すべては 虚無の影が作り出した
幻影だッ!!

ライコウ
コイツらを けちらし……!

スイクン
希望のとびらに とびこむッ!!

エンテイ
いくぞッ!


パートナー
はあはあ……。

パートナー
やっと……たおせた……。

スイクン
希望のとびらだ!

ライコウ
飛びこむぞッ! 走れッ!!

とびらの前に虚無の影が降ってくる

パートナー
わわわわわわっ!!?

グオオオオーーーーーーーッ!

パートナー
き…希望のとびらが……!

ライコウ
ハアハア……。

スイクン
はあはあ……。

パートナー
たおしても たおしても……

クチート
次々と……!

パートナー
う…うしろにもっ!!

ライコウ
きりがねえ……!

スイクン
このままだと体力が……!

(はあはあ……。)

ライコウ
クッ……!

エンテイ
クチート……!

エンテイ
クチート! たのみがッ!

(はあはあ……。)

パートナー
リーダー!!

パートナー
リーダー! だいじょうぶ!?

(ダメだ…ちからが……。)

パートナー
ううっ……希望のとびらも すぐに
消えちゃうし……

パートナー
あきらめたくないけど……
でも これじゃ……。

クチート
ええっ!?

エンテイ
たのめるかッ!?

クチート
最初から そのつもりで……!

クチート
……わかった……。

エンテイ
ライコウ! スイクン!

スイクン
わかってるッ!

スイクン
もとより……!

ライコウ
決めていたことッ!

パートナー
クチート……。

クチート
リーダーパートナー

クチート
かくごしてねっ!

パートナー
ク…クチート!? なにを!?

エンテイ
いくぞッ!

グオオオオーーーーーーーッ!!

虚無の影を一掃

クチート
いけぇぇぇーーーーーーーーーっ!!

アイアンヘッドでとびらの前に吹っ飛ばす

パートナー
うわああああぁぁぁぁっ!!

パートナー
こ…これは……!?

クチート
リーダーパートナー

クチート
早く希望のとびらに!

パートナー
ええ~~っ!?

光のすじが細くなる

スイクン
最初から かくごしていたことだ!

スイクン
全員で帰れるほど ここは
あまい場所ではないッ!

パートナー
で…でも!!

光のすじが更に細くなる

エンテイ
オマエたちなのだッ!
この星を救う一番の可能性はッ!

エンテイ
虚無の世界で スイクン ライコウと
合流した時から……

エンテイ
オマエたちを もとの世界へとどけると
われらは ちかいあったッ!

エンテイ
オマエたちこそが……
われらの希望なのだッ!

パートナー
み…みんな……!

光のすじが切れそうになるぐらい細くなる

ライコウ
希望のとびらが消えるぞッ!

ライコウ
はやく飛びこまんか! このバカタレがッ!

パートナー
リーダー

パートナー
みんな! 待ってて!

パートナー
ぜったいに助けるから!

パートナー
ここから みんなを! ぜったいに!

クチート
リーダーパートナー

クチート
たのんだよ! この星を!

クチート
みんなの この世界を!!


パートナー
うわあああああぁぁぁぁぁっ!!


(ううっ……うううっ……。)

(ううっ……。)

(こ…ここは……?)

(……! ここは テンケイ山!?)

(そうだ……!)

パートナー!)

パートナー
ううっ……うーん……。

パートナー
あっ……リーダー……。

パートナー
ここは……?

パートナー
えっ? テンケイ山……?

パートナー
そっか! ボクたち……!

パートナー
虚無の世界から……!!

パートナー
そうだ! リーダー

パートナー
はやく みんなを!

(そっか! 光の水!)

パートナー
やっぱり! 水が……!

(すべて かれている……。)

(コノハナたちが そのままにして
おくとは思えないから……)

(かくごは してたけど……。)

パートナー
やっぱり 石からもとに もどせない……。

パートナー
ライコウ……。

パートナー
スイクン……。

パートナー
アーケンも……。

パートナー
ボク ぜったい みんなと
いっしょに……

パートナー
虚無の世界を出ようって
思っていたのに……。

(でも あの世界は 本当に
きびしいところだった……。)

(とてもじゃないけど みんなで
帰るのは 無理だった……。)

(エンテイは 最後にいっていた……。)

(最初から 自分と パートナー
もとの世界にもどすことを決め……)

(そして ちかいあっていたと……。)

(今思うと つめたいたいどを
取りつづけていたのも……)

(こちらに気づかれるのを かくすため
だったのかもしれない……。)

(とにかく自分は エンテイたちから
たくされたんだ。)

(落ちこんでいる場合じゃない。)

パートナー。)

パートナー
うん……そうだよね……。
わかってる……。

パートナー
ぜったいに助けるって 約束したし……

パートナー
なにより 星を守らないといけないし……

パートナー
きりかえないと……。

パートナー
あれ? でもどうして ボクたちを
えらんだんだろう……?

パートナー
リーダーは わかるよ。
人間だし。

パートナー
あの石板にある古代文字……

パートナー
『危機を乗りこえたくば ヒトをよべ。』

パートナー
あの言葉に エンテイたちは望みを
たくしたと思うんだ。

パートナー
でも ボクは……?
なんで???

(なぜか わからないけど……)

パートナーも 不思議な
ところはある。)

(古代文字がなぜか スラスラ
読めるし……)

(あと このスカーフ……。)

パートナーが 赤んぼうの時から
まいてあったって いってたけど……)

(考えてみると パートナー
なぞなところが多い。)

パートナー
まっ いっか!

パートナー
ボクは リーダーのオマケで
えらばれたと思えば!

パートナー
考えてる場合じゃないし!
それに……

パートナー
希望を たくしてくれたのは
エンテイたちだけじゃないよね?

パートナー
デデンネだって……


パートナー
デデンネ!!

デデンネ
ワタシたちは いいから……

デデンネ
ワタシたちの ためにも
ここを出て……。


パートナー
デデンネも 別れぎわで
ボクに……。

パートナー
あと 地天の山を のぼっている時の
クチートも……


パートナー
クチートは ムカつかないの?

パートナー
クチートだって エンテイに
負けないぐらい強いのに。

クチート
さすがに三聖獣と はりあうほどの
ちからはないよ。

クチート
あと……なんでだろう……?

クチート
なぜか ムカつかないんだよね。
不思議だけど……。

パートナー
あの時は 不思議だったけど……

パートナー
もしかしたら クチートは
あの時点でもう……

パートナー
エンテイたちの かくごに
気づいていたのかもしれない……


パートナー
エンテイたちだけじゃない。

パートナー
みんなが ボクたちに たくして
くれたんだ。

パートナー……。)

パートナー
思えば ボクたちは ずいぶん
みんなに ささえられてきたよね。

パートナー
アーケンにも ブイゼルにも
クチートにも。

パートナー
だったら今度は……ボクたちが
みんなを助けなきゃ!

パートナー
へこんでいるヒマなんか ないよね!

パートナー!!)

パートナー
リーダー! ワイワイタウンに
いこう!

パートナー
デンリュウを さがしに!

(自分も そう思っていた。)

(今 世界が どうなっているか
自分たちだけで調査してたら……)

(時間が かかりすぎてしまう。)

(とりあえずは デンリュウに
相談してみるのがいい。)

パートナー
じゃあ すぐに山を下りよう!


パートナー
こ…これは……?

(だれも いない……!)

(村のみんなは いったいっ!?)

(どうしたんだろう!?)

(まさか……みんな石に……!)

パートナー
いこう! リーダー

(えっ!?)

パートナー
も…もちろん すごく心配だよ……?

パートナー
おじいや みんなが どこで
どうしているか……

パートナー
ものすごく心配だよ……。

パートナー
でも……今 おじいを さがしに
いったら……

パートナー
そればっかりになる気がする……。

パートナー
それじゃ……ダメなんだ……。

パートナー……!)

パートナー
今は おだやか村だけじゃなく
この星全体の危機なんだから……

パートナー
ボクたちには 時間がないんだ……。

パートナー
リーダー。いこう。

パートナー
ワイワイタウンに……いこう……。

パートナー……。)

だいじょうぶ
おじいたちは 無事に決まっている
そうに決まっている

パートナー
はあはあ……。

(はあはあ……。)

パートナー
なんだか……

パートナー
前よりさらに暑くなっているよね……
はあはあ……。

(たしかに……。)

(なんとなく太陽も大きくなって
いるような……。)

(気のせいかな……。)

パートナー
あっ! リーダー
見えてきた!

パートナー
やっと ワイワイタウンだ!

パートナー
もう少しだよ! いこう!

パートナーが♀口調 Edit

ブイゼル
あたりの様子が 少し かわったな。

ホルビー
あそこからまた 不思議のダンジョンに
なってるような気がするよね。

クチート
ここまで ずっと一本道だし
進むしかない。

クチート
いこう あの先へ。

静かな岩場


パートナー
わわっ! なんか急に まっくらな
ところに きちゃったよ!

アーケン
見通しが悪いな。

アーケン
みんな無事か!?

デデンネ
ワタシは だいじょうぶです!

パートナー
ワタシも!

クチート
明かりが見える。

クチート
あそこに いってみよう。

クチート
なんとか ぬけられたようだな。

アーケン
みんな! あそこの かべ!

アーケン
もしかして あれ 古代文字じゃ……!?

背後に虚無の影が現れる

クチート
たしかに古代文字だ。

パートナー
読むよ。え~と……

パートナー
『世界のどこかに 生命の木という
 ものがある。

パートナー
その生命の木に ダークマターが
とりついている。

パートナー
ダークマターは 成長することで
生命の木から精気をうばう。

パートナー
このままだと生命の木は
かれてしまう。

パートナー
なんとかしなくては……。』

パートナー
……書かれてあることは これで
終わりよ。

アーケン
なんだ? 生命の木って……?

クチート
生命の木は 世界のどこかにある
ものすごく大きな木のことだ。

クチート
万物生成の 根本となる精気……
その みなもとであり……

クチート
この世界へ つねに命の息吹を
送りこんでいる。

クチート
生命の木は この星の命そのもの
なんだ。

デデンネ
この星の命に ダークマターが
とりついているっていうの!?

アーケン
それって ものすごく ヤバいこと
なんじゃないのか!?

クチート
そうだね……。

クチート
世界の そんぞくを 左右するぐらいの
ことなのかも……。

パートナー
ねえ 前からちょっと思ってたこと
なんだけど……

パートナー
ダークマターって この虚無の世界に
いるんじゃないかなあ……。

アーケン
ここに? ダークマターが……?

パートナー
うん。だから ダークマターが
とりついてるんだとしたら……

パートナー
生命の木もまた ここにあるんじゃ
ないかなって思ったんだけど……。

クチート
ワタシも最初はそう考えたけど
ちがうな。

クチート
生命の木は ワタシたちの もとの世界に
あるものだ。

クチート
生命の木に ダークマターがとりついて
いるのであれば……

クチート
ダークマターは 虚無の世界にはいないと
いうことになる。

パートナー
そっかぁ……。

パートナー
それじゃ よけい なんとしてでも
帰らないとね……。

パートナー
ああ もとの世界は 今
どうなってるんだろう……?

クチート
泉の封印は リーダー
といたワケだが……

クチート
イベルタルたちが 光の水を そのまま
放っておくとも思えない……。

アーケン
想像もつかないが……きっと
大変なことになってそうだな……。

デデンネ
ねえ ちょっと。

デデンネ
ブイゼルは……?

アーケン
ホントだ。いないな……。

パートナー
ホルビーも……?

パートナー
どこいっちゃったんだろ……。

デデンネ
あっ!

デデンネ
ブイゼル!

アーケン
なんだ。いるじゃないか。

パートナー
よかった。心配しちゃったよ~。

パートナー
ブイゼル。どこいってたの?

パートナー
ホルビーは 見なかった?

ホルビー
みんな はなれろっ!!

ホルビー
そのブイゼルは ニセモノだっ!!

パートナー
……えっ!?

デデンネ
ホ…ホルビー!!

ホルビー
オレ見たんだ!

ホルビー
得体の知れない バケモノが
ブイゼルに 変身するのを!

パートナー
ええ~~~~っ!!?

ホルビー
こいつは ブイゼルじゃない!

ホルビー
だから気をつけ……

クチートがアイアンヘッドで吹っ飛ばす

ホルビー
ぐわっ!!

パートナー
ク…クチート! なにを!?

クチート
キサマこそ何者だっ!?

クチート
ホルビーは 自分のことをオレとは
よばないっ!!

ブイゼルが倒れる

デデンネ
ブイゼル!!

ホルビーが虚無の影へと変わる

パートナー
ホ…ホルビーが……!!?

アーケン
なんだ!? あれは!?

パートナー
こ…これは……!?

パートナー
ホルビーは どうなっちゃったの!?

クチート
おそらく……

クチート
ホルビーは もう……。

デデンネ
ええ~~~っ!?

アーケン
みんな! くるぞっ!!

アーケン
かまえろっ!!


パートナー
はあはあ……。

アーケン
はあはあ……。

アーケン
な…なんだ コイツら……。

アーケン
たたいても たたいても
よみがえってきやがる……。

デデンネ
ダメ……きりがない……。

クチート
さらに ふえるか……!

デデンネ
ブイゼル……!

アーケン
うわああああっ!!

デデンネ
きゃああああっ!

パートナー
アーケン! デデンネ!

クチート
パートナー
助けるより 今は自分の身をっ!

パートナー
でも! ワタシ ちかったんだもん!

パートナー
いっしょに……!

パートナー
みんな いっしょに……

パートナー
ぜったいに ここを
だっしゅつするって……!

パートナー
なのに こんなの……!

デデンネ
クチートのいう通りよ……!

パートナー
デデンネ!!

デデンネ
ワタシたちは いいから……

デデンネ
ワタシたちの ために
ここを出て……。

パートナー
うわあああああっ!!

(うわっ!!)

パートナー
リーダー!!

(し…しまった! すきが!!)

(うぐぐ……なんだ これは……!?)

(まっくらで ネバネバして……
身動きが……!)

パートナー
リーダー!! だいじょうぶ!?

パートナーの声……?)

クチート
ダメだ! パートナー

パートナー
いやだ! リーダー
助けるんだ!

パートナー
たす……る…だ……

(……! こ…声が……!)

(いしきが…遠くなって……。)

パートナー
あ…らめちゃ…ダ……

(……がんばり……たいけど……)

(感覚が……すいとられていく……。)

(ダ…ダメだ……)

(もう…ここまで……か……)

グオオオオーーーーーーーッ!!

虚無の影を一掃

(……えっ!?)

クチート
エンテイ!

パートナー
ライコウ! スイクン!

(た…助かったのか……!?)

パートナー
リーダー! だいじょうぶ!?

エンテイ
ここを はなれるぞッ!!

パートナー
えっ!?

パートナー
で…でも ほかにも!
デデンネや アーケンが……。

スイクン
ここにいては やられるだけだ!

ライコウ
あきらめろッ!!

グオオオオーーーーーーーーーーーッ!!


スイクン
とりあえずは 安全なようだな。

クチート
た…助けてくれたのか……?

クチート
ありがとう。

パートナー
で…でも……デデンネたちが……。

グオオオオーーーーーーーッ!!

パートナー
わっ……!!

エンテイ
助けたと思うのかッ!?
うぬぼれるなッ!!

エンテイ
われらが ここを出るにあたり
ひつようと はんだんしただけだッ!

クチート
ひつよう……?

スイクン
人間だ。

スイクン
『危機を乗りこえたくば ヒトをよべ。』

スイクン
古代のポケモンたちが残した足形文字と
今回の石化が関係しているのであれば……

スイクン
カギは人間にあると われらは
にらんでいる。

ライコウ
キサマらは 古代文字が
読めるのだろう……?

ライコウ
われらも少しは読めるが これより先は
より せいかくな解読が ひつようとなる。

エンテイ
そして オマエたちが つけている
そのスカーフだ。

パートナー
スカーフ……?

エンテイ
炎の島で とつぜん そのスカーフが
光り出した……。

エンテイ
なぜ そうなったのかは わからんが……

エンテイ
そのスカーフは 特別なちからを
ひめている。

エンテイ
いざという時 役に立つかもしれん。

ライコウ
わかったか。

ライコウ
悪いが キサマらには これから……

ライコウ
われらが ここを出るための
すてごまとなってもらう。

パートナー
ええ~っ!?

クチート
もし ことわったら……?

ライコウ
その時は……!

技を構える

パートナー
ううっ……。

ライコウ
どのみち キサマたちは あのままでは
虚無の影に やられていた。

ライコウ
われらのおかげで 生きながらえたのだ。

ライコウ
もんくは あるまい。

クチート
………………。

エンテイ
ここにくるにあたり われらも
古代文字を いくつか解読した。

エンテイ
そして……

エンテイ
あそこに見える山……

エンテイ
地天の山とよばれる あの山の
ちょうじょうこそが……

エンテイ
もとの世界と つながっていると
いうことがわかった。

パートナー
もとの……!?

エンテイ
今から あそこに向かうが……

エンテイ
かってな行動はするな。

エンテイ
すべては われら3匹が ここから
出ることを ゆうせんし サポートしろ。

エンテイ
オマエたちに えらぶ道はない。
いくぞ。

パートナー
ううっ……なんだか みょうなことに
なってきちゃったね……。

パートナー
ワタシは みんなを……
デデンネたちを助けたいのに……。

クチート
パートナーには 悪いが……

クチート
このじょうきょうで みんなを
助けるのは もはや むずかしいな……。

パートナー
ええ~っ!?

クチート
あくまで虚無の世界での話だ。

クチート
もとの世界にもどれれば 石になった
ポケモンを復活させる方法がある。

パートナー
あっ……!

(光の水か……!)

クチート
テンケイ山の泉は さすがに コノハナたちが
そのままにしておくとは思えないけど……

クチート
でも 光の水は ほかの場所にも
あるかもしれない。

クチート
とにかく ここから出ることさえ
できれば……

クチート
みんなを助ける すべは なにかしら
あると思うよ。

パートナー
そっか! さすが クチート!

パートナー
ちょっと元気が出てきたよ!

クチート
まずは エンテイたちを ゆうせんに
サポートしなきゃならないけど……

クチート
目的は同じだから いっしょに行動して
そんはないはずだ。

パートナー
ワタシたちも出られれば いいワケだしね。

ライコウ
おい! なにしてるッ!

ライコウ
早くこいッ!!

クチート
とりあえずは エンテイたちと行動しながら
突破口を さぐろう。


ライコウ
あそこが入口のようだな。

エンテイ
先頭は オマエがいけ。

(じ…自分が……?)

ライコウ
敵の強さを みきわめるためだ。

エンテイ
じゅんびが ととのい次第
出発するぞ。

地天の山


エンテイ
だいぶ のぼってきたな。

ライコウ
みろッ!

ライコウ
あそこに あとが……!

スイクン
古代文字だ。

ライコウ
おいキサマ!

パートナー
ワ…ワタシ……!?

ライコウ
読め。

パートナー
えっと 読むよ……。

パートナー
『とうとう ここまできた。

パートナー
この先……地天の山の ちょうじょうに
あらわれるのが 希望のとびら。

パートナー
もとの世界とつなぐ ひとすじの光。

パートナー
虚無の世界の……出口だ。』

(やはり このちょうじょうが……!)

パートナー
『しかし問題がある。

パートナー
無数の虚無の影が 地上の光を
さえぎっているからだ。

パートナー
ええっ!? またあの黒いのが
いるのっ!?

パートナー
しかも無数って!!?

ライコウ
いいから つづきを読めッ!

パートナー
うっ…うん……。

パートナー
『あの虚無の影に たいこうする
 ちからは……

パートナー
残念ながら わたしにはない……。

パートナー
なので ここで待つことにする。

エンテイ
待つだと……?

ライコウ
なにをだ……?

パートナー
『星のならびを考えると ダークマターは
 間もなく停止する。

パートナー
ダークマターは 天体の動きと
関係があるからだ。

パートナー
ダークマターとの戦いにおいて
もとの世界にいる みんなが……

パートナー
生命の木を なんとか
守りぬくことができれば……

パートナー
やがて ダークマターは停止し
世界の消滅も 食い止められ……

パートナー
わたしも ここから出られる……。

パートナー
つまりは 石から復活できる。

パートナー
ただもし かりに ここから出られたと
しても戦いは終わりではない。

パートナー
じゅんびを しなくてはならない。
遠い未来のために。』

パートナー
……書いてあるのは ここまでよ。

スイクン
ダークマターの停止……。
星のならび……。

エンテイ
どういうことだ……?

クチート
ダークマターは 生命の木から
精気を うばいつづけ……

クチート
やがて生命の木は かれてしまい
この星……つまりこの世界も消滅する。

クチート
ただ ダークマターは 天体の周期と
関係して……

クチート
活動したり停止したりしているんだと
思う。

クチート
そして これを書いたポケモンは
停止する日が近いことを知っていた……。

クチート
だから ここでその日を待つと
決めたんだ。

パートナー
無事にここを ぬけられたのかなぁ……。

クチート
それは わからないけど……

クチート
大昔に ダークマターが停止したのは
まちがいなさそうだ。

ライコウ
なぜ わかる?

クチート
ワタシたちの世界が こうしてちゃんと
存在しているからだ。

クチート
ダークマターが停止していなければ
この星も ただではすまない。

クチート
ワタシたちの時代を むかえることも
なかったはずだ。

クチート
ここに書かれてある最後の一文……

クチート
『じゅんびを しなくてはならない。
 遠い未来のために。』

クチート
この『遠い未来』とは ワタシたちの
時代なのだと思う。

クチート
これを書いた古代のポケモンは 自分たちの
時代が無事だったとしても……

クチート
遠い未来にまた ダークマター復活の
周期がくることが わかっていた……。

スイクン
そして その通りに……

スイクン
ダークマターは われらの時代に
復活したということか……。

クチート
生命の木を守りぬいた 古代の
ポケモンたち……かれらは……

クチート
ワタシたちの時代のために 前もって
じゅんびをしたんだ。

クチート
テンケイ山にあった 封印の泉も
きっと……

クチート
そのうちの ひとつだったんじゃ
ないかな。

ライコウ
だが コノハナや イベルタルとか
いうヤツに だしぬかれたッ!

ライコウ
キサマらが マヌケだったおかげでなッ!

パートナー
なっ……!(なんだって~~~っ!?
……とか声に出して いっちゃうと……)

パートナー
(また ガオォォー! とかって
おこられるから いわないけど……。)

パートナー
(でも なんなの! あの いいかた!
ムカツク~!!)

エンテイ
星の周期による ダークマターの停止は
われらの時代でも起きると思うか?

クチート
ワタシたちも ここで待てば
出られるかもしれないという期待か?

クチート
そんな望みは すてた方がいいんじゃ
ないかな。

クチート
石化事件が起きはじめたのは
それほど遠くない。

クチート
ダークマターが いつ復活したのかまでは
予測できないが……

クチート
少なくとも すぐに停止するとは
思えない。

エンテイ
フンッ! 期待などしておらん!
参考に聞いてみたまでのことッ!

エンテイ
ちからで けちらし……
ここから出ていくまでだッ!

エンテイ
この先も オマエが先頭だ!

エンテイ
じゅんびが ととのい次第
ちょうじょうに向かう!

エンテイ
われらが この世界から出られるまで
オマエたちは ただの道具だッ!

エンテイ
いいなッ!

パートナー
ちょっと~。
なんなの? あのたいど?

パートナー
世界の危機だというのに 自分たちの
ことしか考えてないし!

パートナー
クチートは ムカつかないの?

パートナー
クチートだって エンテイに
負けないぐらい強いのに。

クチート
さすがに三聖獣と はりあうほどの
ちからはないよ。

クチート
あと……なんでだろう……?

クチート
なぜか ムカつかないんだよね。
不思議だけど……。

パートナー
ふうん……そんなもんなの……?

パートナー
まあ いいや。
とにかく あと少しだと思うし。

パートナー
エンテイたちだけでなく ワタシたちも
だっしゅつできるよう がんばろっ!


ライコウ
どうやら ここが ちょうじょう
らしいな……。

スイクン
われらがみた古代文字の きじゅつが
正しければ……

スイクン
ここに……希望のとびらが……。

エンテイ
それらしきものは 見当たらないな。

クチート
今まできた どこの場所よりも
ここは高地だ。

クチート
空が近い。

クチート
黒いうずが上空を おおっている……。

クチート
あれは……。

虚無の影が降ってくる

クチート
やはり……!

スイクン
虚無の影か……!

ライコウが一掃する

パートナー
あ…あれはっ!?

パートナー
なんか いっしゅんだけ
見えたけど……

パートナー
もしかして あれが希望のとびら……?

クチート
そうか! 希望のとびらとは
もとの世界とをつなぐ ひとすじの光!

クチート
その光を虚無の影が おおいかくして
いるんだ!

パートナー
じゃ…じゃあ ここにいる虚無の影を
うちはらえば……!

エンテイ
光は差し……!

スイクン
希望のとびらは あらわれるッ!

両端の虚無の影がメガゲンガーへ変わる

パートナー
な……!

中央の虚無の影はメガバンギラスへ変わる

パートナー
なんなの!? これは!?

エンテイ
ひるむなッ!

エンテイ
すべては 虚無の影が作り出した
幻影だッ!!

ライコウ
コイツらを けちらし……!

スイクン
希望のとびらに とびこむッ!!

エンテイ
いくぞッ!


パートナー
はあはあ……。

パートナー
やっと……たおせた……。

スイクン
希望のとびらだ!

ライコウ
飛びこむぞッ! 走れッ!!

とびらの前に虚無の影が降ってくる

パートナー
わわわわわわっ!!?

グオオオオーーーーーーーッ!

パートナー
き…希望のとびらが……!

ライコウ
ハアハア……。

スイクン
はあはあ……。

パートナー
たおしても たおしても……

クチート
次々と……!

パートナー
う…うしろにもっ!!

ライコウ
きりがねえ……!

スイクン
このままだと体力が……!

(はあはあ……。)

ライコウ
クッ……!

エンテイ
クチート……!

エンテイ
クチート! たのみがッ!

(はあはあ……。)

パートナー
リーダー!!

パートナー
リーダー! だいじょうぶ!?

(ダメだ…ちからが……。)

パートナー
ううっ……希望のとびらも すぐに
消えちゃうし……

パートナー
あきらめたくないけど……
でも これじゃ……。

クチート
ええっ!?

エンテイ
たのめるかッ!?

クチート
最初から そのつもりで……!

クチート
……わかった……。

エンテイ
ライコウ! スイクン!

スイクン
わかってるッ!

スイクン
もとより……!

ライコウ
決めていたことッ!

パートナー
クチート……。

クチート
リーダーパートナー

クチート
かくごしてねっ!

パートナー
ク…クチート!? なにを!?

エンテイ
いくぞッ!

グオオオオーーーーーーーッ!!

虚無の影を一掃

クチート
いけぇぇぇーーーーーーーーーっ!!

アイアンヘッドでとびらの前に吹っ飛ばす

パートナー
うわああああぁぁぁぁっ!!

パートナー
こ…これは……!?

クチート
リーダーパートナー

クチート
早く希望のとびらに!

パートナー
ええ~~っ!?

光のすじが細くなる

スイクン
最初から かくごしていたことだ!

スイクン
全員で帰れるほど ここは
あまい場所ではないッ!

パートナー
で…でも!!

光のすじが更に細くなる

エンテイ
オマエたちなのだッ!
この星を救う一番の可能性はッ!

エンテイ
虚無の世界で スイクン ライコウと
合流した時から……

エンテイ
オマエたちを もとの世界へとどけると
われらは ちかいあったッ!

エンテイ
オマエたちこそが……
われらの希望なのだッ!

パートナー
み…みんな……!

光のすじが切れそうになるぐらい細くなる

ライコウ
希望のとびらが消えるぞッ!

ライコウ
はやく飛びこまんか! このバカタレがッ!

パートナー
リーダー

パートナー
みんな! 待ってて!

パートナー
ぜったいに助けるから!

パートナー
ここから みんなを! ぜったいに!

クチート
リーダーパートナー

クチート
たのんだよ! この星を!

クチート
みんなの この世界を!!


パートナー
うわあああああぁぁぁぁぁっ!!


(ううっ……うううっ……。)

(ううっ……。)

(こ…ここは……?)

(……! ここは テンケイ山!?)

(そうだ……!)

パートナー!)

パートナー
ううっ……うーん……。

パートナー
あっ……リーダー……。

パートナー
ここは……?

パートナー
えっ? テンケイ山……?

パートナー
そっか! ワタシたち……!

パートナー
虚無の世界から……!!

パートナー
そうだ! リーダー

パートナー
はやく みんなを!

(そっか! 光の水!)

パートナー
やっぱり! 水が……!

(すべて かれている……。)

(コノハナたちが そのままにして
おくとは思えないから……)

(かくごは してたけど……。)

パートナー
やっぱり 石からもとに もどせない……。

パートナー
ライコウ……。

パートナー
スイクン……。

パートナー
アーケンも……。

パートナー
ワタシ ぜったい みんなと
いっしょに……

パートナー
虚無の世界を出ようって
思っていたのに……。

(でも あの世界は 本当に
きびしいところだった……。)

(とてもじゃないけど みんなで
帰るのは 無理だった……。)

(エンテイは 最後にいっていた……。)

(最初から 自分と パートナー
もとの世界にもどすことを決め……)

(そして ちかいあっていたと……。)

(今思うと つめたいたいどを
取りつづけていたのも……)

(こちらに気づかれるのを かくすため
だったのかもしれない……。)

(とにかく自分は エンテイたちから
たくされたんだ。)

(落ちこんでいる場合じゃない。)

パートナー。)

パートナー
うん……そうよね……。
わかってる……。

パートナー
ぜったいに助けるって 約束したし……

パートナー
なにより 星を守らないといけないし……

パートナー
きりかえないと……。

パートナー
あれ? でもどうして ワタシたちを
えらんだんだろう……?

パートナー
リーダーは わかるよ。
人間だし。

パートナー
あの石板にある古代文字……

パートナー
『危機を乗りこえたくば ヒトをよべ。』

パートナー
あの言葉に エンテイたちは望みを
たくしたと思うんだけど……

パートナー
でも ワタシは……?
なんで???

(なぜか わからないけど……)

パートナーも 不思議な
ところはある。)

(古代文字がなぜか スラスラ
読めるし……)

(あと このスカーフ……。)

パートナーが 赤んぼうの時から
まいてあったって いってたけど……)

(考えてみると パートナー
なぞなところが多い。)

パートナー
まっ いっか!

パートナー
ワタシは リーダーのオマケで
えらばれたと思えば!

パートナー
考えてる場合じゃないし!
それに……

パートナー
希望を たくしてくれたのは
エンテイたちだけじゃないよね?

パートナー
デデンネだって……


パートナー
デデンネ!!

デデンネ
ワタシたちは いいから……

デデンネ
ワタシたちの ためにも
ここを出て……。


パートナー
デデンネも 別れぎわに
ワタシに……。

パートナー
あと 地天の山を のぼっている時の
クチートも……


パートナー
クチートは ムカつかないの?

パートナー
クチートだって エンテイに
負けないぐらい強いのに。

クチート
さすがに三聖獣と はりあうほどの
ちからはないよ。

クチート
あと……なんでだろう……?

クチート
なぜか ムカつかないんだよね。
不思議だけど……。

パートナー
あの時は 不思議だったけど……

パートナー
もしかしたら クチートは
あの時点でもう……

パートナー
エンテイたちの かくごに
気づいていたのかもしれない……


パートナー
エンテイたちだけじゃない。

パートナー
みんなが ワタシたちに たくして
くれたのよね。

パートナー……。)

パートナー
思えば ワタシたちは ずいぶん
みんなに ささえられてきたよね。

パートナー
アーケンにも ブイゼルにも
クチートにも。

パートナー
だったら今度は……ワタシたちが
みんなを助けなきゃ!

パートナー
へこんでいるヒマなんか ないよね!

パートナー!!)

パートナー
リーダー! ワイワイタウンに
いこっ!

パートナー
デンリュウを さがしに!

(自分も そう思っていた。)

(今 世界が どうなっているか
自分たちだけで調査してたら……)

(時間が かかりすぎてしまう。)

(とりあえずは デンリュウに
相談してみるのがいい。)

パートナー
じゃあ すぐに山を下りよっ!


パートナー
こ…これは……?

(だれも いない……!)

(村のみんなは いったいっ!?)

(どうしたんだろう!?)

(まさか……みんな石に……!)

パートナー
いこっ! リーダー

(えっ!?)

パートナー
も…もちろん すごく心配よ……?

パートナー
おじいや みんなが どこで
どうしているか……

パートナー
ものすごく心配だよ……。

パートナー
でも……今 おじいを さがしに
いったら……

パートナー
そればっかりになる気がする……。

パートナー
それじゃ……ダメなの……。

パートナー……!)

パートナー
今は おだやか村だけじゃなく
この星全体の危機なんだから……

パートナー
ワタシたちには 時間が……。

パートナー
リーダー。いこっ。

パートナー
ワイワイタウンに……いこっ……。

パートナー……。)

だいじょうぶ
おじいたちは 無事に決まっている
そうに決まっている

パートナー
はあはあ……。

(はあはあ……。)

パートナー
なんだか……

パートナー
前よりさらに暑くなっているよね……
はあはあ……。

(たしかに……。)

(なんとなく太陽も大きくなって
いるような……。)

(気のせいかな……。)

パートナー
あっ! リーダー
見えてきた!

パートナー
やっと ワイワイタウンだ!

パートナー
もう少しだよ! いこっ!



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Last-modified: Thu, 08 Jun 2023 18:51:37 JST (333d)