慶長二十年(1615)、夏。 家康は、15万もの大軍を率いて大坂城を包囲する。 対する豊臣の兵は、わずか5万。 まさに玉砕覚悟の、絶望的な状況であった。 それでも、その男は諦めない。 闘志に燃える双眸には、一片の悲嘆もなかった。 狙うは徳川家康の首、ただ一つ。 戦国最後の戦いが、ついに幕を開ける。
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