松井田城攻めで負傷した幸村は 一時戦線を離脱したが残る 昌幸たちは続けて北条の支城・ 鉢形城を攻めた。 鉢形城は武田信玄さえ 落とせなかった堅城である。 城主は北条氏康の四男・氏邦 であった。 前田利家「まだまだ敵の士気は高えな・・・。」 真田昌幸「されど、この数を覆す方策などあるはずがない。ただ結末を引き延ばすだけの籠城など愚の骨頂である。」 昌幸の苛立ちをよそに、北条軍の 抵抗はいまだ根強いものがあった。