|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):60|330|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):70|250|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):100|140|c
|>|~分類|>|>|>|~性能|
|メーカー|---|PP|---(---)|全長|---mm(---mm)|
|国籍|---|総排気量|---cc(---cc)|全幅|---mm(---mm)|
|カテゴリ|---/---|最高出力|---/-------rpm&br;(---PS/-------rpm)|全高|---mm(---mm)|
|モデル|''高品質''/簡易|最大トルク|---kgfm/-------rpm&br;(--kgfm/-------rpm)|車両重量/配分|---kg(---)/--:--|
|ギャラリー|''対応''/非対応|駆動形式&br;吸気形式|---(--:--)/---|トランスミッション|-速|
|>|~入手方法|>|>|>|~カスタム/チューン制限|
|ディーラー|Cr.---|カスタム|>|>|ペイント:-、ホイール交換:-、エアロ装着:-|
|プレゼント|---|チューン|>|>|---|
//-備考はここ
#region(←カラーバリエーションを表示)
|>|>|>|~カラーバリエーション|
|---|---|---|---|
|---|---|---|---|
#endregion
----
//#ref(.jpg,nolink)
//#ref(.jpg,nolink)
----
-2011年のルマンのレギュレーションは、排気量が大幅に減る事が決定した。これに対しアウディ陣営は、R15+(GT6未収録)のエンジンを積み替えるのではなく、新規車両を制作することを決断する。
排気量ダウンで一番厳しくなったパワー面をカバーする為、R8〜R15+まで使用していたオープンボディを廃止し、R8C以来のクローズドボディを採用することにより、空気抵抗を削減していく事でスピードを維持しようとした。
この方向に走った理由のもう一つは、今まであったオープン/クローズドの性能調整がほぼ無くなったこともある(唯一とも言える性能調整は「クローズドの場合室温が一定以下になっていること」程度)。視界が悪いのが難点ではあるが、ルームミラー部分にバックビューモニターを埋め込む事である程度解決している。
同時にR8から続いていた左ハンドルから、右ハンドルへと変更された。これはノーズのフォーミュラ化が進んだ結果、左ハンドルではフットボックスのポジションもあり、ドライバーに窮屈な姿勢を取らさざるを得ない為である。

-コンセプトは「効率」。その大きなポイントはV型エンジンでは「吸気は内側、排気は外側でツインターボ」という今までの常識を打ち破った「外側吸気、内側排気でシングルターボ」というパワーユニットである。これによりエンジン自体をコンパクトにすることに成功。120度バンクV6エンジンのバンク間にターボを置いたことにより、ターボとエキマニという熱源をまとめる事が出来た為、冷却性能の向上にも繋がっている。シングルターボなので屋根上のインレットから取り入れた空気は、ほぼ一直線にコンプレッサーへと運ばれ、吸気抵抗の削減にも役立っている。
タービン本体も可変ジオメトリーコンプレッサーホイールを導入、エキゾーストハウジングも左右バンクから来た排気を、一度まとめてからターボに入れるのではなく、「互」という字の形のように、それぞれを独立してターボに入れるという独特な構成を採用し、熱効率アップと排気抵抗減少、エキマニの曲げや溶接部分が少なくなることによる信頼性の向上に繋がっている。コンプレッサーハウジングも同じように直接2系統で排出することにより、ターボ→インタークーラー→エンジンまでの経路をシンプルかつ短くすることに成功している。

-特徴的なライトユニットはフルLED仕様。今のエンブレムの前に使っていた「1」というエンブレムがモチーフになっている。開発にも気合を入れすぎたようで、カウルとこのライトユニットを合わせると、マンションが買えるという噂もあるほど。
なお照射距離は800m先まで照らす為、前の車に追いつくとバックミラーは真っ白になってしまい、何も見えなくなってしまうと、特に追いつかれる事の多いLM-GTEクラスのドライバーからは不満が出ている。ただこれくらい明るくないと闇夜のナイトセッションでは危険という、アウディ陣営からのメッセージとも受け取れる。

-2011年のルマンには3台を投入。1号車と3号車をLM-GTEクラスとのクラッシュで失う中、唯一生き残った2号車を最終局面まで1位で持って行く事に成功。しかし2-3-4位と3台全てを生き残らせているプジョー908(GT6未収録)との差はわずか1分。ここで2位のプジョーがラストピットでタイヤ交換をしないというギャンブルに出る。同じようにスプラッシュゴーしたのでは、タイヤが持たないと判断したアウディ陣営は4本交換のフルサービスを決断。これによりピットアウト直後に8秒まで詰め寄られてしまう。最終スティントを担当したロッテラーの必死のドライブにより、最後はなんとか14秒まで離して優勝をもぎ取る。最後の15分はパレードと言われるルマンの中で、チェッカーまでフルスピードで勝負を行っていたのはまれに見るケースであった。 
1年しか使われなかったとはいえ、あのルマンの激戦はファンの心に刻まれている。

-翌2012年。このマシンは新生WECの開幕戦に出場したのを最後に引退。第2戦よりモノコックから作り直され極限まで軽量化し、ハイブリッドシステムレディとなった「R18 Ultra」と、それにハイブリッドシステムを組み込んだ「R18 e-tron quattro」(共に未収録)を投入した。13年からはUltraモデルも撤退し、e-tronモデル1本のみで参戦している。
#hr
#region(発展系とも言えるUltraとe-tronの解説)
-UltraはTDIをベースに、e-tron搭載を前提、e-tron分のウェイトを可能な限り軽量化で賄おうとしたモデル。各部を効率と最適化というコンセプトで軽量化を重ねたことで、モノコックはアウディ史上最軽量となった。またフロント部分のモノコックはe-tronシステムのため、レイアウト自体も若干変更となっている。
-e-tron quatrroはUltraをベースに、ウィリアムズから購入したフライホイール式ハイブリッドシステムを組み込んだ物。システム自体は助手席に設置されたため、プロトタイプカーのアイデンティティでもある2座席という用件を満たしていないが、特例でOKとされた。ちなみに同年度登場のトヨタ TS030 HYBRID(GT6未収録)も同じように、ハイブリッドシステムは助手席を潰して設置されている。ちなみにe-tronとはアウディが研究中の電動技術の総称。2013年のジュネーブモーターショーにて、A3に積んだ「A3スポーツバックe-tron」が公開された。さすがにハイブリッドエンジンはフライホイールではなくリチウムイオン電池を採用している。
quatrroという名の通り4WDとなっているが、クアトロシステムを採用した訳ではなく、通常時はMR、ハイブリッドシステム作動時は4WD。つまり前軸を電気で駆動させるシステムとなっている。常時4WDモードが使えてしまうと、コーナー立上りでの加速が確実すぎるアドバンテージとなってしまうため、パワーの放出は120km/h以上と制限されている。
この年から、ライトユニットの点灯を制御することにより、ハンドルと連動して照射方向を変えるというギミックを導入した。

-2012年のルマンでは1号車、2号車のe-tronと3号車、4号車のUltraを2台ずつ送り込む。前年までのライバルプジョーが撤退し、新ライバルとなったトヨタの7号車、8号車も共にLM-GTEクラスと[[デルタウィング>デルタウィング 2012 Le Mans]]と絡みクラッシュする中、メインのe-tronで1-2、バックアップのUltraも3-5フィニッシュと完勝。同時にルマンの歴史に4WD車、ハイブリッド車での勝利という新たな歴史を刻み込んだ。

-2013年はe-tron3台体制で参加。リアにトヨタウィングと呼ばれる新たな翼端版を採用し、テールを若干伸ばしたラングヘック仕様にするなど、さらに効率が追求された。3連覇を狙った1号車がオルタネータートラブルで43分ガレージに釘付けになるというアウディらしからぬ部分もあったが、ノントラブルの2号車がきっちりトヨタを周回遅れにし優勝。2位こそ譲ったが3号車も3位、ピットで12周を費やした1号車も5位と耐久王の座は譲らなかった。
#endregion
#hr
以下余談

-R8、ベントレーSpeed8(R8C)、R10と収録される中、R15とR15+が今回も収録を外れている。ライバルである908 HDi FAPはGT5で収録されているのが惜しい所である。やはりR8で初優勝して以来、14年のアウディ栄光の歴史の中で、唯一の汚点なのが悪いのか…。
-またシャークフィンとカナードの色についてはドイツ国旗を表していて、1号車が「黒」、2号車が「赤」、3号車が「黄色」となっている。
-1号車、2号車はTeam Joestから参戦しているが、3号車のみNorth America名義として参戦している。


    ホーム 一覧 単語検索 最終更新 バックアップ   ヘルプ   最終更新のRSS