Top > セラ '92
分類性能
メーカートヨタ総排気量1,496ccPP341
国籍日本最高出力110PS/6,400rpm全長3,860mm
カテゴリノーマルカー/3ドアクーペ最大トルク13.5kgfm/5,200rpm全幅1,650mm
モデル簡易駆動形式FF全高1,265mm
ギャラリー非対応吸気形式NA車両重量910kg/58:42
内装簡易PWR8.34kg/PSTM5速
入手方法カスタム/チューン制限
ディーラーCr.1,881,000カスタムペイント:可、ホイール交換:可、エアロ装着:不可
プレゼント---チューン---
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  • 1987年に、トヨタが東京モーターショーに出品した「AXV-II」が大好評だったのを受けて、1989年の東京モーターショーに出品後、発売されたのがセラである。
    ベースは小型車スターレットだが、目に付くのはそのガルウィングドアと、一面ガラスに覆われたグラッシーキャビンだ。この車の登場時は「あのトヨタが壊れた*1」と言われるほどインパクトを与えた。
  • クローズドでありながらオープンカーのような雰囲気を楽しむことができるのがセラの特徴の一つである。なお横転時にキャビンが潰れないレベルの強度は確保されている。
    このガラスを作り出したのは旭硝子。強度と精度をこの大きさで両立するのは並大抵の苦労では無かったであろう。
    しかし、このグラッシーキャビンは、構造上太陽光を無条件で通してしまうことになり車内は直射日光に常にさらされ「走るビニールハウス」などと言われた。特に夏は殺人的な暑さと表現されるほど。
    • よってエアコンは「生命維持装置」ともはや同じである。更には稼働率の高さから故障率も非常に高い。エアコンの修理費は20万円ほどで、これは整備性が悪いと言われるSW20型MR2のトランスミッション交換費用よりも高価。たとえ厳冬期であったとしても中古車購入時のエアコンの動作確認は必須。
      限定車であるアムラックス仕様にはUVカットガラスなどが採用されている。標準装備すべきだったと思うのだが……。
  • もう一つの特徴としてガルウィングドアがある。セラのセールスポイントとして大々的に宣伝されたことからも重要度の高さがうかがえる。
    メルセデス 300SLランボルギーニ カウンタックとは違い、斜め前方にドアを跳ね上げる機構はセラへの採用が世界初であり、現在ではバタフライドアと呼ばれている形式を採用している。
    開閉時のダンパーはガス式ストラットダンパーが採用された。
    また横転しルーフが激しく損傷してもガルウィングの開閉が正常に行われるまでに剛性が高められている。
    この横転脱出実験には開発主査の金子幹雄氏自らがセラに乗り込み行った。
    • とはいえ経年劣化には勝てずダンパーがへたり全開放しても勝手にドアが閉まる、通称「ギロチン」という危険な現象を起こす個体もある。
      そのため中古車購入時は「ギロチン」の確認は必須である。ちなみに新品ダンパーは1本4万円。
  • 残念ながら1995年に生産を終えてしまったが、今でも一部のマニアに人気がある。
    • また、独特のドア開閉機構ゆえにカスタムカーのベースにされることも多々ある。
      中にはスターレットがベースという事で、ターボエンジンを突っ込んでしまう人も。ガラストップによる高い重心と低い剛性が相まって、運転はとてもトリッキーではあるのだが。

+  余談



*1 ごく一部を除いては「80点主義」と揶揄されるほど無難なクルマ作りが身上のメーカーと一般的に認知されていた

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Last-modified: 2015-05-21 (木) 02:19:41 (3263d)