-総排気量:3495cc
-最高出力:650ps(840ps)/6800rpm(7000rpm)
-最大トルク:72.00kgfm(96kgfm)/4400rpm(4500rpm)
-駆動形式:MR
-全長:4720mm
-全幅:2000mm
-全高:1090mm
-車両重量:1000kg
-価格:Cr.293,254,500(走行距離4497km)
-Lv:23
-PP:683(690)
-備考:()内の数値はリフレッシュ・OHした際のもの
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-日産自動車が1990年代後半にル・マン24時間レースのために、トム・ウォーキンショー・レーシング (TWR) の協力のもと開発されたレーシングカーである。
-名称は、かつて1960年代の日本グランプリで活躍した日産・R380〜R382の系列として名づけられた。
-エンジンは、グループCで使用していた3.5L・V8ツインターボのVRH35Zをベースに開発されたVRH35Lが搭載された。型番こそ違ってはいるが新型が開発されたわけではなく、VRH35Zにリストリクターを装着しブースト圧を下げただけで、エンジンそのものはVRH35Zそのままであった。VRH35ZはグループCで実績を残していたエンジンではあったが、リストリクターを始めとする各部への最適化が行われておらず、性能はかなり低くなってしまっていた。
--わざわざ昔のエンジンを引っ張ってきたあたり、当時の日産財政悪化が深刻な事態になっていたことを証明するエピソードとも言える。
-当初はLMP1クラスでの参戦が計画されていたが、GT1規定へと変更されたため、規定により[[ロードカー>日産 R390 GT1 ロードカー '98]]が1台製造された。現在ロードカーは日産座間記念車庫にレースカーと共に保管されている。

-ル・マン24時間には1997年に初参戦。予備予選ではポールポジションを獲得する順調なスタートを切る。しかし、レギュレーション解釈の違いにより改修を余儀なくされ、結果的にギアボックストラブルを誘発・発生し、結果は残せなかった。

-翌1998年の参戦時には、トラブルを生んだギアボックスの改善、ロングテール化などの空力改善、TCSやABSなど各種電子制御を導入するなどし、性能を向上。改良が功を奏し、優勝候補達が多く脱落する荒れた展開の中、星野一義・鈴木亜久里・影山正彦の乗るマシンが総合3位を獲得し、前年度のマシンをアップデートさせた車両を含む出走した4台全車が10位以内で完走する健闘をみせた。

-翌1999年にはGT1規定の消滅に伴いR390での参戦をやめ、オープントップのル・マンプロトタイプであるR391で参戦するも、電気系統のトラブルによるリタイヤに終わった。それ以降日産はル・マンから遠ざかっている。


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