-総排気量:2568cc
-最高出力:280ps/6800rpm
-最大トルク:36.00kgfm/4400rpm
-駆動形式:4WD (標準前後トルク配分=150:-50 / 既知の問題)
-全長:4545mm
-全幅:1755mm
-全高:1340mm
-車両重量:1500kg
-重量バランス:55対45
-価格:Cr.5,290,000
-Lv:6
-PP:456
-備考:トランスミッションは5速
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#ref(サン・ガルガノ修道院_6.jpg,nolink)
#ref(サン・ガルガノ修道院_7.jpg,nolink)
-いわゆる[[ケンメリGT-R>日産 スカイライン 2000GT-R (KPGC110) '73]]から16年、ついにR32型(8代目スカイライン)でスカイラインGT-Rが復活を果たした。
-エンジンは形式こそRB型ながら事実上新開発のRB26DETTを搭載し、[[Z32型フェアレディZ>日産 フェアレディ Z 300ZX TT 2シーター (Z32) '89]]に続いて最高出力280psを達成した。
搭載された4WDシステムはアテーサE-TSと呼称され、通常はFR状態であるがGセンサーや車輪速センサーからの信号によってフロントに自在に駆動力を配分できるシステムで、重い車体ながら優れた旋回性能を誇った。
--有名な話だが、スカイラインGT-Rが「ドリフトできない」と言われているのはこのアテーサがあるから。リアが滑り出すと、前輪駆動が働くからだ。ちなみにアテーサは改良されながら、[[R35型GT-R>日産 GT-R '07]]などの現在の日産4WDスポーツ車にも採用されている。ちなみにR32のはアテーサE-TSのヒューズを引っこ抜くだけでFRで固定される。しかし、そのままでは車検を通らないため滅多にやる人はいない。R33以降はヒューズでは駄目で、専用のコントローラー(HKS製アテーサETSコントローラーなど)が必要となる。
--本格的に4WDを殺してFRにしたい場合は、ER34のミッションとオイルパンをスワップ、同時にドライブシャフトを抜けば単なるFR車となる。そこまでやる必要があるのはどうしてもドリフトで使いたいという人だけだが。
---しかしレースシミュではアテーサET-Sは再現されることはほとんどなく、GT5でも再現されていない。
スカイラインGT-Rだけを収録してGT-Rの挙動のリアルさを追求するゲームならともかく、GT5のようなカジュアル志向のレースシミュでごく一部の車種にそこまでリソースを割り当てるのは非現実的であるからだ。
---とはいえ、GTシリーズにおけるこの車のセッティングはこのアテーサによるドリフトのしづらさを反映してなのか、かなりドリフトが難しいセッティングに振られている。
これはR32に限らずほぼすべてのGT-Rにおいて言えることである。
-R32型スカイラインGT-R(以下BNR32型)は日産車で初めてニュルブルクリンクでテストを行ったクルマとして知られるが、最初にシルビアに偽装され持ち込まれたテスト車両は5km地点でタービンブロー、全開走行で1周するのに20分もかかり、ニュルの厳しさを思い知らされたというエピソードが残っている。
そうした困難を乗り越え、さらには当時のグループA基準を徹底的に研究した結果、完成したBNR32型は国内レース界を席巻し、GT-Rでなければ勝てないとさえ言われる状況まで作ってしまった。
これは年間5000台以上(当初、93年から2500台に緩和される)生産しなければいけない=高額なモデルを限定生産出来ないと…いう縛りで始まったはずのグループAを根本的に揺るがす、資金力に物を言わせたエボリューションモデル大量生産というレボリューションも背景にあった。ちなみに[[三菱 ランサーエボリューション GSR '92]]は93年用のホモロゲ分2500台を限定生産するという超荒業に出ている。
こういった日本勢の力技もあり、最終的にグループAというジャンルがコスト増から発展的解消に向かっていった。
-なお、1993年にスカイラインがフルモデルチェンジした後もBNR32型自体の生産は続き、総生産台数は43,934台であった。この新生GT-Rは日本のスポーツカーの歴史を語る上で欠かせない一台となった。
-GT5に収録されている本モデルはVスペック IIと呼ばれる、グループAにおいて4年連続制覇を記念したモデルである。
Vスペックが設定された当時では認可されなかった245/45R17という幅広タイヤを装備している。さらに、BBS製ホイールやブレンボ製ブレーキキャリパーを標準装備している。
ノーマルのR32が後期型で1480kgなのに対し、このVスペック IIは1500kgと、ノーマルよりも少し車両重量が増している。

-その他、GT5に収録されているBNR32型スカイラインGT-Rは以下の通り。''太字''はプレミアムカー。
--市販モデル
---[[1989年式標準>日産 スカイライン GT-R (R32) '89]]、[[1991年式標準>日産 スカイライン GT-R (R32) '91]]、[[1991年式N1>日産 スカイライン GT-R N1 (R32) '91]]
、[[1993年式Vスペック>日産 スカイライン GT-R Vスペック (R32) '93]]、[[1993年式Vスペック N1>日産 スカイライン GT-R Vスペック N1 (R32) '93]]
、''1994年式VスペックII(本車)''
--チューンドカー
---[[2000年式NISMO スカイラインGT-R S-tune>ニスモ スカイライン GT-R S-tune (R32) '00]]、''[[GTオリジナル(TC)>日産 スカイライン GT-R R32 TC]]''
--レーシングモデル
---[[1993年式カルソニック スカイライン GT-R(JTC参戦車両)>日産 カルソニック スカイライン GT-R レースカー '93]]
--GTアカデミー
---''[[Vスペック II>日産 スカイライン GT-R Vスペック II (GTアカデミー) '94]]''
-ベースモデルのスカイラインも3台がスタンダードカーで収録。
---[[1989年式GTS-t>日産 スカイライン GTS-t Type M (R32) '89]]、[[1991年式GTS-t>日産 スカイライン GTS-t Type M (R32) '91]]、[[1991年式GTS25>日産 スカイライン GTS25 Type S (R32) '91]]
#hr
-グランツーリスモ生みの親、山内一典氏が、ソニーコンピューターエンターティーメント入社直後に購入し、所有していた。しかし半年で全損させてしまったようだ。
-スカイラインR32GT-Rの4WDシステムは、かのポルシェ959(GT未収録)の4WDシステムをお手本にしたという文献がある。((『自動車ロン頂上作戦』P.139。GT-Rのくだりは一部伏字になっているが、年代、時期からしてほかに該当するクルマはない。))
-GT2までは収録されていたが、カルソニックスカイラインのベースグレードになっているのはGT-R NISMO '90。フロントに通称ニスモダクトと呼ばれる2連ダクト([[日産 スカイライン GT-R N1 (R32) '91]]にも装備されている)、リアにトランクガーニースポイラーが付属しているのが外見上の大きな特徴。グループAのホモロゲーションを取得するためのスポーツエボリューションモデルとして限定500台で販売され、即完売した。あまりにも人気が出たので、外見をそれっぽくする人が続出したが、NISMOはリアワイパーレスとなっているために判別可能。[[日産 オプション ストリーム Z '04]]のドライバーであったDai稲田氏が幸運にも購入できたのだが、事故で廃車になっている。
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-カラーバリエーション:Gun Gray Metallic,Crystal White,Spark Silver Metallic,Black Pearl(M),Red Pearl Metallic


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