-総排気量:1597cc
-最高出力:160ps/---rpm
-最大トルク:---kgfm/---rpm
-駆動形式:FR
-全長:3965mm
-全幅:1525mm
-全高:1360mm
-車両重量:---kg
-価格:Cr.4,846,800(走行距離6127km)
-Lv:5
-PP:417
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#ref(1600ラリー前.jpg,nolink)
#ref(1600ラリー後ろ.jpg,nolink)
-コンパクトで軽量、さらに高い信頼性をかかげて、三菱ランサーは1973年の2月に市場に登場し、独自の地歩を築いた。
-三菱ランサーのスポーツモデルであるランサー1600GSRは、なめらかな曲線で形成されたフォルムとその内に秘められた高性能に満ちあふれ、コルトやギャランの7年間にわたる実戦の中で培われてきた経験が結実した表れだった。
-「A73ランサー」の名で広く記憶にとどめられているランサー1600GSRは、1973年のデビュー年に第8回サザンクロスラリーで1〜4位独占という驚異的な戦果を挙げ、早々とラリーの世界で成功してみせた。
-総合優勝はアンドリュー・コーワン(英)が飾り、長年にわたるランサーの栄光のストーリーを築く男の最初の一歩が記された。
-しかし、ランサーが世界の大舞台で華々しい成果を残すのは、翌年を迎えてのことだった。
-サザンクロスラリーは世界的な評価を得ていたラリーではあったが、自動車メーカーとしては世界ラリー選手権(WRC)に勝利してこそ、ラリーの過酷さ、ひいてはラリーに出場するマシンの優秀性を証明できたのである。
-そこで三菱は、WRCデビューを飾る檜舞台として世界で最も過酷なラリーとして知られるサファリラリーを選んだ。
-1974年のサファリラリー。三菱ランサー1600GSRは、これまでほとんどの自動車メーカーが成しえなかった偉業を達成してしまう。
-WRCのデビュー戦で、ジョギンダ・シンの手によるランサーが初優勝、わずか1600ccのマシンが2600ccを誇るポルシェ911をはじめ、並み居る強豪車に競い合い勝利を飾った。まさに歴史的な瞬間だった。
-ランサーが記念すべき勝利を挙げた1974年には、サファリラリーは全長6,000km、5日間におよぶWRCの中でも最も規模の大きなラリーとなっていた。
-同ラリーはいつしか「カーブレイク・ラリー」と呼ばれるようになり、このラリーで成功を収めるためには、どんな悪条件下においても、ドライバーがスピード、耐久性とも全面的に信頼のおけるマシンを用意しなければならなかった。
-そしてランサーはその希有な性能と偉大な成功をともに持ちあわせていた。
-サファリラリーのスペシャリスト、ジョギンダ・シンがランサーに優勝の栄誉を与えたとき、こう言った。「サファリに優勝するためには、優れたハンドリング性能、強靱なボディ、そしてメンテナンスのしやすいシンプルな構造、これらを備えたマシンがなければ、優勝なんて夢物語だ。私はランサーというマシンに出会えたから今回の優勝が叶ったと思っている。この勝利は今後も鮮明に記憶に残り続けるだろう」。
-シンは1976年に再びランサーを駆って、栄光のひと時をランサーとともに享受した。
-それもチャンピオンカーのランチア・ストラトスを抑え、1〜3位独占というこれ以上望むべくもない輝かしい成果だった。
-この間にもランサーはサザンクロスラリーで勝利し続け、篠塚建次郎という輝かしい未来を約束された日本人ラリーストをも生み出した。
-1976年のサザンクロスラリーが篠塚にとっては国際ラリーのデビュー戦となったが、チームメイトのアンドリュー・コーワンはすでに1973年以来、ランサーで3年連続優勝を飾り、サザンクロス・マスターと呼ばれるまでの存在になっていた。
-ランサーは日本国内外を問わず、無敵との名声を高め、アフリカでは「キング・オブ・カー」と呼ばれていた。
-ランサーをドライブするドライバーは、誰しもがその特筆すべき性能で栄光を手に入れ、特に悪条件下のラリーではなおさらだった。
-篠塚が最初のサザンクロスラリーでミスコースし、リタイアする場面があったものの、彼の最初のWRCとなった第24回サファリラリーで、ハンヌ・ミッコラやシェッカー・メッタ、ジョギンダ・シンといった名だたるドライバーの中にあって、6位入賞を果たせたことは、このランサーの基本性能の高さによるところが大きかった。
-こうしてランサーは1976年までの4年間で6度の総合優勝を挙げ、1975年のサファリラリーのクラス優勝を含めば、国際ラリーで通算7回の優勝を飾った。
-その後、1977年のバンダマラリーでもコーワンとシンが、プジョー504を抑え、国際ラリー8勝目。
-数々の栄光を築き上げてきたランサーは、当時の社会情勢による三菱のラリー活動休止にともない、1977年限りでの引退を余儀なくされた。
-しかし、その血統は今なお綿々と現在のランサーシリーズに受け継がれている。
-主要戦績:1973 サザンクロスラリー 総合優勝1974 サファリラリー(WRC) 総合優勝1974 サザンクロスラリー 総合優勝1975 サファリラリー(WRC) 総合4位1975 サザンクロスラリー 総合優勝1976 サファリラリー(WRC) 総合優勝1976 サザンクロスラリー 総合優勝1977 サファリラリー(WRC) 総合4位1977 サザンクロスラリー 総合4位1977 バンダマラリー 総合優勝
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