-総排気量:4805cc -最高出力:560ps/8700rpm -最大トルク:48.90kgfm/6800rpm -駆動形式:FR -全長:4505mm -全幅:1895mm -全高:1220mm -車両重量:1480kg -重量バランス:48対52 -価格:Cr.37,500,000 -Lv:12 -PP:541 -備考:トランスミッションは6速 -備考:[[アクティブエアロシステム搭載>車両の特徴一覧#x57d2f6d]] -備考:エアロパーツ装着不可 -備考:リヤのLFAエンブレムが消えている(常時) ---- #ref(LFA前.jpg,nolink) #ref(LFA後ろ.jpg,nolink) -↓アクティブリアウイング:高速走行時に作動する #ref(LFAおしり.jpg,nolink) -名実ともにトヨタのプレミアムブランドであるレクサスのフラッグシップに位置するスーパーカーである。 車名のLFAとは「Lexus Future Advance」の頭文字から名づけられたコンセプトカー「LF-A」に由来し、LF-Aが実質的なプロトタイプである。 -その開発はレクサス(国内販売店)誕生以前の2000年頃から始まっていた。 トヨタ自動車の社内にて「究極の国産スーパーカーを作る」という計画が持ち上がる形でLFAの開発がスタートした。 -2005年に初めてプロトタイプである「LF-A」が発表されたが、正式にトヨタがLFAの発売を決定したのは2007年のことであった。 LF-Aの時点で市販型に続く基本的なスタイリングが完成しており、基本的なパッケージングは早い段階で決定していた。 -初期のプロトタイプではオールアルミ製となっていたが、将来技術を睨んでカーボンを多用することとなった。ドライカーボンとウェットカーボンを使い分け、アルミを使用した場合よりも100kg以上の軽量化に成功している。 サスペンションは前輪ダブルウィッシュボーン、後輪5リンク式マルチリンク。アーム類は鍛造アルミ製である。 専用の車高調整ダンパーが搭載され、有効ストロークは140mmと長い。 空力を徹底して煮詰め、CL値-0.16、Cd値0.31を実現。リアにはアクティブリアウィングが搭載され、ノーマル、スポーツ、ウェットモードでは80km/hで、オートモードでは130km/hで上昇。40km/h以下になると格納する。停車中はスイッチ操作で任意での上昇格納の切り替えが可能である。ウィングが出た状態のCd値は約0.39である。 20インチのBBS製鍛造アルミホイールが採用され、フロント6ポッド、リア4ポッドのアルミモノブロックキャリパーが採用された。 -搭載されたエンジンはヤマハとの共同開発で専用設計された1LR-GUE型V10エンジンである。ハードウェア部分をヤマハが、制御部分をトヨタが主に担当した。 等間隔爆発とするためやエンジン搭載位置などからバンク角は72°となり、高いGでも安定した性能を得るためにドライサンプ方式が採用された。 チタンやアルミが多用され圧縮比は12.0と非常に高い。レスポンスを重視するために各気筒ごとに独立した10連スロットルや各気筒から等長となるように設計されたエキゾーストマニホールドなども採用された。 ECUは左右バンクごとに1つずつ搭載され気筒休止システムも採用されているなどトヨタらしく環境性能も考えられている。 LFAがV10エンジンを採用した理由は、トヨタが参戦していた当時のF1がV10エンジン(現在はV8エンジン)だったからであるとされている。 -重量配分是正のためトランスアクスルレイアウトを採用し、リアにラジエターを設置するという斬新な方式が採られた。 エンジン等重いパーツを車体中心部に集めたのも大きな特徴で、軽快なフットワークを実現した。 エンジンなど重いパーツを車両の中央部分に寄せることができたのは、プラットフォームを他車から流用せずすべてがLFAのために専用設計されたことが大きく寄与している。 -組み合わせられるミッションはシングルクラッチの6速セミAT「ASG」。 ダイレクト感や軽量さを重視したため、あえて湿式多板クラッチではなく乾式単板クラッチを使用している。ギアを6速としたのは7速ではスペースに収まりきらないためである。 エンジンとトルクチューブによって剛結され、パワートレイン全体の剛性を向上させ運動性能を高めている。 変速に要する時間は標準モデルで最短0.2秒、特別仕様のニュルブルクリンクパッケージでは0.15秒となっている。シフト時間は0.2秒から1.0秒までの7段階で切り替え可能。 -走行テストは主にニュルブルクリンクにおいて行われ、チーフエンジニア棚橋晴彦氏の言によれば、「最大公約数で開発が進む量販車とは異なり、LFAのようなスーパーカーを開発するにはある種独善的な部分が必要である」とのことで、開発ドライバーを務めた成瀬弘氏の位置づけはLFAの開発上非常に重要なものであった。 数値的な性能のみならず、アクセルペダルを踏み込んだときのレスポンス、あるいは表情豊かに奏でられるエンジンサウンドなど、当時マスターテストドライバー(トヨタにおけるテストドライバーのトップ)であった成瀬氏の味付けは細部にまで及んでいる。 それはドライビングの全体験において煮詰められていると言っても過言ではない。どんな場所、どんなシーンでも楽しいと思える仕上がりである。 なお、成瀬氏はLFA開発車両に乗車中、自動車事故にて急逝し、LFAが最後の作品となった。 -LFAは約2年間かけて500台のみが生産、2012年12月17日に500台目のLFAが完成し、生産終了となった。その生産は元町工場LFA工房で熟練工のハンドメイドによる生産となり、1日1台の生産ペースとなっていた。 その価格は3750万円と非常に高価であるが、同じくカーボンモノコックを採用している[[SLRマクラーレン>メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン (19インチホイール仕様) '09]]の価格を考慮に入れれば破格ともいえる。なお、LFAの中古車の中には新車の価格を超える[[4000万円をする物>http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU1061758977/index.html?TRCD=200002]]まである。 #hr -余談だが、開発の一環として市販前の車両(プロトタイプのLF-Aも含む)がレース参戦したことも珍しく、2008年のニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、当時トヨタ自動車副社長であった豊田章男氏も「モリゾウ」名義でステアリングを握っている。 その後もLFAはニュルブルクリンク24時間耐久レースに毎年参戦。2010年、2012年にはクラス優勝を果たしている。 -2012年にはスパルタン仕様の「ニュルブルクリンクパッケージ」が限定50台で販売。飯田章のドライブによりニュルブルクリンク北コースにおいて7分14秒64というタイムを叩き出した。 ---- -カラーバリエーション:Whitest White,Pearl White,Ivory White,Metallic Silver,Steel Gray,Pearl Gray,Slate Blue,Pearl Blue,Steel Blue,Lapis Lazuli,Black Amethyst,Matt Black,Starlight Black,Black,Brown Stone,Pearl Brown,Crystal Gold,Pearl Yellow,Orange,Sunset Orange,Red,Pearl Red,Passionate Pink,Lavender,Aqua,Mist Green,Lime Green,Frash Green,Sky Blue,Moss Green |