-総排気量:3967cc
-最高出力:456ps/8000rpm
-最大トルク:53.30kgfm/---rpm
-駆動形式:MR
-全長:4185mm
-全幅:1810mm
-全高:1000mm
-車両重量:792kg
-価格:Cr.2,000,000,000
-Lv:21
-PP:602
-備考:トランスミッションは5速
//-備考:
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#ref(Ferrari 330 P4 Race Car 67.jpg,nolink)
#ref(Ferrari 330 P4 Race Car 67-2.jpg,nolink)

-330P4は、フェラーリが1967年に、WSC(世界スポーツカー選手権)のプロトタイプクラスに送り込んだレーシングカーである。
-この車の開発には、1966年のル・マン24時間レースでの惨敗が背景にあったと言われている。その年、5台を製造する予定だった新車330P3は3台しか完成しておらず、さらに決勝ではバックアップ要員として用意したプライベーターチームの365P2共々、プロトタイプクラスに出場した全車がマシントラブルによりリタイヤ。完走したフェラーリのマシンはGTクラスの275GTB/Cがわずかに2台というありさまだった。ワークスだけで8台ものMark IIを投入し、1-2-3フィニッシュを決めたフォード勢とは対照的な結果である。
-1967年の2月、WSCの初戦として組み込まれていたデイトナ24時間レースで、目下のライバルとされたフォードMark IIBやシャパラル勢が続々と脱落したことにより330P4が1-2フィニッシュ、さらにプライベーターチームの412P(330P3を元に一部のパーツをアップデートしたマシン)が3位に入った。フェラーリは敵地アメリカで表彰台を独占し、昨年のル・マンで受けた屈辱をそっくりそのままフォードに味合わせる形となった。
--フォードはこの地元での惨敗を受けて新車[[Mark IV>フォード Mark IV レースカー '67]]の開発に着手、フェラーリを再びヨーロッパの地で打ちのめすことを目標に熟成を重ねた。
-迎えた1967年のル・マン24時間レースではフェラーリ勢が4台の330P4と3台の412Pを、フォード勢が4台のMark IVと3台のMark IIBを用意。決勝ではフォード勢が同士討ちやマシントラブルにより多数のリタイアを出したものの、唯一ノートラブルで走りきったMark IVが優勝。330P4はかろうじて2位と3位に入ったものの、絶対的なスピードではMark IVの相手になってはいなかった。

-330P4は、前年の330P3をベースに唯一のオープンボディ仕様として製造されたS/N(シャシーナンバー):0846と、新規に製造されたS/N:0856,0858,0860の合わせて計4台しか造られておらず、さらに0846は1967年のル・マン24時間レースで出火によりリタイヤ、その後使用可能なパーツのみを残し廃棄された。この車体は現存していないとされてきたが、フェラーリファクトリーのスクラップ置き場にあった0846シャーシを元レースドライバーのデビッド・パイパーが回収し、スペアパーツを組み合わせてP4のレプリカを作り上げ、後にエンツォ・フェラーリよりそのレプリカはS/N:0900の認可を受けたという資料がある。
-流麗なボディデザインや戦績からフェラーリの中でも特に人気の高いマシンであり、数多くのレプリカが存在する。その中には解体された330P4のパーツを一部流用したり、本物の330P4の図面を使用して製作された個体も確認されている。
-GT5に収録された330P4はオープンボディ仕様であるため上記のS/N:0846がモデルになっているのだろうが、この個体は製造されてから解体されるまで、出場したレースでゼッケン#21をつけたことはない。おそらく前述の0900を参考にモデリングが行われたものと思われる。
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