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-総排気量:1998cc
-最高出力:200ps(212ps)/7000rpm(7500rpm)
-最大トルク:21.00kgfm(22kgfm)/6000rpm(6000rpm)
-駆動形式:MR
-全長:4170mm
-全幅:1695mm
-全高:1235mm
-車両重量:1220kg
-価格:Cr.2,353,100(走行距離587km)
-Lv:1
-PP:405(412)
-備考:()内の数値はリフレッシュ・OHした際のもの
-備考:トランスミッションは5速
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//-解説
-1989年10月、国産初のミッドシップ[[AW11型MR2>トヨタ MR2 1600 G '86]]は初のモデルチェンジを行いSW20型MR2となった。先代AW11がカローラ/スプリンターをベースにしているのに対し、セリカ/コロナ/カリーナをベースにした。
後に数回のマイナーチェンジが行われたため、区別するために初期型はI型と言われる。このI型はフォグランプがオレンジ色であるため簡単に見分けられる。
-エンジンは2,000cc直列4気筒DOHCの3S-GTEおよび3S-GEが採用され、ステアリングの切れ角に応じて光軸が移動するステアリング連動フォグランプも話題となった。
しかしこのSW20型MR2I型はエンジンパワーに対して足回りやブレーキが負けており、非常にピーキーな車になってしまった。
また、当時の運輸省が60扁平までしか認めなかったのも一つの理由である。
-テストドライバーは後に[[LFA>レクサス LFA '10]]などにも関わった成瀬弘技師。レーサーよりも速く走れてメカニックよりも車のことが分かっていると言われた人物である。
たった10m走らせただけで車の問題点と解決方法が言え、1000分の1Gの違いも見逃さなかった。そして世界からマイスター・オブ・ニュルブルクリンクと讃えられていた。
その成瀬弘技師の生前の言葉でMR2の話がある。
「今までのMR2はね、僕はストラットサスペンションの持ち主としては世界一だと今でも思っています。ハンドリング、ステアリング、乗り心地と、ニュルのコースで乗ってもヨーロッパの道でもそれらのバランスでは極めてよく出来ているクルマですね。ターボはね、やっぱり足が負けてるとこがある。認めるよ。でもNAだったら本当に世界最高だってば。一緒にニュルを走ったポルシェも『なんでこんな安いクルマがこんなに走るんだ』って感動してたから」
また、自分が最も苦労したマシンはAW11型MR2であると言い、世界最高のマシンはSW20と断言し、自身が最も世に送り出したいマシンはMR-Sハイブリッドだと述べていた。

本車は以下のようにマイナーチェンジが行われている。
-1991年:最初のマイナーチェンジ「II型」:足回りを中心に見直しが行われ、ホイールも15インチとなった。また、II型からフォグランプの色が白に変更された。
-1992年:2回目のマイナーチェンジ、通称「II型改」:SW20のマイナーチェンジはI型〜V型の4回であるというのが定説だが、厳密にいうとII型改が存在する。トヨタが発行する修理追補版にもII型改は存在しており、合計5冊の追補版が存在している。
変更点は、2速のシンクロがダブルからトリプルコーンに変更され、ワイパーの取り付け方法も変更されているとのこと。
-1994年:3度目のマイナーチェンジ「III型」ターボモデルにおいて改良がおこなわれ、225ps→245psに出力アップ。ABSがスポーツABSに変更され、各部の補強によりボディ剛性もアップした。また塗装も一部変更された。
しかし、バブル崩壊によるスポーツカー需要の減少や実用性の悪さから販売が低迷。このIII型以降は注文生産のみとなった。
-1996年:4度目のマイナーチェンジ「IV型」:スポーツABSが4チャンネル式に変更されブレーキ性能がさらに向上。またSRSエアバッグが標準装備となったのもIV型からである。
-1997年:SW20型最後のマイナーチェンジ「V型」(''GT5収録モデル''):NAであるG系のエンジンがBEAMS搭載のものへ変更され、200psを発生し、リッター100psを実現した。
専用のリアスポイラーも追加された。3段調整式で最も角度をつけた場合200km/hで50kgfのダウンフォースを生み出す。((GT5ではスタンダードカーとしての収録であるためか再現されていない。))これに伴いトランク部分も強化されたためリアのボディ剛性も向上している。
このころにはI型のようなピーキーさは抑え込まれ、世界最高レベルのハンドリングマシンと言われた。
-これらI型〜V型まで以外に特別仕様車が存在する。
--一つはスーパーエディションであり、I型Gリミテッドをベースとして特別色を設定。シートもGT用の半皮となった。
--もう一つはMR2誕生10周年記念特別仕様車G-Limited『ビルシュタインパッケージ』装着車という長ったらしい名前のモデルがある。
III型Gリミテッドをベースにターボモデルにしか設定されてなかったビルシュタイン製のダンパーを装着し、専用のエンブレムに専用のアルミホイールなどが装着された。
--またカスタムモデルとしてトヨタテクノクラフトが制作したオープンモデルがMR2スパイダーという名前で販売された。
-GT5収録モデルはV型の[[ターボ仕様GT-S>トヨタ MR2 GT-S '97]]とNA仕様Gリミテッドである。
-本車は5度のマイナーチェンジを繰り返しており、丁度5度目、最後のマイナーチェンジ車が本モデル(V型)である。
--NAであるG系のエンジンがBEAMS搭載のものへ変更され、200psを発生し、リッター100psを実現した。
-これらI型〜V型まで以外に特別仕様車が存在しており、「MR2スーパーエディション」やMR2誕生10周年記念特別仕様車G-Limited『ビルシュタインパッケージ』装着車という長ったらしい名前のモデルなどがある。
-1999年に後継車[[MR-S>トヨタ MR-S S エディション '99]](アメリカでは[[MR2スパイダー>トヨタ MR2 スパイダー '99]]として販売)にバトンタッチし生産終了した。
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-余談だがトヨタ系のチューナー,サード(SARD)が'95年から'97年のルマン24時間耐久レースGT1クラスに投入した"サード・MC8R"のベースモデルになっている。
--もっとも、エンジンをセルシオ用V8にターボを搭載したものに交換するなど、もはやMR2としての面影はほとんど残っていない代物だった。'96年のル・マンで完走を果たしている。
-さらに余談だが純正オプションのリアウィンドウフィルムには以下の言葉が書かれていた。
  MATURE SPORTY PERSONAL
  MORE INNOVATION MORE ADULT
  A MAN IN DANDISM
  POWERED MIDSHIP SPECIALITY
-またまた余談だが[[CR-Xデルソル>ホンダ CR-X デルソル SiR '92]]とSW20型MR2のリアウィンドウ周りの意匠はほぼ同じである。
これについては「MR2のリアウィンドウを取り払って走らせてみると気持ち良かった。だからデルソルにリアウィンドウの電動格納機能を装備した」とホンダのデルソル開発陣が語っている。
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-カラーバリエーション:Super Red II,Orange Mica Metallic,Beige Mica Metallic,Black,Dark Purple Mica,Super White II



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