分類性能
メーカー/国籍ジャガー/イギリス総排気量6995cc全長4,800mm
カテゴリー1Gr.1最高出力927PS/7,000rpm全幅2,000mm
カテゴリー2プロトタイプレーシングカー/FIA-グループC2最大トルク97.1kgfm/5,500rpm全高1,030mm
内装あり駆動形式MR車両重量894kg
年式1988吸気形式NATM5速
入手方法セッティング他
ディーラーCr.100,000,000制限---
その他---特記---

xjr9.jpg

  • ポルシェを始めザウバー、トヨタ、ニスモ等の強豪と並んでTWR・ジャガーが運用した、グループCマシンを代表する車種。
    本車は1988年のル・マン24時間レースにてポルシェ962Cとの歴史に残る激戦を制し見事優勝。
    優勝車である2号車のドライバーはJ.ラマース・A.ウォレス・J.ダンフリーズの3名。
  • 搭載エンジンは市販車XJ-Sを源流に持つ自然吸気の大排気量V12で、ターボエンジン全盛のCカーレースのトレンドに逆らう形であり、当時としては異様な存在だった。
    市販型エンジンの延長上というこのエンジンは、極めてシンプル且つコンパクトに纏まっていた為、純レーシングエンジンに見られる重量・サイズの問題とは無縁であった。
    85年の参戦当初は6リッターSOHCであったが、翌86年には6.5Lに、88年から7.0L(シーズン途中のWSPC第7戦ブランズ・ハッチからDOHCヘッドに強化)、91年ル・マンでは7.4Lにまで強化されたが、7.4L化はやや無理があった模様で冷却や燃費性能に悪影響が出てしまった。
    ポルシェやザウバーと違って過給機は無かったが、燃費はかなり厳しく、WSPCなどの短距離戦ではガス欠に陥った事もあった。
  • リアタイヤを覆うスパッツは当時のグループCのトレンドであったが、タイヤ交換時のロス・破損時の車両やタイヤへのダメージリスクの高さ等を理由に耐久レースでの採用例は減少して行く。
  • 1988年のWSPCはポルシェ962C、ザウバーC9、そしてジャガーXJR-9の実力が拮抗したシーズンとなるも、XJR-9は前述のル・マン制覇を含む全11戦中6勝を記録。
    TWRジャガーとしては2年連続のチーム、マーティン・ブランドルのダブルタイトルを獲得。
    • また、北米で開催されたIMSAのGTPクラスに白赤緑のカストロールカラーをまとって参戦したXJR-9はデビュー戦となったデイトナ24時間レースで1-3フィニッシュを決めたが、シーズン2勝に終わりシーズン3勝を記録したポルシェ962がタイトルを獲得。
  • 89シーズン、新型ターボエンジンを搭載したニューマシン"XJR-11"の登場をもってXJR-9は引退になるはずだったが、XJR-11が「速さはあるが耐久性に欠ける車」であると判断された為、ル・マン等の長距離戦用には細かなアップデートを施し戦い続けた。
    • その年のル・マンはザウバーがレースを圧倒し、前年度覇者は4位止まりという敗北となった。
      • ルマン後のWSPCの第6戦、第7戦でXJR-11が連続全滅してしまい、急遽ジャガーは最終戦でXJR-9に変更、5位と6位に入賞。このレースがXJR-9の引退レースとなった。
        89年のIMSA-GTPではタイトルはシーズン15戦中10勝を挙げた日産陣営の物となり、ジャガー陣営は苦戦を強いられた。
        IMSAでのXJR-9はシーズン2勝目を挙げた第14戦が最終レースとなり、後継機XJR-10にバトンタッチした。
    • 後の90年と91年のル・マンで使われたXJR-12LMも基本的にXJR-9に細かなアップデートを施した車である。
      • 90年には日産、ポルシェ相手の三つ巴の激戦を制し優勝(1-2位)、91年はマツダ787Bとの激戦の末2~4位という成績を残している。
        1990年のルマンでのジャガーXJR-12LMの優勝は現時点で"イギリス製エンジン・シャシーによる最後の優勝"である。

+  余談



*1 リバリーエディターを使用すれば一応はSilk Cutロゴがついた仕様を再現できなくはない。

リロード   新規 下位ページ作成 編集 凍結 差分 添付 コピー 名前変更   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ   ヘルプ   最終更新のRSS