|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):90|340|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):70|220|CENTER:BGCOLOR(#e0e6eb):70|180|c |>|~分類|>|>|>|~性能| |メーカー/国籍|トヨタ/日本|総排気量|1998cc|全長|4,240mm| |カテゴリー1|N200|最高出力|201PS/7,000rpm|全幅|1,775mm| |カテゴリー2|ノーマルカー/スポーツカー|最大トルク|20.9kgfm/6,500rpm|全高|1,285mm| |内装|あり|駆動形式|FR|車両重量|1,230kg| |年式|2015|吸気形式|NA|TM|6速| |>|~入手方法|>|>|>|~セッティング他| |ディーラー|Cr.2,905,200|制限|>|>|---| |その他|---|特記|>|>|---| //-備考: #region(←カラーバリエーションを表示) |>|>|>|>|~カラーバリエーション| |Crystal White Pearl|Ice Silver Metallic|☆Pure Red|Orange Metallic|Dark Gray Metallic| |Azurite Blue|Crystal Black Silica|---|---|---| #endregion ---- #ref(86.jpg,nolink) ---- -2台のコンセプトカー「FT-86」「FT-86II」を経て、2011年11月に開催されたトヨタGAZOO Racingフェスティバルで発表された市販モデル。 -その後の2012年2月2日、トヨタ自動車は86を記者発表し、[[BRZ>BRZ S '15]]の販売から8日遅れの同年4月6日に発売された。 グレード構成は3タイプあり本モデルは「GT」と呼ばれる上級グレードである。 コンセプトカーFT-86のイメージを色濃く残したまま世に出ることとなった。 車名は往年の名車AE86カローラレビン/スプリンタートレノに由来するが、クルマの名称以外にも開発コードが「086A」となっており、わざわざ開発コードに「86」が含まれるまで待ったといわれている。 しかしトヨタはリメイク版AE86とは位置づけず、あくまでAE86のように「長年ユーザーに愛されるモデルとなって欲しい」という願いを込めたとのこと。 -本モデルの開発は富士重工業(スバル)と共同で行われ、開発費も折半している。 -FRのハンドリングを追求するために他車種との部品共用は限りなく抑えられ、共通部品はわずか9%となっている。 -搭載されるエンジンは当初の発表どおりスバル製のFA20型水平対向4気筒エンジンだが、1Lあたり100psをNAで達成するためにトヨタのポート噴射+直噴技術を組み合わせたD-4S仕様である。 D-4Sにより環境性能を犠牲にすることなく、スロットルレスポンスとパフォーマンスを向上させた。 --7400rpmという高回転を許容するため、ブロックとシリンダーヘッド、ピストンが再開発、コンロッド形状も変更されクランクピンの直径は50mmとされた。 また独特のノーズが低いデザインに対応するためにエアインテークやエキゾーストマニホールド、オイルパンも専用品となっている。 --ただしこのエンジンを採用しながらもローノーズというスタイルを要求されたため、車体もかなり無茶な設計を余儀なくされ、サスペンションアーム長がかなり犠牲になっている他、スペースの都合上、メーカー量産レベルでのターボ化が困難となるなどの事態を招いている。 ---- #region(余談) -フロントのハブユニットには、なぜかドライブシャフトを通すための穴が開いているが、これはコストダウンの関係でインプレッサ WRX STIから部品を流用したため。 これがあるために4WDモデルが出るんじゃないかと噂されているが、先述の通りエンジンがギリギリな配置のため、実現性は低いと言われている。 リア周りもほとんどがインプレッサからの流用品。 //エンジンの再設計については高回転に対応するため。 //-またスバルが制作しているターボエンジンであるFA20DITがボア・ストロークとクランク以外はFBをベースにしているレベルでの再設計を余儀なくされているなど、パッケージがエンジンまでに悪影響を及ぼしている。 // -「Top Gear」内ではジェレミー・クラークソンが読書しながらのドリフトを披露していた。その後のタイムアタックのタイムは遅かったものの、「神の子」(Stig)曰く「結果が何位であろうと笑顔でドリフトすればよい」とのこと。 また、イギリスの自動車雑誌では「崇高なる一台」と評された。 -2016年の8月にはBRZと共に発売後初めてとなる大型マイナーチェンジが実施され、動力性能や剛性のアップの他に外装デザインのリニューアルなどの変更が施されている。 -ちなみに86のチューニングカーは数えきれないほど存在する。 エンジンをシルビアのSR20やクラウンなどに積まれる2GR-FSE、中にはコルベットのLS1や[[フェラーリ458>458 イタリア '09]]に搭載されているV8を載せたチューナーまでいる。更にはエンジンを廃しバッテリーを積み込みEV化させた個体が存在する。元はEV車限定のレースに出場するために作られたのだが、驚くことに公認を取得しているので公道での走行も可能である。 --しまいには[[日産 GT-R>GT-R Premium edition '17]]用のVR38DETT型エンジンをチューニングした物を搭載する86も存在しており、最大出力は1000psと言われている。 -本作GTSでは2015年式が収録されているが、前作GT6までは[[2012年式>http://wikinavi.net/gran-turismo6/index.php?86%20GT%20%2712]]が収録されていた。 #endregion ---- #region(競技用途での不遇) -上記のチューニングについての記述でも述べられているが、エンジンやフロントサスは競技用途において扱いづらいと評価されることが多く、D1グランプリ使用車両のエンジンスワップやフロントサスのスワップは定番化している。 例えば谷口信輝はフロントサスをシルビアの物に換装し、エンジンもHKSワークスで使用したアルテッツァの物(2JZ-GTE)に変えてしまう。織戸学もいち早く大排気量のV8エンジンに換装した。 他にもフロントサスをFD3Sなどの他のFR車両の物に置き換える選手も存在する。これに関しては「ベースのサスのままでは4WD用に開いている穴が悪影響を及ぼし最適なアライメントが出せない」ことが大きな理由のようである。 --という具合にD1車両が開発された結果、ストリートのチューニング業界にも少なからず影響を与え、上記の余談節に記載されている通りのチューンが行われるようになった側面もある。 -スーパーGTのGT300クラスにも参戦している車両があるが、童夢やムーンクラフトが名を列ねるJMIAが中心になって開発し、GTアソシエーションがJAF特認を与えて販売しているマザーシャシーを利用しており、フロントの見た目に関わる部分(ガワ)以外は別物であり、エンジンは4.5L V8((マザーシャシーに付属するといえる旧ザイテック=日産のVK45DEがベース))となっている(レギュレーション上はベース車両の開発メーカーのエンジンに置き換えることも可能ではあるが)。 #endregion ---- |