ミサイルとの出会い
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*ファミ通1129号掲載 ディレクター/原案 巧舟氏書下ろしエピ...
『ミサイルとの出会い』 シ:シセル リ:リンネ ミ:ミサイル
シ「それにしても、ミサイル。アンタ、最近エラく注目されて...
リ「そうよ。人気者だからって、図に乗っちゃダメだからね。」
ミ「なんの。ボクことミサイルは、カノン様とリンネ様さえい...
リ「あなた、文字通り“ミサイル”だもんねー。ホントに、会っ...
シ「そもそも、リンネ。どうしてアンタ、こんなのと暮らすコ...
ミ「“こんなのって”なんですかッ!」
リ「そうねー。この子と出会ったのは……もう、2年前になるか...
ミ「思い出します!ボク、まだ生まれたばっかりで…何もわかっ...
リ「あたし。あのころ、警察官になって、生活が変わって……お...
シ「トモダチ……?」
リ「うん。カノンのね。どうしても夜が遅くなっちゃうことが...
シ「ああ。それで小犬くんを飼おうと思ったワケだ。」
リ「それが……そうでもないのよねー。」
シ「え。」
リ「ホントはね。小鳥を見にいったの。小さくて、カワイイ声...
ミ「あー、ダメですよトリは。連中、油断すると、さっさと逃...
リ「それか、おサカナでもよかったかな。大きな水槽に、小さ...
ミ「あー、ヤツらはダメですね。いくらキレイでも、いずれは...
シ「……アンタ。いま、かなりのイキオイで好感度を下げている...
リ「とにかく、イヌはダメだって思ってたの。あたし、ルスが...
ミ「でも!ホラ!手を焼いたほうが愛着も湧くじゃないですか...
リ「それ、自分で言うかなー。とにかく、あたしは目をそらし...
シ「それなのに……どうして。この“暴れん坊”と暮らすコトにな...
リ「カノンが気に入っちゃって。この子、オリのスキ間からハ...
涙をいっぱい溜めた目で、こっちをずっと見てたの。」
ミ「まあ……あのときのボクは、やや必死だったかもしれません...
リ「それで、お店のおばちゃんに、オリから出してもらったの...
シ「そうしたら?」
リ「この子。いきなり、あたしのコートのムネのバッジに噛み...
シ「な、なんと…。」
ミ「ボク。あのころはボタンを食いちぎるのがシアワセで。
あんな大きなボタン、見たコトなくて……。やってやりまし...
リ「だから、あれは、ボタンじゃないのッ!」
ミ「ううう……その説は本当にスミマセン。」
リ「バッジに、小さな歯型がふたつ、ついちゃって。あたし。...
悲しくなったの。とても大切なバッジだったから……。」
シ「それなのに……どうして。この“ならず者”と暮らすコトにな...
ミ「シセルさん。アナタ、さっきから言いたい放題ですね……。」
リ「あたしが悲しそうにしてたら……ミサイルがね。
そっとバッジを返してきたの。あたしの手をぺろぺろなめ...
シ「なんと…。」
リ「そのとき、思ったの。この子は……コトバがなくても、ちゃ...
ミ「リンネ様……。」
リ「それ以来。ミサイルは一度も、あたしたちのものを噛んだ...
ミ「だって、ボク。あのとき決めたんです。もう、おふたりに...
シ「まあ。最初に悲しいカオをさせたのは、ほかならぬアンタ...
ミ「そいつは……言いっこナシですともッ!」
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*ファミ通1129号掲載 ディレクター/原案 巧舟氏書下ろしエピ...
『ミサイルとの出会い』 シ:シセル リ:リンネ ミ:ミサイル
シ「それにしても、ミサイル。アンタ、最近エラく注目されて...
リ「そうよ。人気者だからって、図に乗っちゃダメだからね。」
ミ「なんの。ボクことミサイルは、カノン様とリンネ様さえい...
リ「あなた、文字通り“ミサイル”だもんねー。ホントに、会っ...
シ「そもそも、リンネ。どうしてアンタ、こんなのと暮らすコ...
ミ「“こんなのって”なんですかッ!」
リ「そうねー。この子と出会ったのは……もう、2年前になるか...
ミ「思い出します!ボク、まだ生まれたばっかりで…何もわかっ...
リ「あたし。あのころ、警察官になって、生活が変わって……お...
シ「トモダチ……?」
リ「うん。カノンのね。どうしても夜が遅くなっちゃうことが...
シ「ああ。それで小犬くんを飼おうと思ったワケだ。」
リ「それが……そうでもないのよねー。」
シ「え。」
リ「ホントはね。小鳥を見にいったの。小さくて、カワイイ声...
ミ「あー、ダメですよトリは。連中、油断すると、さっさと逃...
リ「それか、おサカナでもよかったかな。大きな水槽に、小さ...
ミ「あー、ヤツらはダメですね。いくらキレイでも、いずれは...
シ「……アンタ。いま、かなりのイキオイで好感度を下げている...
リ「とにかく、イヌはダメだって思ってたの。あたし、ルスが...
ミ「でも!ホラ!手を焼いたほうが愛着も湧くじゃないですか...
リ「それ、自分で言うかなー。とにかく、あたしは目をそらし...
シ「それなのに……どうして。この“暴れん坊”と暮らすコトにな...
リ「カノンが気に入っちゃって。この子、オリのスキ間からハ...
涙をいっぱい溜めた目で、こっちをずっと見てたの。」
ミ「まあ……あのときのボクは、やや必死だったかもしれません...
リ「それで、お店のおばちゃんに、オリから出してもらったの...
シ「そうしたら?」
リ「この子。いきなり、あたしのコートのムネのバッジに噛み...
シ「な、なんと…。」
ミ「ボク。あのころはボタンを食いちぎるのがシアワセで。
あんな大きなボタン、見たコトなくて……。やってやりまし...
リ「だから、あれは、ボタンじゃないのッ!」
ミ「ううう……その説は本当にスミマセン。」
リ「バッジに、小さな歯型がふたつ、ついちゃって。あたし。...
悲しくなったの。とても大切なバッジだったから……。」
シ「それなのに……どうして。この“ならず者”と暮らすコトにな...
ミ「シセルさん。アナタ、さっきから言いたい放題ですね……。」
リ「あたしが悲しそうにしてたら……ミサイルがね。
そっとバッジを返してきたの。あたしの手をぺろぺろなめ...
シ「なんと…。」
リ「そのとき、思ったの。この子は……コトバがなくても、ちゃ...
ミ「リンネ様……。」
リ「それ以来。ミサイルは一度も、あたしたちのものを噛んだ...
ミ「だって、ボク。あのとき決めたんです。もう、おふたりに...
シ「まあ。最初に悲しいカオをさせたのは、ほかならぬアンタ...
ミ「そいつは……言いっこナシですともッ!」
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