監獄
バノイ島の監獄は一般の刑務所と異なり、軍隊が常駐し、司令官のホワイト大佐の本拠地ともなっている。
したがって本来はアウトブレイクなどの災害が発生してもここだけは死守されるべきなのだが、すでに感染者が内部に入り込み、治安維持や、監視、統制といった機能の大半が失われている。
現在は囚人たちがタイタス・カブイを中心にグループを作り、刑務所内の武器を集めたり、部下を独房から解放したりと、反乱の機会をうかがっている。
ただ、敵はアンデッドや看守だけでなく、タイタスのグループに不満を持つ囚人の中にもいるため、予断を許さない状況。
タイタス・カブイ/Titus Kabui
刑務所の囚人で、リーダー格。
辮髪のようなヘアースタイル、上半身一面に派手な刺青(胸には龍の刺青)を施している。
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「どうやって来たんだ?」
「感染してんのか?」
「さあ どうかな 知らんかもな」
「いいねえ だが 俺が欲しいのはあれなんだよ」
「Cだと?ああ ホワイトのところか?奴はこちらにも話を持ってきたが決裂したんだ。だがお前らとなら…取引してやってもいい」
「独房A-3-14号にいる。お前の人生より長くここにいるワルの中のワルだ。ここまで連れて来い。奴なら何とかできるはずだ」
「よし まず 仲間が化け物相手に怖がらず戦うには もっと武器が必要だ。お前らが持ってきた分では足りない。上の階に行けば武器庫があるが歩く屍がウヨウヨしている…」
「心配いらない、安全は保証する。お前がしくじらないかぎりはな」
「銃声がしたな。撃ったのは守衛だろう。動いているものなら、何でも撃つからな」
「それっぽっちか?全く足りないな。他の作戦を考えないとダメだ」
「食べ物がいるな。仲間は腹が減るとイライラして乱暴になるんだ。面倒はゴメンだよな?台所に行って食べ物を取ってきてくれ」
「頼まれてくれたら、ブロックCへ通してやるぞ」
「もう行って戻ってきたのか?銃はどこだ?お前なめてんのか?」
外見上の特徴から東洋系かと思われるが、詳しい素性は語られない。
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アルヴァーロ・サンチェス/Alvaro Sanchez
刑務所の囚人。ブロックAの独房に取り残されている。タイタスも実力を認め、犯罪者としてのキャリアもかなり長いらしい。
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「タイタスが寄こしたのか?」
「扉の鍵を開けろ。コントロールルームに行って何とかしろ」
「よし 行くぞ!もし化け物が走って来たら どうするか分かってるな」
「一緒にいねえと駄目だ…」
「よーし ここを出たくてたまらなかった」
「やっべ ありゃ大物だな。仲間が現れる前に倒すんだ」
「イェー!地獄に落ちろ このクソ野郎!あいつが人間の頃から気に入らなかったんだ」
「よく戻ったな 兄弟」
「腹が減った。煙草も欲しいなあ」
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エンジェル/Angel
刑務所の囚人。バノイ・ブッチャーの話をしてくれる。
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「誰も奴にはかなわねえ。9歳の時に、マチェーテで自分の家族を全員切り刻んだって話だ。信じられるか?」
「ギャング、街のチンピラ、テロリスト、ロシアンマフィアの殺し屋、誰でも奴に会えばチビっちまう!」
「真面目にやってんのか!」
「これで後は、脳みそ腐ったゾンビどもをぶっ殺すだけだ」
ふつうの囚人に見えるが、なぜかすごい宝物を所有している。
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ドレフュス/Dreyfus
薬中毒で、見るからに衰弱している刑務所の囚人。クスリを欲しがっている。
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「今すぐ必要なんだ。あるものなら何でもいい!」
「禁断症状がひどい…」
「震えがきた…最後にハイになったのはいつだったかな?」
「感謝している、借りができたな!」
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ケビン/Kevin
電子ロックの解除など機械に強い囚人。また、刑務所の構造に精通している。
話しぶりからも、いかにも頭がキレる印象。
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「タイタスが お前らを助けろって」
「俺はケビン。タイタスに頼まれて来たんだ。現役のころは簡単に鍵を破ったものさ。だがこれは無理だ。防止装置が付いてる。マスターキーが必要だ」
「まったく驚きだ、お前らまるで死の天使だな」
「まだチャンスがあるうちに、捕まえるんだ」
「信じてくれ。元には戻らない…永遠に」
ヘリの操縦も行えるなど、かなり多芸な人物。
彼の声、クセのある話し方、どこかで聞き覚えがあるような?
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ハーランド/Harland
刑務所の囚人。近くに倒れている囚人のことで、厄介な問題を抱えている。
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「信じてくれ、あいつは看守を一気に5人始末したこともある。早く薬を飲ませないと、外の化け物よりも厄介なことになるぞ」
「薬を探せ、あるだけ全部持ってこい!」
「お前のおかげで、クソ大惨事が防げたな」
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アーサー/Arthur
刑務所の囚人で、トレーダー。銃器を専門に扱っている珍しいトレーダー。
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「やあ!何か要るのか?」
「何か必要になったら、いつでもここに来てくれ」
「欲しいものがあったら、言ってくれ」
「あんた優柔不断だろ?」
「買い物か?」
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ブライアン/Brian
刑務所の囚人で、トレーダー。一番しっかりした場所で物を売っている割には、医療キットと改造材料しか扱っていない。
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「装備が要るんだろ?」
「何か買いたくなったら、いつでもどうぞ」
「買う気がないなら、他の客のために場所を開けてくれ」
「オイオイ、日が暮れちまうぞ」
「何か欲しいのか?油を売ってるのか?」
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ジェレミー/Jeremy
刑務所の囚人。トレーダー。近接武器を専門に扱っている。
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「おい。まともなものを買いたいなら、俺に任せろ」
「俺はいつでもここにいるからな」
「ナイフ作りで俺の右に出る者はいない」
「ムショの仲間から、作り方を教わったんだ」
「カミソリみたいだろ?」
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囚人
名無しの囚人。大量にいるが、名前やセリフがない囚人も多い。
クエストの進行ごとに台詞が頻繁に変わるので、聞いて回るのも面白い。
なお、一人だけ名前が「囚人」ではなく「人間」となっている囚人がいる。
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「古い風呂場の中でたくさんの連中が殺されてしまった。こいつはとんでもない虐殺だ」
「軍のクソ野郎がブロックCを仕切っているのは明らかだ」
「おかしな真似をしたら、口を倍に切り開いてやる」
「あのサイコ野郎が大人しくしてることを祈るぜ」
「ここの病院にいるバカから始まったって噂だ」
「あの女どもはどこ行った?やって欲しいって顔に書いてあったぜ」
「お前の連れの女どもはたまんねーな。手を出すなとタイタスに言われてる。でなきゃ一発決めてるところだ」
「もし俺がお前みたいに抵抗していたら、もうとっくに死んでいただろう」
「機雷の海を通り抜けられるバカ野郎は、モーウェンだけだ」
「奴に俺たちを助ける気はない。心配なのは自分の部下だけだ」
「根性があるなら、武器を持って戦え。この道を行けよ」
「成功したのか?くそ、賭けに負けたな。傷ひとつなし、そうだろ?」
「よし、これで歩く死体どもに集中できるようになったな」
「お前はここで株を上げたな」
「あの死人の化け物以外に中には看守もいるぞ」
「来るぞ。あいつが来る。タイタスは人の話など聞かないが、銃があれば俺の話を聞くだろう」
「中で何が起こっているのか、タイタスは知っているのか?」
「移動する前に、死体を片付けないとな」
「あいつらの中には、何年も女を見ていない奴らがいる。まずいことになるぞ」
「何てこった。タイタスはその食料を分けてくれるかもしれないぞ。ああ?」
「タイタスが何か策を見出すだろう。じゃなきゃ、終わりだ」
「モーウェンとタイタスは、何か策を見出すだろう。でなきゃ、おしまいだ」
「お前度胸あるな」
「ハリケーン、疫病…次はなんだ?核で人類滅亡か?」
「タイタスはもう終わりだ…まあ、見てろ」
「タイタスが独り占めするのは不可能だ。大勢がコケにされた」
「タイタスは気に入らないだろうが…武器がなければ奴は終わりだ」
「タイタスが部下に武器を持たせたら、あいつの言うことを聞く他なくなる」
「倉庫には大量の食料があるが、そこには大量の死体野郎もいる」
「通行許可があるなら、タイタスに信頼されているんだな」
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ライダー・ホワイト/Ryder White
BIDF(バノイ島防衛軍)大佐で、司令官。
若いころから世界中の部族、格差社会における戦場を生き抜いてきた、屈強な軍人。
また、わずか一つの例外をのぞいてではあるが、極めて軍の命令に忠実であるとされる。
彼の妻の希望により、危険が少ないバノイ島に移ってきた。
日本語版音声は石井康嗣。
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「私を止められると思うのか!?」
「私はいつでも一枚上手だ!」
「適者生存のサバイバルに、貴様はふるい落とされたんだ!」
「お前から殺してやろうか!?」
「どのみちバノイは終わりなんだ!」
「このクソが…クソぁ…ああ…!」
主人公キャラとしてはライダー・ホワイト参照。
変異後については敵参照。
ゲーム中では単純な脳筋タイプにも見えるが、経歴や司令官という役職から判断して本来(通常の戦場において)は冷静かつ優れた戦略眼を持った人物と考えられる。ヘリの操縦も可能。最前線における一人の兵士としてもかなり優秀。
ただ一つの弱点を敵、味方ともに完全に見抜かれ、利用されたあげく正常な判断力を失ったのが彼にとって命取りに(詳しく知りたい人は本編クリア後にDLC「ライダー・ホワイト」をプレイしてみよう)。
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エミリー・ホワイト/Emily White
ライダー・ホワイトの妻で刑務所病院の主任医師。
ライダーとの間にはケイトとパムという子供がいる。
感染しており、「ライダー・ホワイト」は妻の病気を治すために主人公達を刑務所に呼び寄せた。
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※DLC「ライダー・ホワイト」より
エミリー・ホワイト テープ#1:
「私はエミリー・ホワイト。バノイ刑務所病院の主任医師を務めています。数時間前食料の納入業者が2人の看守を襲い彼らを噛みました。男性は興奮状態で呼びかけにも反応しないので拘束しいくつかテストを行いました。症状はこの島固有の風土病「クブ」に類似。これは脳がスポンジ状になる脳障害の一種です。プリオンによって発病するため人肉食の過程で人間の脳を摂食することにより感染が拡大すると考えられます。この患者と噛まれた看守2名の観察を続けます」
エミリー・ホワイト テープ#2:
「拘束されていた看守の1人が付き添い人ともう一人の看守に襲いかかり…残念ながら射殺されました。テーザー銃はまったく効力がなかったようです。現在検死を行いながらこの所見を記録しています。死体の状態は推測を裏付けています。脳のスポンジ化はかなり進行しており症状の深刻さが伺えます。通常クブ病がここまで進行するには何年もかかるため非常に奇妙です。潜伏期間が非常に短くなっていると思われます。小脳にもかなり大きな空洞が確認できます…嘘でしょ!彼生きてるの!まだ生きてるわ!こんなことって…確かに死亡を確認したわ!バイタルサインは一切確認できなかったのに…誰か誰か来て!」
エミリー・ホワイト テープ#3:
「感染は刑務所内で急速に拡大しました。その速度は驚くべきものです。最初の発症者が出た時点で囚人たちは暴動を起こしました。看守が秩序の回復にあたっていますが混乱する一方です。現在囚人の1人に研究を手伝わせています。ケビンという名前で彼の多大なる協力のもとこの恐ろしい伝染病の進行を一時的にでも低下させる薬を探しています。テトラサイクリンは進行を止める作用を持つようですがどの程度有効なのかは…分かりません。私たちは研究室に立てこもり救助を待っています。夫と無線で話しましたがヘリコプターがこちらに向かっているようです。ホワイト先生移動しましょう。ここも危険です。急いで!そんな…いいわ」
エミリー・ホワイト テープ#4:
「感染者がどこからか侵入してきて私を噛みました。ドアのカギは閉めたはずなのに。幸いケビンがその感染者を殺してくれました。でもとうとう…私自身が感染してしまったのです。この病気が血液や唾液から感染することは間違いありません。クブ病には治療法がないためこの変異種にも治療法はないでしょう。病原体がこの体の中にある以上もはや私は退避できません。危険すぎます。続けられる限り研究を続けるつもりです。これまで調べた限り感染者の血液には免疫不全の痕跡が見つかります。これがどう関係するのかは分かりません…それ以前にもし…ホワイト先生?大丈夫ですか?少し休まれては?ええ大丈夫よケビン。研究を続けなくちゃ。続けられるうちはね」
エミリー・ホワイト テープ#5:
「テトラサイクリンが残り少なくなりましたが病院の他の場所まで取りに行くのは危険すぎます。廊下まで感染者で埋め尽くされている状態なので。ケビンがいてくれてよかった。脳が働く限りは症例の記録をとり続けて研究者たちに…資料を残さなければ…歩くのにも…ふらつくようになり…運動能力が失われていく…全身に…けいれんがあり…ああ…頭がズキズキと…あああ頭が…ああライダー…ごめんなさい私…私もう…」
エミリー・ホワイト テープ#6:
「無線で救助のヘリコプターに連絡し…私を置いて行くように言いました。じきに私も全身をむしばまれて…じきに…じきに…ああこんなのって…ライダーにも来ないように言いましたが…彼は…頑固なの…ここに来て欲しくない。こんな姿を見られたくない。彼には…こんな姿じゃなく…思い出の中の私を…ライダー…ライダー…これを聞いたら…ああ…ごめんなさい…ケイトとパムに…ママが愛してると…ああもう…」
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ロジャー・ハワード/Roger Howard
ジャーナリスト。
家族は妻のカレン、息子のジェイコブがいる。
違法な伐採による島の生態系、バノイ経済、人々の暮らしへの影響を調査する特別任務に従事。
伐採についての情報提供者であるミスター・アオノモを訪問中アウトブレイクが発生。
モーズビー市街の貧民街、ジャングル、研究所を通過し監獄に到達するもウイルス感染。発症後に射殺された。
レコーダーの音声で登場し、監獄島の病院内で死体の姿となって発見される。
日本語版音声は河本啓佑。
カロン/Charon
バノイの監獄に収容されている、名の知られたハッカー。テロ組織やギャングなどに雇われ、犯罪行為を行っていた。
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本編では名前のみの登場ということになっているが、DLC「ライダー・ホワイト」でその正体が…。
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